200307新潟紀行1日目

弾丸新潟旅行に行ってまいりました。

夜行バスで出発して夜行バスで帰る、
土日をフル活用の無駄のない旅です。

旅行が目的の旅行、いわゆる旅行は2年半ぶりくらい。
ただ3日前くらいに思いつきで決めた上に、平日は寝る時間すら惜しいほどの激務。
ワクワクする暇もなくあっという間にバスの出発時間が来たという感じ。
寝る時間、貴重なのですけどね・・・。

朝6時半に新潟に降り立ち、バス予約時にオプションで付いてきたサウナっぽい所に行く。
仕事からの夜行バスという流れで溜まりまくった都会の泥を綺麗に洗い流し、市場を調べる。
旅行に行ったら僕は、絶対に市場に行く。日本でも外国でも。
なぜなら市場というのはその土地の生活の一部であり、社交場でもあるから。
人と人が繋がる場所に行けば、その土地の文化や生活がわかるため、
その土地を知るには市場に行くのが最適だと考えて・・・
いや、美味しいものが食べたいだけです。
毎回市場に行くのは、本当。

今回は、新潟駅からほど近い、新潟漁協に行ってみる。
いざ行ってみると、市場に併設されている「ピアBANDAI」と言う施設が。
そこには鮮魚センターがあったり、その場で焼き魚や生牡蠣などを食べさせてくれる店が立ち並んでたりする。
さながら築地場外。
来てみてよかった。

さて鮮魚センター。
入って早々に通路左手のお店からカニの大軍のお出迎え。
高級旅館にVIPの客が来たかのごとく、ずらりと給仕さん(越前蟹)が整列してお出迎え。
気持ちのいいシステム。
カニ屋さんの大将と店員さんの女の子が僕が持っている OSMO POCKET に反応して話しかけてくる。
「それってカメラになってるんですか?」
「首のところの動き、すごいですね!」
「こんなちっちゃいんだー!」
うろ覚えだけどこんな感じで反応してくれている。
いい気になって話し込んでしまい、気分上々でカニを買う。チョロいな俺。
そのまま鮮魚センターを周り、獲れたてピチピチのホタルイカを酢味噌とセットで買う。
あと、カニ味噌豆腐も。
お酒は別棟ということを聞いたのだが、時間が早すぎてまだやってないかな?と心配だったが
行ってみたら丁度オープンしたところだった。長話が功を奏す。
試飲コーナーはまだ準備中。
人懐っこいおばちゃんと、金髪バリバリで綺麗で気さくなヤンキー姉ちゃんが試飲コーナーの係。
準備に勤しみながらしながらも素敵に応対してくれる。
オススメしてくれたのが、地元新潟は千代の光酒造の「GOZE」と言うお酒。
なんでも新潟では毎年「酒の陣」と言うイベントがあり、
そこはさながらオクトーバーフェストの様に陽気なイベントでありつつ新作の品評会なのだそうで。
そのイベントが開催一週間前に、中止が決定してしまったらしい。
「GOZE」は、そのイベントの品評会に出品する予定だったお酒とのこと。
流石品評会に出す予定の自信作。めちゃめちゃ美味しい。
濁り酒なのにスッキリとした透明感のある味わいなので、絶対カニやホタルイカに合うなと思い
即購入。ヤンキー姉ちゃんありがとう。
他何本か試飲はしたのだけど、全部忘れた。揮発性の脳みそ本領発揮か、はたまた酒のせいか。
準備は整ったのでいざ海鮮実食!


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・・・まあ当然の様に全部美味しい。
カニ用のハサミもお借りして、サクサクカニを捌ける。
同僚から遠隔でホタルイカの食べ方(目玉と嘴を取り除く)を教わったので
プチっ!ゴリっ!とした食感がなくなり、滑らかに食べれる。
後半はカニ味噌と酢味噌とホタルイカを全部混ぜて、天国の様な気分を味わう。

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初っ端からこれか。新潟の俺に対するウェルカム感がすごい。

カニ用のハサミを返しにいったらカニ屋の大将が、駅前のポン酒館という場所に行くことを勧めてくれる。
なんて旅人に優しい接客
カニは人と人とを繋げ、旅行者を笑顔にしてくれる。
食べる時に無口になるというデメリットをすべて帳消しにしてくれる。
コミュニケーションツールであるはずが、食べるときには沈黙を伴うという矛盾が存在するという奥ゆかしさ。
いろいろ考えさせられます。

鮮魚センターをいっぱい満喫したあとは、ネットで調べた「人情横丁」と言う場所へ向かうことにする。
(※ポン酒館行かんのかい!!)トイレがてらコンビニに寄ったりながら、ふらふらと・・・なんだかんだで40分くらいは歩いたかな?
初めて歩く街なので、景色をみているだけで何も暇はせず、ストレスなく到着。

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ネットの情報で見ると小さなお店が所狭しと賑わっているとのことだが・・・
ほぼシャッターストリート。
歴史のあるストリートではあるらしいのだけど、やっているお店はお洒落なお店やカフェが多い。あとラーメン屋。
ちなみにラーメンは、地元の人曰く新潟の名物と言っても過言でないくらい盛り上がってるらしい。
うーん。ただこの厳かな盛り上がり様。思ってたのと違う。
まだ午前中だからなのかな?と思って、
一旦そのストリートを通り過ぎて、大通りまで出てみた。

ちょっと期待しすぎたので、ここで一回「ならでは」でないものを食べておこう。
ふらふらしているうちに少し気になった、ビストロ「マルク」がというお店に入ってみる。
「マルク」では、ランチメニューで牛すじカレーがあったので注文。

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・・・・めちゃうまい。
牛すじカレーの今までも僕の一位は、去年のキャンプで食べたハナマサの牛すじで作ったカレーであり、
二位は会社の近所のヒノやカレーなのだが、
その二つを軽く凌駕し、ブッチギリの一位に躍り出た。
まあ牛すじカレーの食べ歩きをやっている訳ではないし、
正直その3つしか食べたことないかもなのだけど。
ただ本当に旨い。内装外装もソツなくお洒落だし、店員さんかわいい。
新潟旅行で一旦海鮮を忘れてくなった瞬間に行くにはサイコー♪

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美味しい場所紹介リレーが出来ればと思い、
この辺で昼から飲める美味しい場所ありますか?と店員さんに聞いてみる。
オススメられたのが2時からやっている居酒屋と3時からやっているイタリアンバル。
一旦ビストロで洋風に寄り道したので、和風に戻すために居酒屋に行くことにしよう。
ただその前に、牛筋カレーを食べているあいだに人情横丁が活気を取り戻しているのではないか??
と思い、もう一度寄ってみることにする。

結果まだシャッター閉まってるところは閉まっているが、
さっきよりは店もやっているし、少し人も出てきている。

軒先で、ガスの囲炉裏で魚の串焼きを焼いているおじいちゃんがいる。
なんとなくそのおじいちゃんと話がしたくなったので、
美味しそうな銀ダラの串焼きを買ってみる。

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「食べていきますか?」
と言われたので、イートイン的な何かに案内されるのかな?と思い
「あ、じゃあそうします♬」
と返事をして、「一体どこで食べるのだろう・・」と思いながら魚が焼きあがるのを待つ。
焼き上がりそうなタイミングでおじいちゃん、奥から
発泡スチロールを巻きつけたパイプ椅子を出して無造作に置き、
さらに鮮魚運搬用の発泡スチロール箱の蓋を、売り物の魚の上に置く。
どうやらこれで椅子とテーブルの完成らしい。まじか。

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いやでも全然OKよ!おじいちゃん!!!
ブラタモリの看板を眺めながら銀ダラをいただく。
うん。脂がのってて美味しい!!!
ただちょっと黒焦げているので苦味が強めかも・・・
いや、それを差っ引いても美味しいよ!
「このお店、長いんですか?」
「・・長いねえ・・・。」
「今ちょっと色々あって、やはり客足とか、遠のいてますか?」
「・・遠のいてるねえ・・・」
「新潟でも、中心部はそこまで寒くはないんですね?」
「・・そうだねえ・・・」
話す気ないんかこのじいさん。
口下手なだけなのかな?
ただ秋刀魚の塩焼きと麦茶をサービスしてくれた。

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話しかけてもらって嬉しかったんじゃねえか。素直でないんかじいさん。

一通りおじいちゃんとコミュニケーションを取ったので、居酒屋に行く。
とその前になんとなく、急激にカフェを挟んでみたい気分になったので
人情横丁の中心部にある、白と木目を基調としたお洒落なカフェに行ってみることに。
※店の名前忘れた

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まあ、注文するものはビールなのだけど。
特に他意もなく、コロナビールを注文して、綾戸智恵風のダミ声のおばちゃん店員と少しお話する。
なんでもそのおばちゃんと旦那と、友達の大工さんが協力して手作りでお店を作ったらしい。
ペンキ塗ったりカウンターの気を作ったりしたのがめちゃ楽しかったと。
キラキラした顔で話してくれた。いいぞ綾戸。

「どこから来たんですか?」
「あ、東京です。」
「どこか観光行かれました?」
「まだ、ピアBANDAIしか行ってないですねー。お酒のイベント、中止になっちゃったらしいですね。」
「そうなのー。あ、明日こんなイベントあるけど、どう?」
なんか、地域の酒屋が合同でやる、日本酒イベントを紹介してくれた。
ううむ。楽しそう。この旅にもってこいのイベントかも。
綾戸も行くらしいので、再会を約束してカフェを後にする。

そしてやっと「マルク」の店員さんが紹介してくれた、2時からやっている居酒屋「案山子」へ。

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時はすでに4時。
やはりこのご時世、お店にはお客はおらず、大将一人がお出迎え。
カウンターで日本酒を飲む。
注文した里芋の煮っころがし、柚子が効いてて美味しい。
大将と話をしようかと思いカウンターに座ったのだけど、
全然近くに来てくれない。
仕方なくこの後のプランをどうしようかと調べ物をし始めて・・・
ふとに睡魔に襲われ、撃沈。

起床。
しばらく会ってない友人グループにラインを送り、
今俺は新潟で酒と魚介を満喫してるよ!ということをアピールする。
新潟ってラーメンも有名らしいよ?
ってことをグループに伝えると、
都内で焼肉屋を何店舗も経営している、食に関しては絶大の信頼をおいている友人から
速攻で「この店、良さそう!」を送ってくれた。
ピュアすぎる俺は、一目散にお会計をして、そのラーメン屋に行くことにした。
その名も「滋魂」。
かなり駅から離れた幹線道路沿いのお店だが、躊躇している時間ももったいない弾丸ツアーなので、
即座にタクシーに乗り込み、現地まで。

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ついてみると、中途半端な時間のわりにお客は結構いる。
岩ノリ背油らーめんが名物らしい。
郷に入りては郷ひろみなので、
名物の岩ノリ背油ラーメンを注文する。
ラーメンが来る間に店内観察。

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有名人のサインだらけ。
中でも目についたのは内藤大助と、松潤。
・・・松潤。なにかとほんの少しだけ縁がありそうだ。

そして・・・
岩ノリ背油ラーメン、うまい!!

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朝からどしどしと飲み食い続けているはずなのに、
するすると入っていく。そのくらいおいしい。
俺は背油ラーメンの背油の上澄みをすくって飲むのが好きだ。
そこだけで売ってても、買う。

無事完食。おなかはパンパン!
胃袋隙間なくびっしりとモノを詰め込んだので、
そろそろ旅館に移動しよう。
夜は温泉を満喫しよう。
タクシーでまた最寄りの大形という駅まで行く。
考えてみれば滋魂までタクシー、帰りもタクシー。
ラーメンを食うためだけに6,000円ちかくかかっている。
高い岩ノリ背油ラーメンだがそこはあまり考えないでおこう。

月岡温泉のある、月岡駅に着く。

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無人駅。
ハイパー辺鄙。
無人駅なのにスイカのタッチするところはあるが、ゲートにはなってない。
システムがよーわからん。チャージがなかったら何かしらの手続きを踏まねばならなかったのだろう。
しっかりとチャージしてあったので助かったが、
その罠にハマるのも旅の醍醐味なのかなあと、少し残念な自分もいる。
旅館に電話してお迎えに来てもらい、いざ旅館へ。

そして最終目的地である月岡温泉の温泉旅館「風鈴屋」に到着。

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サイトではざっと見てはいたものの、
思ったよりめちゃめちゃデカい!!
きれい!!
中庭の日本庭園もなかなかの規模!!

部屋に案内されると・・・・
広い!
無駄にベッドが二つある!
解放感!!

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なんかひとりで来てるのが恥ずかしくなってしまった。
照れながら浴衣に着替え、温泉へ!!

・・うん。
いい意味で、フツーによかった。
温泉グルメぶるわけではないが、もう少し熱くてもいいかなーと。
まあでも旅の疲れを癒す意味では十分♪

その後は館内のバーにて待望の利き酒。
フリー柿の種を楽しみながらのスタート!

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一本目、
「麒麟山ホワイトボトル」

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初っ端めちゃ飲みやすい。
ジュースのように甘く、
愉快に気軽に飲める、ポップなお酒。
大人のファンタ。

二本目
「嘉山」

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ぐっとアルコール感を感じるお酒。
一本目に飲んだお酒とのコントラストからなのか、
なかなかガツンとくる味わい。
ただ後は引かず、後味はスッキリとして
なんだか狐につままれた感じ。

三本目
「福顔」

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ウイスキー樽で作ったと言っているだけあって、
ウイスキーの香りがする。
本当に、ただそれだけ。

まだ飲み続けたい気持ちでいっぱいなのだが、
仕事明けの深夜バス後、朝6時半から動いているので、流石に疲れがピークになってきたので
一旦部屋にもどってダラダラしたあと再度温泉を楽しみ、
10時くらいには就寝。

おやすみなさい。


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