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A LONG VACATION/大滝詠一 レコード棚から その4

四回目でようやく日本の曲だが、やはりこれは外せない。1981年の「日本のポップミュージック史上屈指の名作」という名アルバム。


1981年はこれしか聴いていなかったんじゃないかと思うくらい聴いていたし、周囲の同僚もよく聴いていた。当時設計事務所で新米1年目で、ちょうどソニーのウォークマンが発売されて、スタッフ皆でヘッドホンで聴いていたのが、懐かしい。
まずジャケットのプールの絵から、このロングバージョンを想像するわけで、当時仕事第一の時代で、ロングバージョンってなに?という感じだった。40年後漸くロングバージョンだが…ちょほほ。

10曲いずれも完成度が高く、穴が無い。が<6>雨のウェンズディは、元ハッピーエンドのメンバーが集ったという。哀愁に満ちたスローバラードが心地よいし、振られたという切なさも重なり、青春の影を見事に浮き上がらせて、名曲である。
昨年、BSPで40周年記念「番組でこの<1>君は天然色 を再現していたが、あのフルオーケストラには驚いた。総勢30人は居たであろうミュージシャン達の重奏したサウンドがあの魅力だったと、初めて知った。
蛇足だが、松本隆の詞は全編素晴らしいし、この詞があって初めて成立する世界だと思う。<1>の君は、恋人だと勝手に思っていたが、実は松本氏の妹のことだったというのも、最近知った。

不覚な話だが、レコードが見当たらず、傷ついたケースのCDしか無かった。これも最近サブスクで聴いている弊害か…ちょほほ。

収録曲

  1. 君は天然色 – (5:06)

  2. Velvet Motel – (3:44)

  3. カナリア諸島にて – (4:00)

  4. Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語(ストーリー) – (3:15)

  5. 我が心のピンボール – (4:26)

  6. 雨のウェンズデイ – (4:25)

  7. スピーチ・バルーン – (3:56)

  8. 恋するカレン – (3:23)

  9. FUN×4 – (3:27)

  10. さらばシベリア鉄道 – (4:35)

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