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MASSARA 脳内上演記

セリフ、ト書き、感想ごちゃ混ぜ。
うろ覚えニュアンス。
まだまだ加筆予定。

0.オープニング

白いカーテンが1枚ずつ開いていく。3枚目ぐらいで階段の上に侍が登場。
黒のキラキラ スパンコール。

♪M1 re:start
矢花 だーれもーみたーことーないーあしーたがーぼくらーをーまーあーてーるー

♪M2 MASSARA
ジャケット脱ぎ、1列目の前に落とす。スタッフが回収。

ケイ「おばあちゃんにもらったモノクロカメラ。おじいちゃんの形見らしい。粋なプレゼントだなぁと思った。もらったその日から肌身離さず持ち歩いた。みんなもこの写真を見てるときは、僕と同じ景色を見てるんだなぁって。ちょっと自己中かもしれないけど嬉しくなる。…僕には色がないから」

ケイ飛び降りる。
遮断機?みたいな音の後に心音図の音。
十字に担がれてベットへ移動。

⒈SAIKAI(再会)ケイ 

@病室 今
タカ「(ケイが入院している病室を探して)どこだ?どこだ どこだ? ケイ!大丈夫か!!!」
ケイ「しー、静かに!病院の声量じゃないから!」
タカ「あーごめんごめん。(小声)骨折?」「お前から『入院しました』って連絡がグループラインに入ってきて、ビックリして店飛び出して来ちゃったよ。ただの骨折ならそう言えよ。病気とか事故とかもっとヤベェやつかと思った」
ケイ「ヤベェやつじゃなくてごめん」
タカ「謝るなって、骨折も十分ヤベェから」「あれだな、最後にハルキの『結婚するかも』ってメッセージから随分経ってたみたいだな」
ケイ「あれ結局どうなったの?」
タカ「知らん。まぁ結婚したらさすがに言うだろ」「…することないな」
ケイ「何にもないよ。病院って安静にするところだから!」

〜アドリブ〜

カズト 「やけに騒がしいと思ったら、やっぱりお前か」
タカ「久しぶりの挨拶がそれかよ」
カズト「個室なんて贅沢だなぁ」
ケイ「逆にここしか空いてなかったみたい」
カズト「大したことなさそうでよかった」
タッパーに入れた梨を出すカズト。
ケイ 「リンゴ…?」
カズト「梨だよ」「下にハルキとリョウちゃんもいたよ」
ケイ「一緒に来なかったの?」
カズト「なんか、受付で手間取ってた」

ハルキ「うぃー!」
リョウ「ケイごめん、何も持って来れなかった」
ケイ「来てくれただけで嬉しいよ」
ハルキ「リョウちゃん待ってたら遅くなちゃった」
リョウ「お前の手伝いして遅くなったんだろ!」
「スーツかっこいいね」
「そんなことないよ」
「でも似合ってる」
ハルキ・リョウ「「まぁね」」
タカ「なんか鼻につくな」
ハルキとリョウは食品系の会社で働いている。
ハルキ「リョウちゃんと同じ部署に入れたし、孤立することはなさそう」

(ダン ガンダッシュ)
ダン「どの棟にいるかわかんなくて(息切)」
「結構わかりやすいと思うけど」
ハルキ「ダンってそういうところあるよな〜。昔、上履きと間違えてバナナ持ってきたことあるし」
「ゴリラじゃん」
ダン「え?なんか言った?」

ダン「結婚はどうなったの?」
ハルキ「まぁぼちぼち」

ケイ「んふふふ… みんな揃ったなぁと思って。まさか、全員来てくれるだなんて思ってなかったから」
ハルキ「お前が入院したらみんな集まるに決まってんだろ。で、ケイはどうして入院?」
ケイ「写真撮るのに夢中になってたら、階段から落っこちちゃって…」
ハルキ「なんだ骨折か。大したことないそうなら言えって。…まぁいいけど」

〜アドリブ〜 ケセラセラの意味
ダン「〇〇語で〇〇?」
カズト「スペイン語でなるようになるさ」
タカ「お前、自分の好きな言葉の意味くらい覚えとけよ」

大学1年の頃の写真を見る。

⒉ASEMIZU(汗水)ダン

ダン「と言っても、俺は大学に行ってない」

@工事現場 大学1年
♪M4 ナントカナルサ

ハルキ「うぃー!」
ダン「みんな!何でここに?」
リョウ「ダンママに聞いた」
「お前まだ携帯にGPSつけられてるの」
ダン「よく携帯無くすからつけてるだけです〜」

ハルキ「はい!就職祝い」🟡黄色の花
ダン「やめてよ、恥ずかしいよ」

魔法の言葉〜から黄ヘルメット手伝わされる5人。
何回転んだって〜ハモリ。

ダン「何か久しぶりに生きてるって感じがするな〜。みんなが来てくれてよかった。最近ずっと仕事にこう(目の前しか見えない)だったからさ」
タカ「てか、何で俺ら手伝わされてるんですか!?部外者なんですけど!」
ハルキ「ノリだね!」
タカ「ノリでやっていいことじゃないでしょ!」
ケイ「やっぱダンは泥まみれが似合うね」
ダン「それ褒めてる?」「汗水垂らして頑張ってるよ」
カズト「汗水流してな」

ダンは高校時代 野球部
リョウ「バッセンは行ってないの?弟とよく行ってたよね」「野球でスカウトされてたよね」
ダン「スカウトなんてされてない。試合を見に来てた人に良いプレイだったって言われただけ」
「それ十分スカウトだよ!」
ダン「みんなは大学どう?3人(ハルキ・リョウ・タカ)は同じ大学だよね」
タカ「俺は違う学部だけどな。2人とは距離を感じる」
リョウ「そちらのエリートさんなんて、もっと会えないよ」
カズト「どうも、エリートです」
院行くの?
カズト「多分行くと思う。普通に就職したくないし」
ハルキ「分かる〜!普通に就職して、普通にスーツ着て働きたくない!」

⒊FUTSU(普通)ハルキ・リョウ

ハルキ「と言った俺は4年後、普通に就職して、普通にサラリーマンになった。バンドを辞めて夢を諦めたリョウちゃんと違って、ふわっとぬるっと入社した」
「喋るのは得意だから〜」「刺激のカケラもない仕事」

@会社 今
ハルキが回想中のリョウのタイピングがじわじわくる笑
and JOYソロのショットグラス並みに強めのエンター。

ハルキのセルフが言い終わった後、2人も下手にはけ、中央からエレベーターで上がってくると上着がグレーになっている。

♪狂いかけた歯車

ハルキ:
鏡の中で僕を見つめる1人の男
濡れた素肌に乱れる心

リョウ:
鏡の中で僕を見つめる1人の男
世界の果てに口付けるなら

ハルキ「俺の色って何だと思う?」
リョウ「どう言う意味?…色白?」
ハルキ「そう言うことじゃなくて。オーラと言うか、アイデンティティと言うか」
リョウ「お前、そういうスピリチュアルなの興味あったっけ?」
ハルキ「違うよ… まぁいいや」

@工事現場 大学1年
ダン「みんなはいいよなぁ、まだ働かなくていいんだもんなぁ。始まったら苦しいぞ〜」
「大丈夫かダン」
ダン「大丈夫、大丈夫。俺はこれからどんどん泥まみれになってくから。そっちの方がかっこいいんだろ?」
カズト「ダンの泥は頑張ってる証拠だからね」
リョウ「何それカッケー!」
「お父さんの調子はどう?」
カズトがケイに「おい」って感じでちょんするのカワ。
ダン「どんだけ心配しても仕方ないからさ。いつかは良くなるって信じて汗水垂らして頑張るしかない」

@病室 今
ハルキ「(ダンが)この時と同じ格好じゃん!」
カズト「同じ仕事してるんだから当たり前だろ」

ダン「何で全部白黒なの?」
タカ「ッおい!」
ケイ「白黒が好きなんだよ。そっちの方がかっこいいから」

高2の頃の写真を見る。
リョウ「何これ公園?俺居ねぇんだけど」
ケイ「これはあれだよ〜」
「あれだな〜」
リョウ「え?何?」

「なんかタカ赤くなってない?」
タカ「なってねぇよ!」

⒋AMAZUPPAI(甘酸っぱい)タカ

 タカ「赤くなるのも無理はない。あれは高2の冬」

@駅前のカフェ 高校2年
エリ「いらっしゃいませ」
タカ「(ご注文は?)ラテで」「(ミルクは?)ソイで」「(お名前は?)〜アドリブ〜 タカヒコです」
エリ「495円です」
タカ「(お支払いは?)交通系で」「(タッチお願いします)タッチ?!…あっ(ピッ)」
エリ「レシートはご入用ですか」
タカ「大丈夫です。あ、やっぱもらいます!」「レシートにすら温もりを感じる。あの声、あの笑顔、あの絶妙なポニーテール!」

♪White Love
イントロと同時に映画撮影みたいな衣装で下から出てくる5侍。
カチンコ🎬張り切る監督こんちゃん可愛い。
バナはカメラマン。
エリちゃんは銀志らしい。

@公園 バレンタインデー翌日
赤いブランコに乗って
ハルキ「本当にあるんだな、一目惚れって。俺にはわっかんねぇな〜。だって名前以外何にも知らないんでしょ?エリだっけ?俺も好きになちゃおっかな〜」
タカ「俺のエリちゃんを呼び捨てにすんな!」
ハルキ「お前のエリじゃないだろ」
タカ「エリちゃんな。てかお前はエリ様な。親友のお前だけに言ったんだ。誰にも言うなよ」
ハルキ「告白は?しないの」
タカ「こぉくはぁくぅ?告白なんてしたことないよぉ!えぇ恥ずい〜!」
タカ、ハルキにお尻すりすり。
ハルキ「キモい!キモい通り越してキモキモだって!」
タカ「何だよ、キモキモって!」
ハルキ「え、何?ガチ恋なの?」

カズト「何話してるの?」
ハルキ「恋バナ!タカが駅前のカフェで働いてる子に恋したんだって!」
タカ「なんで言うの💢」
ハルキ「俺口軽いからさ」
タカ「知ってた…」
カズト「あの子か〜。土日よく入ってるよね、高校生かなぁ?」
カズト「俺も好きになちゃおっかな〜」
ダン「俺も!」
タカ「お前は会ったこともないだろ!」
タカ「俺はコップにスマイルを描いてもらったんだよ」
ダン「店員さんが?勝手に?暇なの???」
カズト「俺はハートマーク描いてもらったことあるよ」
タカ「はぁ〜とまぁ〜く?」
ハルキ「カズトが満更でもない顔してるぞ」

ケイとリョウが来るが、エリちゃんのことは内緒。
リョウ「なんだよ。気になるな」

ダン「みんなバレンタインは何個もらった?」
ケイ「今日はバレンタインか〜」
ダン「昨日ね。てことはケイはゼロか」
ハルキ「タカはもらってるわけないから〜」
タカ「勝手に決めつけんな!ゼロだけど…」

「リョウちゃんは?」
リョウ「☝️」
「えぇ!誰から?」
リョウ「え〜、言いたくないな」
「教えてよ」
リョウ「知らないと思うけど… 駅前のカフェで働いてる子」
4人「「「「!?」」」」
ハルキ「エリちゃん?」
リョウ「エリコね」
ハルキ「エリコって言うんだ…」
リョウ「今日上がったら会おうって言われて、今から行くところ」
ハルキ「付き合ってるの?」
リョウ「そういう感じじゃないんだけど、可愛いしいっかなって」
タカ「軽い…」
リョウ「何、みんな知ってるの?」
タカ「何でもない気にするな」
リョウ「ちょっと早いけど、行ってくるわ」
花道を使ってエリの所へ

カズト「なんだか俺も悔しい」
ケイ「もしかして、タカもその子のこと好きだったとか?」
タカ「(涙声)だぁああぁ」
ケイ「あぁ図星だ」

ケイ「タカ(リョウの所に)行かないで、そこで待ってて。飲み物買ってくるから!」
タカ「(涙声でアカペラ)きぃぃっとこぉ〜こぉかぁ〜ら あぁいなぁんだあぁぁぁぁーーー」

ブランコに乗って
タカ「いっそのこと、告白しとけばよかったなぁ…」

♪愛なんだ

克樹:孤独なんか なんでもないふりで
琳寧:どうして心は 道に迷うんだろう
矢花:わかりあえる 誰か探しながら
嶺亜:すれちがいの優しさに
大光:戸惑ってばかり
5人:Yeah〜

みんなから飲み物をもらうタカ。🟢緑色の缶
飲み終わったらポイして4人がキャッチする。

タカ「もうお腹ちゃぷちゃぷなんですけど」
ハルキ「もう1杯どうぞ!」
タカ「いらないよ!」

4人それぞれが買ってきたの飲み物を持って踊る。
途中でタカはエリちゃんからのコップを上手にぶん投げる。

ケイ「みんなといると色んなことが起こる。『色んな』って面白い言葉だな。まさにそうでみんなといる時は色鮮やかな景色が見えている気がする。僕を彩ってくれる」

@病室 今
リョウ「そういうことだったんだ。なんかごめん」
タカ「謝るなよ!変な感じになるから」

ハルキ「俺はリョウちゃんとミーちゃんがいればいいや」
「ミーちゃん?」
リョウ「ミチコ。ハルキの彼女。こいつ毎日お弁当作ってもらってるよ」
ハルキは彼女と半同棲
ダン「半同棲って響きがエロい!別居でも同棲でもない」
ダンリョウ「「半同棲!!」」
タカ「そう言う感じなんだ… 結婚とかしちゃうんだ… 今の会社に納得してなさそうだから。俺嫌なんだよ!お前が丸く収まってる感じが。リョウと会ってから変わったよな」
リョウ「え、何?俺のせい?」
ハルキ「ほっとけ、お前に嫉妬してんだよ。俺はやりたいことが多すぎてふわふわしてるのが嫌だから、これって1つに決めただけだよ。お前だって実家の酒屋継いでるだろ」
タカ「それは家庭の事情だろ。俺は今でもお前のこと親友だと思ってるよ!」
ケイ「みんな親友じゃないの?」
カズト「今日はケイが主役だから」
ケイ「俺たちに主役も何もないよ。みんな主役だから。喧嘩できるのは仲がいい証拠だよぉ。もうみんなはそばにいないから。喧嘩相手がいるだけ羨ましいよ」
ダン「俺らがいないなんてことないよ」
ケイ「もうそばにはいないじゃん…」「いつまでもおばあちゃん家に居候してられないし」

高3の頃の写真を見る。
リョウ「俺らが1番仲良かった頃だな」
カズト「1番喧嘩もした」
リョウ「お前のせいでな」
カズト「お前のせいだろ」

「バンドはもうやってないの?」
リョウ「とっくに辞めた。いつまでも地下でやってられない」
タカ「最後のライブ俺仕事で行けなかった」
ケイ「かっこよかったなぁ、バンドやってるリョウタロウ」
リョウ「やめろって。会社辞めないといけなくなる」
「別に辞めなくたって」
リョウ「どっちか1つしかできない」

「リョウちゃんイキってたよな〜」
リョウ「イキってないよ」

⒌BUNKASAI(文化祭)リョウ・カズト 

リョウ「いや、正直イキってた。母親がアイドルオタクで小さい頃からアイドルとかロックスターに憧れてた」

⚫︎学校 高校3年
5人「「「「「え〜?!?!」」」」」
リョウ「バンドやってください!お願いします!」

ケイ「ウクレレならやったことある!ハワイのお土産かなんかでもらった」
タカ「俺もドラムならやったことあるよ。親父の部屋に電子ドラムがあって、好きなバンドに憧れて買ったらしいけど」
「タカのお父さんドラム顔」
リョウ「じゃあドラム顔のタカはドラムな」
タカ「俺もドラム顔なの?」
ダン「血は戦えないね」
カズト「争えないな」
カズト「俺は小さい頃にピアノ習ってたよ」
ハルキ「さすが!お坊ちゃんは違うな」
カズト「お坊ちゃんって言うな!」
リョウ「じゃあカズトはピアノね」
カズト「キーボードな」
ハルキ「リョウちゃんは?」
リョウ「俺はボーカル。喉も楽器だよ」

リョウ「ギター適当にシャッシャッシャッって弾くから」
カズト「ギターってそんな適当に弾けるもんじゃないから!」
リョウ「え!ボーカルのギターって適当に弾いてるんじゃないの!?」
リョウ「ハルキとダンはギターね。ギターは何人いてもいいからさ!」
タカ「ケイは弦が少ないからベース」
ケイ「(小声)ベースってなんですか?」(日替わり)
カズト「ググれ」(日替わり)

タカは電子ドラムで練習、弟にうるさいと言われスティックで殴る笑。

ハルキとダンは白いアコギで、ケイは白いウクレレで練習。
ケイ「俺もベースで練習したぁい」萌
リョウはカラオケで練習。
カズトは自室でキーボード練習。

カズト母「入ってもいい?」
カズト「駄目っ!勉強してるから」
カズト母「夏期講習もう1個増やそうか?」

カズト「俺は比較的裕福な家庭で育った。何不自由ない幼少期を過ごした。でもその分俺に対する期待は高くて、父さんも母さんも俺に厳しい。特に姉さんが大学中退して彼氏とどっか行ってから鬼のように厳しくなった。親の言うことは正しいし、別に反抗するつもりもない。今夜は雨も相まって、センチメンタルになりすぎているのかもしれない。言うならこれが初めての反抗…」

♪雨傘
最初はキーボードで演奏。
ダンスになってから歌詞が出てくる。

黒い幕に白字で歌詞。
歌っている箇所が照らされる:ご覧よほら 耳を澄ましなよ 雨音は何処に ぶつかり派手になるのか
カラフルな傘:酷い騒音に 言葉失えど
カバン:五感を涸らすな
大きなアクリル:お前の眼が 濡れて 火照っている
カバン:瞬間は何時も 文明の所為に

途中から5人が回転するステージで登場。
最後は全員でバンド演奏。

「一夏でこんなに上達した!」
ケイ「カズト大丈夫?」
カズト「バンド無理かも… いや、なんでもない大丈夫」
タカ「大丈夫なふりすんなって。大丈夫じゃないんだから」
カズト「この前の英語のテストの点数が良くなくて…」
「何点だったの?」
カズト「89点」
ダン「たっか!俺の倍じゃん!」

カズト「母さんがよく思わなくてさ。勉強に集中したほうがいいのかなって」
タカ「期末じゃないんだし」
ハルキ「まだ答案用紙 親に見せてるんだ。偉いな」
ダン「俺は全部捨ててる〜」
カズト「俺遅れ取ってるし、これ以上練習に時間割けない」
リョウ「じゃあ辞めよう。いいよ いいよ、しょうがないよ」
ハルキ「エリちゃんと別れたからどうでもいいんだろ。文化祭にエリちゃん呼んでカッコつけるつもりだったんじゃないの?」
タカ「決めたことは最後までやろうよ」
リョウ「俺がエリコと別れたから嬉しいんだろ?」
タカ「エリちゃんだけのアイドルになってどうすんだよ!お前はみんなのアイドルになるんじゃなかったのかよ。みんなの前に立ってキラキラ輝いて、みんなのことも輝かせてこそのアイドルじゃねぇのかよ!」

カズト「怖いんだよ。高校受験失敗してるから、今回は失敗できないんだ。成功しなかったら親に会わせる顔がないんだって!お前らにはわかんないよ… 全部完璧じゃないといけないんだよ俺は!うちの親の言うことは正しいからさ… 今までも言う通りにやってきたんだ。お前らはいい大学に行かないから。タカは実家の酒屋を継げばいいんだし」
タカ「俺だって一応、受験勉強してるよ!」
カズト「一応だろ。俺がやってるのとはレベルが違うんだって!ダンは大学すら行かないじゃんか」
ダン「…あんなぁ」
ハルキ「まぁまぁまぁ。お前、言い方ってもんがあるだろ!ダンだって行きたくなくて行かない訳じゃないんだよ」
リョウ「お前のスケジュールに合わせるから」
カズト「話聞いてた…?」
リョウ「聞いた上でお願いしてる」
ハルキ「卒業したら離れ離れだよ」
ケイ「最後の思い出つくろうよ、カズト」
カズト「ごめん。俺心無いこといった」
タカ「家のこと悪く言ったのは許す。グサっと来たけど」
カズト「やるか、バンド」
リョウ「実はもうチラシ作っちゃったんだよね〜」🔵チラシ

ハルキ「バンド名ダサッ!」
ダン「そう?俺は好きだけど」
ケイ「いいじゃん!文化祭っぽくって」

司会「皆さん盛り上がってますか!最後まで盛り上がっていきましょう!SIX PACKの皆さんです!」

♪M11 re:start(バンドver.)

⒍KENNKA(喧嘩)高校1年
「僕たちは高校1年の時に出会った。ハルキとタカは幼馴染だから違うけど、それ以外は初めましてだと思う。色バチバチに決めて、高校生デビューしているような子とは馴染めるはずもなかった」

@学校 高校1年
いじめっ子「おいおい盗撮かよ!肖像権侵害じゃーん」
ケイ「返して!おばあちゃんにもらった大切なカメラなんだ!」
「おばあちゃん子なんだ。カワイー」
ケイ「もぉ撮らないから許してください」
いじめっ子「さっきの写真消したらいいよ」
ケイ「でも、君たち写ってないから…」
いじめっ子「消せないんじゃない?古いカメラだから」

ハルキの後ろで怯えてるタカ。
ハルキ「もう撮らないって言ってんだから返してやれよ!」
いじめっ子「何、友達?」
ハルキ「別に友達じゃないけど」

♪M12 FIVE RESPECT
〜アドリブ〜 ダンの筋肉ギャグ
🔴アルバム

リョウ「リョウタロウ。リョウでいいよ」

「(カズトって)英語のテスト満点取ってた!」
リョウ「あれ高3レベルだって知ってた?先生も『えー!?』って感じだったよ」
〜アドリブ〜
カズトの「大したことないよ」真似

ハルキ「写真撮ってよ!戦いの証にさ」「絶賛厨二病です!」

⒎OWARENAI(終われない)
ケイ「おばあちゃんにもらったモノクロカメラ。おじいちゃんの形見らしい。粋なプレゼントだなぁと思った。もらったその日から肌身離さず持ち歩いた。みんなもこの写真を見てるときは、僕と同じ景色を見てるんだなぁって。ちょっと自己中かもしれないけど嬉しくなる」
「僕には、色がないから」

⚫︎白と黒の世界
ケイ「まっさらを全部無くなったと考えるのか、余白ができたと考えるのか。終わったのか、始まったばかりなのか。今はもう何も見えないし、何も聞こえない。僕は一体何をしてるんだろう」

@病室 今
カズト「本当に転んで骨折したの?カメラが壊れてないからさ。傷1つ付いてないし」
ケイ「ダンみたいに筋肉ないから直で骨にくるんだよ」
リョウ「確かに。ケイが階段から落ちるなんて想像できない。俺らには何でも言っていいから。な?」
ケイ「本当に何もないって!!!変な感じにしないでよ。大丈夫だから」「俺の話はいいからさ、みんなで楽しい話をしようよ。楽しくなくてもいい。喧嘩でもいいからさ」
ハルキ「じゃあもう一回喧嘩するか!」
タカ「なんでだよ!」

アナウンス「面会時間終了です」

ケイ「この後みんなで飲みに行けばいいじゃん」
ハルキ「1人になりたくないだろ?」
ケイ「なりたくない…」
ハルキ「抜け出そう!2次会だ、2次会!」
リョウ「だから同窓会じゃねぇって」
タカ「大事な物📷忘れんな」
ハルキ「行くぞ!」
ここのやりとりでずっと小さくイントロが流れている。

♪M13 RUN
床が右回りに回転してその上を歩く。ケイの車椅子を押すのはタカ。

ケイのイリュージョン、気づいたら上にいる。
(途中でジュニアの間から後ろに行くの見えた、ハムケツ)

⒏KOREKARA(これから)
「で、これからどうする?」
「え?ノープラン」
ハルキ「そう!俺はそういう人間よ」
ケイ「みんなは何悩んでるの?」

ダン「俺の色は赤だと思う」
カズト「多分そういうことじゃない」
ハルキ「それはどんな赤ですか?掠れた赤ですか?汚れた赤ですか?それとも青みがかった紫みたいな赤ですか?」
ケイ「俺はみんなが染めてくれたかも。みんなと初めて会って救ってもらったあの時から色がついていった。みんなと会えなくなって、その色が薄まっていくのが怖かった」

ハルキ「カズトさっきの何だっけ?」
カズト「まっさらだから何でもできる。何者でもないんじゃなくて、何者にでもなれる」

ダン「塗り絵みたいなことでしょ?」
カズト「あながち間違ってないかもな」

ハルキ「明日からなんか新しいこと始める?」
タカ「えぇ〜明日から?」
ケイ「明日か…」

「さすがにそろそろ帰らないと」
カズト「看護師さんに怒られちゃうかな」
タカ「いいじゃん怒られたって」
ダン「写真撮ろう!」
タカ「ケイも入りなよ」
「タイマーついてる?」
ケイ「多分ついてると思う」

客席に背を向け6人で写真撮影。タイマーの音が段々速くなって、シャッターの手前で暗転。

「いま いまこのステージで始まる物語。
 まっさらになったこの瞬間 新たに描かれるストーリー。
 物語はいつも、まっさらから始まる」

♪M14 re:start
絵の具はポケットに入ってる。


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