【考察】2023マイルCS

血統傾向

京都開催のマイルCSは欧州型ノーザンダンサー系、特にダンチヒ系が好相性。2017年から3年連続で馬券内に好走したペルシアンナイトは父がダンチヒ系のハービンジャー、母母父もノーザンダンサー系のヌレイエフ。2018年に5番人気で優勝したステルヴィオも母父が欧州型ノーザンダンサーのファルブラヴ。2017年2着のエアスピネルは母母父がノーザンテースト。ノーザンテーストはダンチヒと似た適性を持つ。ともに凱旋門賞にも相性が良い。凱旋門賞もマイルCSも長い直線での末脚性能を求められるコース。今年の凱旋門賞で健闘したスルーセブンシーズはドリームジャーニーの産駒。ドリームジャーニーはノーザンテーストのクロスを持つ。ドリームジャーニーの父はステイゴールド、2019年の勝ち馬インディチャンプの父だ。
ダンチヒ、ノーザンテーストの血を持つ馬で末脚に長けた馬を狙いたい。

注目馬

シュネルマイスターはダンチヒ系のキングマン。直線の長いコースでの実績は十分。京都コースもマイラーズカップで勝ち切っており不安はない。距離短縮を得意としており、距離短縮で挑む1600メートルではグランアレグリアとソングライン以外には負けていない。セリフォスに敗れた昨年のマイルCSは苦手の距離延長ローテ、今年の安田記念は距離短縮後の同距離ローテによる反動。敗因は明確でセリフォスは逆転できる。
レッドモンレーヴはノーザンテーストを母母父に持つ。安田記念は苦手の距離延長ローテで6着なら悪くない内容。前走は58キロを背負いながら2着で休み明けとしては十分か。ノーザンテーストは古馬になってから成長力を見せる血統。休み明けを叩いた上積みに期待したい。

危険な人気馬

セリフォスはデビューから一貫して芝1600mに使われてきた。前々走のドバイG1で初めて1800mに距離延長し5着に凡走したが、前走安田記念は得意のマイルに距離短縮して2着に好走。楽に走れた前走に比べて今回は楽に感じないためパフォーマンスを落とす可能性がある。またダイワメジャー産駒は坂のあるコースを好む馬が多い。直線に坂のない京都コースが合うかも疑問。
ナミュールは典型的な○×血統。父ダンチヒ系で母系に米国の血を持つ。休み明けから能力全開で走る反面、間隔を詰めると反動が出て凡走するタイプ。ムーア騎手で人気しそうな今回は見送りが妥当。

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