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消費される女

※偏った内容閲覧注意

女として消費されることに慣れてしまっていた。
ヘラヘラふわふわした馬鹿な女のフリをしてる。
そっちの方が生きやすかったから。

性的な目を露骨に向けられるとか満員電車の痴漢とかそういうものではないけど、日常の会話の中でも自然に自然に「女」は消費されている。
さすがにこの時代で「若い女の子が淹れたお茶はおいしいね」って口に出す人は周りにはいないけど、その風潮は変わらずにある。

もちろんヘラヘラしてて軽そうで何も考えてなさそうに見せてる自分も悪いと思う。でも気の弱そうな部分や優しそうな部分に付け込んでくる人たちを軽蔑する。

「意見を聞かせてほしい」って言いながらも無意識的に肯定されたがってる人とか、「君のことが知りたいんだ」風に言いながらも自分の話しかしない人とか、「教えてあげる」ふりをして優位に立ちたいとか、自慢話をしたいとか
あんたらの承認欲求や自己顕示欲のために私を使うなよ。

にこにこしてたら喜んでるわけじゃない。
文句を言わないのは受け入れてるわけじゃない。

そんなやつらにわかったようなこと言われたくないから、自分の話はしない。
そんなやつらに私を切り取ってほしくないから、踏み込まれたくないから、やっぱり私はヘラヘラふわふわする。
私は優しくないから、話をちゃんと聞いてあげるふりをする。
そんな奴らに私の真摯な言葉なんか使う必要ないから、すごいですねって簡単に言う。

分からない人の方が多いと思う。
該当する(と感じる)男性のほとんどが無意識にやってるから。
自分は違うってみんな思うんだろうな。

本人たちみんなきっと自覚はないし、自分だって胸に渦巻くもやもやをうまく言語化できないから、言い返したりNOを言ったりできなくて帰り道一人で歩きながら悔しくて泣くことの方が多い。
このもやもやに逐一声を上げても、「自意識過剰」とか「モテる自慢?」とか言われるし、それに対して「え~違いますよやめてくださいよ~~笑」しか言えない。ムカつく。

この怒りは昨日今日生まれたものじゃなくて、たぶんずっと触れてきたもの。
声を上げるほどではないけど、うまく流せなくて、無意識の場所に少しずつ溜まっていったわだかまりが重なって溢れたもの。


もういい加減にしたい。ヘラヘラふわふわした馬鹿な女のフリをやめた。
自分を削って自分をへこませて、他人から下に見られて手に入れた生きやすさはもううんざりしてしまった。
自分の柔らかい部分とか女性的な部分に付け込んで私を消費してくる人たちにヘラヘラしてしまうくらいなら、私は露骨に不機嫌になってもいいと思う。

ーーー

もちろん全部が全部こうだって思ってるわけじゃないよ。
みんながみんなそうだと思ってるわけじゃないよ。
でもこの気持ちは多分絶対気のせいじゃなくて、しかも私だけの事象でもなくて。
そこに対して怒っていいんだ、怒れる自分でいたいんだと思った。



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