見出し画像

金利もちょっと見てみよっか!

どうも、ロリトレです。この記事は3年前に僕が書いた物なので、かなり前の相場のものですが、今も使える情報ですし、実際僕も使っている情報なので最後まで読んで参考にしてみてください。為替だけでなく、指数、ビットコイン、金などどのような商品にも使えます。途中までは無料で読めますが、有料設定した部分は僕のコミュに参加することで閲覧可能にします。もしよかったら入ってね。(買われても返金とかしないし、対応めんどくさいから購入はしないでね)


金利に興味が持てるよう書いたつもりです。そのため、ここに書かれている物以外のファクターは省いて、一番理解しやすく簡単だと僕が考えた説明をしておきました。今回のは金利の簡単な部分ということで、現代通貨論やFF金先などについてはあまり触れず、最低限知っておく必要があるだろうものをまとめました。コミュでの考察等を噛み砕くのに役立てるだけでなく、自身で応札する際にも大いに役立てることができることと思います。

目次

はじめに
国債とは
国債の償還期日、利率とは
基本

国債と国債金利の逆相関
金利の動く原因金利から判断するリスクオン、リスクオフ
長期国債、短期国債

短期金利と長期金利の差、イールドカーブ

はじめに

金利についてのノートではありますが、金利を学ぶ優位性について始めに語っておこうと思います。そのほうが、多少長い文を読む気になるかなあという僕なりの配慮です。
まずみなさんが取引するデリバティブ(金融商品)の殆ど(といっても、概ね全て)特に為替は、世界中の相場に流れている概ね一定の資金がどこからどこに流れているのかということを意識する必要があります。なぜなら、決められた量のお金がただ回っているだけなのであれば、僕らが取引するデリバティブは何が妥当なのか考えなくてはいけないからです。わざわざ自分にとって戦いにくい不利な相場で戦う必要などありません。後々軽く説明(リスクオンリスクオフの場で)しますが、世界情勢などのファンダメンタルによって市場の意見は概ね一致することが常で、そのときに情勢がわかっていない人が相場で焼け死んでいきます。総量の決まった資金が集まるとき、逃げていくときをうまく察知して立ち回りましょう。さて、多少おしゃべりが過ぎたので、話を戻し金利を学ぶ優位性についてお話します。金利を学ぶと何ができるかというと「総量の決まった資金が集まりやすい、逃げていきやすいタイミングが測れます」。先程話した、相場で考えなくてはいけないことをもろにカバーしています。それでは次に進みましょう。地道に読み進んでください。




国債とは

まずそもそも国債とは、国が資金調達したいときに発行する債権のことです。資金調達を目的にしているという点では、株に似ています(配当がもらえる点なども考えると)。この国債は、国が発行しているという点で、投資家たちにとっては、有事の際(なんか世界的に悪いことが起きた際)などに買われやすい信頼できる投資先として人気があります。

国債の償還期日、利率とは

国債は、発行される際に、ある期間を迎えたときに、その時の国債価格で強制的に売却(正確には、国債そのものが無くなるのでイメージとして捉えてください)させられる期間が定められています。この期間のことを償還期日といいます。(下画像緑で囲まれた部分が債権の償還期間)

スクリーンショット 2019-09-29 1.14.44

また、国債には期間が来ると、その国債の価格に対して設定された割合で利子がもらえます。この利子の割合を利率といいます。本来国債を買うことは、その国にお金を預けているようなものなので、感覚としてこの部分は定期預金のような感じで捉えるとわかりやすいかもしれません。基本的には利率の高いものが人気が出て買われやすいのは言うまでもありません。
この利率が固定されている場合は、償還期間が遠いほうが長く利子が貰えるので、有利な投資ができますが、そのかわりに国債の価格が落ちてしまうなどの危険があります。その点、短期間で償還期日を迎えるものにはその危険が薄いです。短期国債と長期国債の違いは他にもありますが、まずはこれを覚えておくと良いでしょう。(つまりはどっちもどっち。狙う稼ぎ方によって変わるとも言えます)
僕らトレーダーが「金利がどうの」というのは、この利率を主に指しています。この利率が、相場に大きく影響を与えるので、ここから学んでいきましょう。(僕の思考の整理も兼ねて)

基本

みなさんが100万円を借りたとき、金利が1%の時、みなさんが払う利子は1万円、2%なら2万円です。金利が高いときは、払わなければいけない利子は増えてしまいます。みなさんは当然、高い利子を払いたくないでしょうから、金利は低い方がみなさんはお金を借りやすくて、金利が高いと借りにくくなります。つまり金利は、お金の借りやすさの基準になっているということです。
そして、ここで考えなければいけないのは、誰がお金を借りて、その借りたお金で何をするのかを考えることです。みなさんがお金を借りるときは様々な理由があると思いますが、みなさん以外にも、企業がお金を借りていることに気を配らなくてはなりません。そしてお金を借りる理由は、当然、経済活動をするためであり、それはその企業にとって合理的に使われます。それは基本、企業の成長に繋がります。金利が低くお金が借りやすいときは、企業も成長しやすく株価に良い影響を与えやすいです。逆に金利が高いときは、お金が借りにくくその分企業は成長しにくいため株価は伸び悩むでしょう。
金利が与える影響は株価だけではありません。通貨の価値にも大きく影響を与えます。
みなさんがお金を借りる側ではなく、貸す側であることを想定してみましょう。みなさんがお金を貸したいと思える相手はどんな相手ですか?もちろん、信用問題など色々を孕む問題ではありますが、基本的にはリターンの大きい相手に貸したいはずです。具体的に言えば、利子を大きく取れる相手に貸したいと考えるでしょう。これはつまり、金利を高く設定している国には、皆がお金を貸したくなるということなので、その国には多くのお金が集まります。これは、その国の通貨が高くなるということになるので、通貨にも影響を与えるということも納得できることと思います。
金利が相場に大きく影響を与えることはこれで理解できたと思いますので、次に進みます。

国債と国債金利の逆相関

大前提を述べておきます。
「国債は買われると、その国債の金利は下がる。国債が売られると、その国債の金利は上がる。」
これは、マストなので覚えてください。国債とその金利は逆相関ということです。なぜそうなるかというと、条件のいい、すなわち金利のいい国債は、条件の悪い、金利の低い国債よりも先に買われます。そのため、国債が買われると残る国債は金利の条件が悪いものだけなので、国債の金利が下がるということです。

金利の動く原因

金利が動く原理自体は先ほど説明しました。今度は、動かしているものはなにかを話します。金利を動かしている原因は、大きく分けて2つあります。一つは我々トレーダー、もう一つは国(正確には各国の中央銀行)です。それぞれが金利を動かす理由を説明していきます。まずトレーダー。これは、最初に述べたとおり利益を求めて債権トレードをしています。トレーダーが買うことで金利は下がり、トレーダーが売ることで金利が上がります。
次、国が動かす理由は、国の経済の安定化を図って動かします。国の経済が悪化しているとき、中銀は経済活動を促し成長させるために、金利を下げてお金を借りやすくします。逆に行き過ぎた好景気もまた、経済を安定させるという観点から言うと良くないことです。行き過ぎた好景気はハードランディング(急激な景気後退)を起こす危険があるため、それを抑制する名目で債権を売り金利を上げて、お金を借りにくくしバランスを取ります。その他にも経済のバランスを保つために消費増減税をするなどあるため、ここでは言及しませんが、気になる方はファンダ考察の一つに組み込んでください。

金利から判断するリスクオン、リスクオフ

経済が成長しているとき、投資家たちは積極的にリスクを取って稼ぎに行きます。この状態をリスクオンといいます。このとき、ボラティリティ(値幅)の大きい株などを買い、国が保証する安全な国債を保有する必要がなくなるので売ります。株価の上昇と、国債の売り(金利の上昇)が見られるときは特にそうだと言えます。例として下画像を参考にしてください。金利とダウの順相関が見て取れると思います。

スクリーンショット 2019-09-29 1.57.04

逆に、経済が不安定であるとき、投資家たちはリスクを嫌います。これをリスクオフといいます。このとき、ボラの大きいリスクの高い株を売り、安全な国債を買います、株の下落と国債の買い(金利の低下)が見られるときは特にそうだと言えます。下画像を参考にしてください。

スクリーンショット 2019-09-29 1.54.59

しかし気をつけなければならないことがあります。金利の低下に伴って、株価が上がることもあるということです。これは、お金の借りやすさに直結したお話なので、そのお金の借りやすさとリスクオンオフでの影響どちらがより大きくなるのかは、その時のファンダメンタルズを気にして考えてみてください。特に、要人発言で利下げや利上げなどの金融政策が期待されているときは気をつけてください。金利から織り込んで指数などに影響を与えることが多くあります。そのときが下画像です。このときはまさに、要人の利下げ示唆によるダウ上げ(前述のお金が借りやすいと景気が良くなるの部分によるもの)でした。要人の発言にも注目しなければいけないことがわかるかと思います。(画像ちょっと雑ですいませんw)

スクリーンショット 2019-09-29 2.00.19

勘違いされている方も多いので言及しますが、中銀が政策金利発表したからその数字になるのではなく、発表した数字になるように国債を売買するのですぐさまその数字に達するわけではありません。また、基本は利下げなどは相場に先に織り込まれるため僕らの見ている金利チャートが発表時に大きく動くこともそうそうないです。金利の折込具合を知りたい際は、CMEが出しているFF金利先物で測ることができます。これに関してはネット等で調べていただけると幸いです。(ちょっとややこしいかなと判断しました。簡単のために省きます)

長期国債、短期国債

上で長期国債と短期国債にはそれぞれに長所があることを言及しましたが、ここでは実際買われ方にどのような違いがあるかを述べていきます。

ここから先は

2,857字 / 12画像

¥ 10,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?