アラフィフでいきなり大型自動二輪 備忘録10
さて、仕事の都合&キャンセル待ち不可の日があったため5日ぶりの教習である。
この時点で残り4時間を残すのみだったが、苦手な一本橋に対するいろいろな打開策を思いついていた自分は、早くそれを実践したく教習が待ち遠しかった。
今回は紅一点、笑顔の優しい女性指導員である。担当していただいた際には世間話をする程度にコミュニケーションが取れており、苦手意識の強い月亭方正兼川平慈英だったらやだな、どの先生になるのかと憂鬱だった自分はほっと胸を撫で下ろした。
大型教習1時間目でこの先生に指導していただき、一本橋をほぼ落下せず10秒超えが出ていたのだが、教習を重ねるごとに下手になってきてちょっとヤバいです、と正直に伝えたところ、メイン(この日は急制動)をある程度仕上げたら残りは一本橋やりましょうか、と言ってくれた。
これは非常にありがたい。
まずはこの時間の本来の予定、急制動である。
目標地点までに40キロ以上に速度をあげ、そこからフルブレーキ。
苦手意識はなかったが、かと言って得意でもない。普通二輪のとき、なんとなくやったらうまく行っていたのであまり考えていなかっただけである。
大型二輪になり制動距離は伸びたものの、無事クリア。だけど停まる時にエンストしてしまう。
普通二輪の時はクラッチを切りローギアにして停まる余裕があったのだ。
この差は大きい。けれどここでさらに頭を悩ませる課題を増やすのは悪手だろう。急制動はエンストしても問題はない。ここはこれでよしとしよう。
先生もこれで問題ないと思ったのだろう。じゃあ一本橋の練習しましょっか!と仰ってくれた。
やればやるほどダメになる一本橋は落ちる恐怖心から速度を出しがちになり、目標タイムから遠のく。これは悪循環の極みだ。
そこから抜け出したい思いで色々と課題を決め、試してみたい事だらけである。
1回目、いきなり10秒超えでクリア。
信じられなかった。この時、ステップに体重を掛けることを意識しただけである。そうするとハンドルも小刻みに自然と動かせるようになり、なぜか視線も前方に向くようになった。
その後、11秒、13秒とタイムを伸ばす。
先生、そのストップウォッチ壊れてないすか。
つい聞きたくなったがエドハルミのようなグーマークを出して喜んでくれている先生を信じた。
7本くらい一本橋に乗り、2回落ちた。その2回ともに、なるべくハンドルを動かさなかったらどうなるんだろう?という実験をした時のみだ。その時はやはり上半身が動きバランスを崩していた。
以前紹介した動画で、自分と同年代の人が一本橋を渡る時の自分なりの最適解を見つけた時「落ちる気がしない」と言っていた。まさにそんな感覚である。
他の人には、その人に合った最適なやり方が色々あるのだと思う。自分にはこれしかない、確信できた。
教習が終わり先生から、どこが苦手なのかわからないと言われた。
これは最高の褒め言葉だった。
続けて、この調子を崩さずに最後まで!歯車は一度噛み合うと綺麗に動き出すよ。一度ずれたら直すの大変だよ、と。
まさにそうだ。大型二輪教習開始してから、やればやるほど脱輪する確率は上がり、タイムは短くなる一方。歯車がずれたままだったんだ。
なにが変わったの?と聞かれたのでステップ荷重についてネットで知り、試してみたと正直に話した。そうする事で安定してハンドル操作ができ、視線も前へ向けられた、と。
ステップ荷重ねー!体型にもよるのだけど。ニーグリップと一緒よ!要は下半身とバイクを一体にしないとダメなだけ。私なんかだと足は動いちゃうからニーグリップがちょうどいい。と。
先生は小柄だ。自分は身長180超え。体型に合った運転方法が必要ということだ。なら最初に教えてくださいよ、と思っていたところ、ステップ荷重について「教本に載ってるわよ」と苦笑いされた。
この日は2時間教習を受けられた。次は波状路です。
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