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シンデレラストーリーはあっけなく終わった

イタリアに行く話は

付き合ってすぐ聞いていた。

『俺、イタリアのハリーズバーで働くんだ!知り合いが働かないって誘ってきてくれたんだ!』って

『へぇすごいね』ほんとに嬉しかった。理想の彼氏に出会ったんだもん。

その頃の彼は毎日生き生きしながら本当に大きく見えた。

そう私は見た目で選んで表面の大きな彼しかみてなかった。なぜなら自分がシンデレラになるためにはその方法が一番幸せ風になれるから。


彼は服を抜くとマッチ棒みたいに細くて肋骨が見えていたほどだ。あのブランドの服の鎧を抜ぐと子供のような身体だったのに。

成田からかえりマンションの部屋に戻ると寂しげな雰囲気だった。そう、あのレストランを辞めてからカッコつけの彼はイタリアに行けなかったことがダサいと思うあまり退社した会社の人には報告もせず。ひっそりと家に篭る日々だった。私は彼をほっておくことがでなきないので同棲生活へとなった。


そんなある日家でのんびりしていると、ピンポンが鳴る。

不動産屋だった。

3ヶ月家賃滞納、、、


まさか、あのリッチな生活をしていた頃、彼は家賃も払わずにブランド物を買い、シンデレラ風の私のために高級レストランへ通い詰めていたのだ。

これが現実。シンデレラのハイヒールは偽物へと戻ったのだ。


とうとうマンションに鍵をかけられ

締め出された。

そんな矢先


彼は東京に寿司屋の見習いに来ていた弟の勝どきの古いマンションに無理やり住み込むことなった。相変わらずブランド服や靴は捨てることなくダンボールが何十個もあり、弟の家は彼の荷物だらけだった。物を捨てられない。これこそ沢山のものに囲まれていると安心するのだ。お金で買った心の寂しさを埋める物。買っても買っても満たされない思い。一時的に物を買うと潤うけれど。目新しいものはすぐに買っていた。

その頃彼の闇はピークと化していた。私が地下のお店で友達とご飯していた夜、連絡が取れないまま三時間ほど楽しんだいたらブチ切れて電話がかかってきた!『お前何やってんだよ』

わけのわからないまま音信不通になった。

あの時別れればよかったんだ。今思えばそうすればよかったんだと思える。

恐る恐る2週間ぶりに彼に電話かけると嬉しそうに今から会いたいと。私ってほんとバカ。世田谷区から江東区の弟の住み込みのマンションにタクシーで向かったんだから。今でも忘れない。タクシー代6000円。

嘘つき邦◯は嬉しそうに私を抱いた。

私の記憶の中で勝どきのマンションは

ものすごい暗くて怖いマンションだった。

あんなに負のエネルギーだらけの場所はなかなかない、、、暗い廊下今でも思い出すだけでゾッとする。


満たされない彼の生活は続く。

そして満たされない彼の生活を支える

女ももこお母さん風ももことの付き合いは続く、

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