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2020-21 デポルティーボ・ラ・コルーニャ通信簿② 〜晴れない空はないと信じて〜

 さて、この記事を読んでいただいているということは、前回の記事を読んで興味を持っていただけたということでしょう。

 今回は、デポルティーボ通信簿第2弾、MF編・FW編+αになります。

[評価方法]
完全なる主観で失礼ながら6段階の評価をさせていただきます。

5点 : たいへんよくできました
4点 : よくできました
3点 : まぁまぁです
2点 : もう少し頑張りましょう
1点 : f***
0点 : 採点不能

MF編

4.アレックス・ベルガンティニョス  2点

15試合0得点/6試合0得点(PO)
ア・コルーニャで生まれ、デポルの下部組織で育った我らがカピタン。クラブで250試合以上の出場を誇る絶対的な支柱で、複数ポジションをこなしつつ、ここぞという時に決めてくれたりする。が、彼に頼りきりなのはいけないことだと気付かされると共に、そろそろ世代交代の必要性を感じさせられる1年だった。とはいえ後任が育っていないのも確かで、クラブのためにもうひと踏ん張りしてもらいたいところ。引退まで残ると宣言している彼がトロフィーを掲げる姿を見ることができたら、筆者は多分泣いてしまうだろう。

6.ウチェ・アグボ  2点

15試合0得点/3試合0得点(PO)
昨シーズン加入し、圧倒的なフィジカルと優れた展開力で中盤を制圧してくれたのはシーズン中盤までのこと。確実にセグンダBレベルにいていい選手ではないため正直チート級だと思っていたが、疲労なのか何なのかパフォーマンスは落ちる一方で徐々に序列を下げていき、ベンチが定位置に。なんで残ってくれていたのか分からないが、まだ25歳、もっと上の世界で輝いてほしい。

8.セルソ・ボルヘス  4点

15試合0得点2アシスト/5試合2得点(PO)
降格したクラブに戻ってきてくれた熱血漢。ちょうど応援し始めた頃に活躍していた選手なので、帰ってきてくれただけで嬉しかった。時にCB起用にもCF起用にも対応し、攻守においてハードワークを欠かさない姿は後輩への刺激になったはずだ。全盛期に比べ衰えも感じたが、代表にも継続的に選ばれるなどまだまだ老け込む気はない。昇格に向けて来シーズンも一緒に戦ってくれることを願いたいが、大幅な減俸を飲んでくれるかは不明。

14.ヤゴ・ガンドイ  2点

9試合0得点1アシスト/2試合0得点(PO)
開幕前、私が一番期待していた選手が彼だ。シーズン前に契約を更新した彼の出身もア・コルーニャ。そのためサポーターからもベルガンティニョスの後継者となることが期待されている。しかし、本格的に出番を与えられるようになった今季は、期待に応えるほどの活躍を見せられなかった。重要な局面での判断ミスが目立ち、未熟さを露呈。シーズン後半はバレロンのもとファブリルでのプレーが中心に。カピタンの負担を少しでも減らせるように、来シーズンの奮起を信じている。

16.ナチョ・ゴンザレス  1点

9試合0得点/2試合0得点(PO)
彼のプレーは全くといっていいほど記憶にない。シーズン前の触れ込みでは、簡単に当たり負けすることなくドリブル突破していくいい選手との話だったが、ほとんど才能を見せつけることなく先日退団が決まった。残念だが悲しみは感じない。なぜなら覚えていないから。

22.ディエゴ・ビジャレス  5点

6試合0得点/6試合試合0得点(PO)
冬に補強をするお金もなかったクラブにとって、バレロンのもとで急成長した彼の台頭は嬉しい誤算だった。すぐにポジションを勝ち取ると、チームに欠かせない存在となった彼は、12試合の出場ながらチーム年間最優秀選手に輝いた。ダイナミックなプレーが持ち味のスケールの大きなセントラルMFで、チームに失われていたパッションを甦らせてくれた。かつて紅白戦で筆者の目を釘付けにした天才のさらなる飛躍を願って、先日ユニフォームを購入↓


31.ペケ  0点

0試合0得点/0試合0得点(PO)
ラス・パルマス出身の攻撃的MFという肩書きは、伝説の21番と重なる。シーズン終盤にトップチームに昇格したが、出場機会はなし。可愛らしい顔立ちで、現地ではかなり飛躍が期待されている1人。幼少期はマドリーの下部組織にいたらしいがそんなことは知ったこっちゃない。

38.ハイロ  0点

0試合0得点/0試合0得点(PO)
見た目から伝わる天才感。ペケと共にトップチーム昇格を果たし、ベンチ入りするも出場機会は貰えず。将来チームの顔になってもおかしくないと現地の人が言っていたが、そんな選手すぐ獲られちゃうだろと思うのだが…。とはいえ先日インスタで正式にクラブと契約したことを発表。彼のチーム愛が強いものであることを願っている。

FW編

7.ミク  5点

11試合3得点/5試合4得点(PO)
可愛い名前のおじさんは、今シーズンのチーム得点王。かつてラージョでも活躍したおじさんの嗅覚は錆び付くことを知らず、隙あらばもの凄い勢いでプレスをかけてパスミスを狙う姿勢も素晴らしい。特にプレーオフでの活躍は圧巻だった。思い返せばPKでのゴールが多い気もするが、しっかり決めてくれるあたりはさすがだ。彼の7得点がなければ間違いなく降格していただけに最高評価以外ありえない。

9.ライコ  3点

5試合0得点/6試合0得点(PO)
ルーゴBからファブリルに加入し、ビジャレスと共に昇格すると、すぐに中心選手の1人になった。線が細いが、ポストプレーでライーやミクを上手く活かしてチャンスメイクを繰り返した。しかしFWとして決定力不足なのは否めない。画面の前で何度怒ったか分からないが、ゴール前でたくさんファールをもらってくれたので大目に見てやろう。

10.アロンソ・ララ  4点

16試合2得点/6試合0得点(PO)
セビージャが貸してくれた天才アタッカー。そのドリブルは見事なもので、崩しの切り札として機能。体の使い方がうまく、簡単には倒れない所も魅力的。セビジスタの評価は知らないが、最終ラインへのプレスも素晴らしく、よくハードワークするいい選手だと感じた。ただ、ボールを失ってから追わずに悔しがりがちな点は治さないと上のレベルでのでの活躍は難しいのかなとも思う。ということでもう1年借してもらえないだろうか。
加入が決まってすぐにTwitterのヘッダーまでデポル使用に変えてくれたナイスガイ。

11.ボルハ・ガラン  3点

16試合2得点/2試合0得点(PO)
縦への推進力に優れたサイドアタッカー。後半から投入されるジョーカー的扱いだったが、十分相手の脅威となっていた。多くのチャンスを生み出した反面、多くのチャンスをふいにした。貴重な戦力だったが、調子のムラが大きかったのが惜しいところだ。

12.クラウディウ・ボーヴュ  1点

13試合1得点/2試合0得点(PO)
"元セルタ"の彼は昨シーズン途中に加入すると、持ち前のハードワークでチームに活力を与えてくれた。しかし今シーズンは攻撃面で印象に残るプレーがほとんどなく、非常にガッカリさせられた。残ってくれた漢気はありがたかったが、もっと結果で示して欲しかった。さようなら。

15.ライー  4点

7試合0得点/6試合0得点(PO)
サラゴサにいたということ以外何も知らなかったが、彼のプレーは筆者にとって一番のサプライズだった。ブラジル人らしいテクニックとスピードを生かした突破や、ライコやミクとの連携による崩しはセグンダBとは思えないほど見応えがあった。残留濃厚と言われており、来シーズン以降も楽しみな選手だ。

20.ケコ  4点

12試合2得点/4試合0得点(PO)
これまたなんでついてきてくれたのか分からない方。かつて期待されていたほどの選手にはなれていないものの、その正確な右足のキックとドリブル突破はまだプリメーラで通用するレベル。今シーズンも多くのチャンスを演出してくれた。交渉次第では残ってくれる可能性が無きにしも非ず、といった状況らしいが、彼のためにもセグンダ以上のレベルでのプレーを選んでほしい。

23.アドリ・カストロ  2点

4試合0得点/3試合1得点(PO)
生え抜きのセンターフォワードにとっては、トップチームに昇格して多くのファンに期待されながらも結果の出ない悔しいシーズンだっただろう。そんな中、ラングレオ戦で初ゴールをあげた後喜びを爆発させた姿に筆者は涙が止まらなかった。価値ある1ゴール、しかし1ゴールで満足してはいけない、という思いで2点。来シーズンはぜひ二桁得点を!!!

途中退団組編

9.ルイ・コスタ  1点

7試合0得点→16試合4得点(サンタクララ🇵🇹)
かなり期待されて加入したが、全くチームに馴染むことができなかった。そもそも先発は1試合のみと出場時間が短く、ほとんど誰の記憶にも残っていない。デポルのユニフォームを着た写真が全くなかった。

22.ディエゴ・ロラン  4点

4試合2得点1アシスト→8試合3得点(ピラミッズ🇪🇬)
移籍先が見つからず宙ぶらりんのまま開幕を迎えたが、チーム得点ランキングトップに躍り出るなど実力を見せつけてくれた。しかしその後忽然と姿を消した。代表キャップも豊富な彼は本来セグンダBに来るような選手ではなく、かなりの高給取りだったためレンタル移籍へ。それなりに活躍したらしい。カルタビア同様契約はのこっているが、今夏の売却が既定路線か。

監督編

フェルナンド・バスケス  2点

昨季はコロナによる中断前に7連勝を達成するなどファンに微かな希望を見せてくれたが、結局失速し降格。最後まで協会に対して抵抗を続けていた。今シーズンも悪くはなかったのだが、セルタBに負けた罪は重い。マスクのせいか最後までファンに笑顔を見せることのできなかった彼は解任されて然るべきだったのかもしれない。

ルベン・デ・ラ・バレラ  3点

いかにも渋いイケおじといった感じの監督。ベルガンティニョス、ミクと同年生まれの36歳とまだ若いが、監督経験は豊富。采配面では基本前任から大きな変更はなく、戦術家というよりモチベーター的な監督だったと言える。途中から率いることになったチームをよくまとめあげてくれたが、昇格できなかった責任は負うべきなのか。顔点を加算して3点とした。ちなみにアルバセテの監督に就任が決まったらしい。

フアン・カルロス・バレロン  5点

今シーズンの個人的MVPは、帰ってきた"エル・フラコ"だ。筆者が応援を始めた時はもうラス・パルマスに戻っていたが、クラブを代表するレジェンドだ。指揮するファブリルはテルセーラ・ディビシオンで成績が良くはなかったものの、彼の指導によりビジャレスが急成長したことを鑑みれば妥当だ。何より、セグンダ残留が条件だった監督就任を受け入れてくれた心意気に感謝しかない。

所感

 昇格できないことが決まった時、なんとも言い難い感情でしたが、今は来シーズンが楽しみです。セグンダBということで舐めていましたが、非常にレベルが高くて驚きました。新監督も決まり、ヌマンシアから2人の選手を獲得しています。今季と違い、着々と準備を進めているため期待していいのではないのか、と思いつつも、あまり期待しすぎるのも良くないよな…とも。
 
 先日(といってもかなり前にはなりますが)、アトレティコの優勝を見て、やっぱり応援しているクラブのラ・リーガ制覇をリアルタイムで見てみたいなと強く感じました。将来の夢は、デポルティーボ対アーセナルのCL決勝を見ることなんです。現状かなり難しいですが、見るまでは死にません。
 
 私が好きになった時には既に弱いクラブでしたが、このクラブを応援していることに後悔はありませんし、恥ずかしいとも思いません。これからも、デポルティーボ・ラ・コルーニャというクラブのサポーターであることに誇りを持って生きていきたいと思っています。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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