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オルガンリサイタル/廣江理枝 コンサート

廣江理枝さんのオルガンリサイタルを町田・桜美林芸術文化ホールプロビデンスホールで聴いた。廣江さんは、国内トップクラスのオルガニストで、東京藝術大学で教授も務めている。



以前BSPのクラシック倶楽部という番組でムソルグスキー「展覧会の絵」のオルガン版を聴いて、一度実演を聴きたいと思っていた。
最短で、昨日のコンサートを知り町田まで行った。


桜美林芸術文化ホールプロビデンスホール


やはり演奏は素晴らしかった。演奏自体は、前・後半の2部構成。前半はバッハ等のバロック。後半はロマネスク様式といわれるブラームス等だった。それぞれの冒頭に彼女の短い解説があり、まるで大学の講義を聴いているようだった。一瞬、藝大の講義室にいるようだった。
で、肝心の演奏だが、初めてオルガンリサイタルを聴いて言うのもおこがましいが、国内いや国際レベルでもトップクラスだと思う。演奏は見事なテクニックに裏打ちされ、情感一杯にホールを響かせていた。
特筆したいのは、足で低音部の鍵盤を演奏する訳だが、それが素晴らしく迫力がある。今回のオルガンの低音は一般的であり、選曲もそれに合わせているらしく、極低音が多少物足りなかったが、それは廣江さんのせいではない。
そもそもオルガンは教会の宗教音楽であり、キリスト教の教えを信者に布教する目的があるのだが、この日が教会の礼拝堂で行われていたら。間違いなく入信していたと思う。やはり神の啓示がある音楽である。
5月にまたリサイタルがあるが、行きたくなった。

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