月のような友だち


太陽のような人っている。
実際の身の回りにも、TwitterなどのSNSにも。
明るく輝いていて、自然に人が周りに集まってしまうような人。
その人の近くに行きたくて、近くに行けるとうれしくて。
そんな人ってオーラみたいな何かを発してるんだろうなと思う。
他人の話を聞けたり素敵な返しができる。
もって生まれたものなんだろうな。

話はちょっと変わるけど、何故か嫉妬してしまうような人ってのもいる。
嫉妬って、自分が持ってないものを持ってるから悔しいと思ったり、自分の方がもっと上なのにって思うから生まれるんだよね。改めて思うと傲慢で恥ずかしい。
でも、太陽のような人のことは嫉妬までいかない。あまりに自分と遠いから。遠くから眩しく眺めてる感覚でいる。

陰キャな自分には、陽キャな人は憧れのような遠くから見る存在でしかない。
でもやっぱり時々さみしくなったり悲しくなったりする。
それは、こんな暗い自分じゃダメなんじゃないかという想い。ダメというより劣っている感じがするのかな。

私は基本的にあんまり人に相談しない。
そして人に相談されない。
うわぁ。人としてなんかあまり良くない人っぽい。友だち付き合いも自らしないからいないし。
そんな感じ。

高校に入ったら中学の友人とは疎遠になり
大学に入ったら高校の友人とは疎遠になり
社会人になったら大学の友人とは疎遠になる。
そんな人付き合いをしてきた。

時々、大好きな友達のことを思い出す。

大学時代の仲の良い友人がいて、それでも連絡はたまにとるくらい。年賀状と年に1、2度のメールくらい。でもうちの子にお下がりを大量に送ってくれたり、地震の時は大量の食べ物を送ってくれたりした友人。
その子のこと大好きなんだ。
その子は区分けすると陰キャで、声も小さくて大人しくてでも芯がしっかりしてる静かな人。
でも、なのか、だから、なのか。
とても気が合って大好きだし気持ちも楽なんだ。

その子は太陽のようではなく月のような人だなぁと思っている。月に癒されることってある。

去年ふとその子のことを元気にしてるかなぁと思い出し、ちょうど誕生月だったのでお菓子を贈った。
そしたらメールが届かなくなってたらしく、電話をくれた。
数年ぶりの電話だったけど、昔と変わらない感じで普通に話せたのがうれしかった。

大事なものはちゃんと大事にしないといけないなと思った。
会いたいと思った人にはちゃんと会いに行こう。
連絡もちゃんとしよう。
太陽を目指さなくても別の何かになれることもあるよきっと。これは自分に向けて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?