アニラジに投稿する「ふつおた」メールがテンプレ化の一途を辿って頭を抱え始めるオタクの駄文

自分は、俗にいう「アニラジ」にカテゴライズされるラジオ番組を日常的に聴いて過ごしているラジオリスナーである。
こういった番組では「この番組はリスナーさんからのメールが命です」と言っている事も少なくない。
実際にリスナーの間でも、投稿されるメールの数が番組存続の基準の一つになっている、と語られるのもよく目にする。
かくいう自分も2年ほど前からとうとうアニラジへ定期的にメールを投稿し始めた。
そうやってリスナーを続けていて最近とみに強く感じ始めた事がある。
いわゆる「ふつおた」("ふつ"うの"おた"より)として読み上げられる、テーマメールやコーナーメールに属さない投稿メールについて、だいたい似たようないくつかの文面や構成に分類できるよなぁ、と。
と同時に、自分が投稿して採用されたメールも軒並みこの範疇にスッポリ収まってしまっているよなぁ、と。

ちなみに、この文章は
「幸村恵理さんも休養かぁ」「南早紀さん、無事に復帰かぁ」
「次元大介役の声優が小林清志さんから大塚明夫さんへバトンタッチかぁ」
なんで唐突に筒香が大谷みたいに本塁打打ちまくっとんねん
という時期に書いている。
※ 2021年9月15日 追記
本日、幸村恵理さんの所属事務所VIMSより本人の回復と復帰が発表された。
※ 2021年10月06日 追記
結局、シーズン本塁打数は、筒香が8本、大谷が46本(1位に2差)に終わった。

そんな自分の初心への立ち返りというか戒めというかステップアップへの足掛かりというか、そんなきっかけにもなるかなぁという思いで、とりあえずよく見かける「ふつおた」メールの一例を書き殴っている。
また、「アニラジにメールを投稿してみようと思うけど、何を書いて送ればいいのかよく分からない」といった、アニラジを聴いていてちょくちょく見かける意見への参考の一つにも成り得るのではという思いもなくはない。

自分と同様にメール投稿を日常に行っているアニラジリスナーには「あるある~」「ないわ~」くらいのテンションで読めばちょうどいいと思うし、
そうではない、聞くだけリスナーといわれる、メール投稿を行わずに番組を聴いている人も「わかる~」「そうなのか~」くらいで読んでもらうのがいいと思う。

今回、書き並べているのは、あくまで「番組内で読み上げられたメール」である。
番組に送られているメールは、特に番組内で読み上げられるメールだけが全てではないはずである。
ここでは深入りしないが、別に本文へ「○○(番組名)最高!○○(出演者)さん優勝!」とだけ書いて送っても立派なメールであると個人的には思う。
そういったメールが読み上げられている番組はあまり耳にしないというだけで(無いわけでもない)。


・感想メール
番組への感想である。番組全体の感想から、一つ前の回の放送分に対する感想まで。ここまで書いたことを加味すれば、まさに感想は番組の成長を決める栄養分なのかもしれない。

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・出演作に関するメール
アニラジなので番組に出演されるのはほぼ声優さんである。声優さんのお仕事にはアニメ・ゲームやイベントなどへの出演がある。これらの出演に対するお祝いメールや感想メールである。また、オタクは裏話や裏エピソードや裏事情とかが大好物、それらを引き出すためのきっかけや常套手段としても古今東西よく用いられる。

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・ゲストメール
当然ラジオ番組にはゲストさんが呼ばれることが多い。そのゲストさんの出演を受けての話題や質問を書いたメールである。

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・日記・日常報告メール
リスナーからの日常で起こったことや出くわしたことの報告、またはそれにちなんだ質問などである。これが番組内で新たな話題を切り出すきっかけに繋がるためか、よく読み上げられる。

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・番組リスナー総称愛称、番組あいさつ
番組開始直後の定番中の定番。様式美。募集していても募集していなくてもだいたい耳にする。派生して番組公式のグッズやノベルティの提案といったパターンなどもある。

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・誕生日・祝日・年末年始など、年間行事
一年の中での祝日や行事を受けてのメール、あるいは珍しい事象や出来事についてのメール。または出演者さんの誕生日にちなんだメール、あるいは逆にリスナー自身の誕生日に乗じてのメールも少なくない。

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・チクリメール
意外に多い。出演者の方に関して他の番組やイベントなどで話題に上がっていたことに関する報告メールである。ある種の「ここまでチェックしているんだ」「ここまで把握しているんだ」という心をくすぐるものがあるのかもしれない。

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今回は、特にメールの本文に関する話題である。
メール送信に関するあれこれ(件名だとか署名だとか送信方法だとか〆切だとかハンドルネーム・ラジオネームだとか)は、ここでは触れていない。
よほど興や筆が乗ればその辺りについての個人的な見解も書くかもしれない。

また、「ふつおた」で特によく読み上げられるものに絞ってあるので、ネタ扱いされるものや「怪文書」扱いされるものについても当然触れていない。
むしろそういうメールが書けへんからこの文章が存在しとるっちゅうねん

メールを投稿するリスナーも「とにかく出演者に名前を読んでほしい、名前を覚えてほしい」というリスナーから「自分のメールで出演者から少しでも素晴らしい話題を引き出したい、少しでも素晴らしい番組になってほしい」というリスナーまで千差万別だと感じている。

自分が目にしてなるほどと思ったものに「絶対に読まれないメールはあるけど、絶対に読まれるメールはまず無い」というものがある。
番組によっては凄まじい量のメールが届き、限られた放送時間内の中でそのうちの数通のみが読み上げられるのだと思われる。
粗い粗いふるいの目を泣く泣くすり抜けてしまった素晴らしい素晴らしいメールもたくさんたくさん存在するんだろうな、と思うし、それと同時に、ふるいに放り込まれる前に捨てられるようなメールもあるんだろうな、とも思う、放送禁止用語とかスポンサー事情とか。

そんな中で少しでもふるいに残る事が出来るような減点要素の無いメールを送らないと、という思いと、そんなテンプレ同然ではない独自性のある輝かしいメールを書きたい送りたい、けどなかなか上手くはいかない、といった悩みを前にして、今日もこのオタクは頭を抱える。

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