ラ・リーガ19/20 第22節マドリッドダービー雑感

日本時間19日5時に迫るUEFAチャンピオンズリーグR16,1st アトレティコマドリッドvsリヴァプールの予習としてマドリッドダービーを拝見したので、備忘録として雑感を記す。



まず両チームのスタメン



Rマドリッド
ベンゼマ
イスコ クロース モドリッチ バルベルデ
カゼミロ
メンディ ラモス ヴァラン カルバハル
クルトワ
Aマドリッド
ビトーロ モラタ
サウール パーティ ジョレンテ コレア
ロディ フェリペ サヴィッチ ヴルサリコ
オブラク

Rマドリッドの特徴


・イスコを左に固定せずフリーマンとして振る舞わせ、左ワイドはメンディが上がって使う。
・ベンゼマが時折中盤に降りたりワイドに移動する事で数的優位を作り、ボールの循環を助ける。

・横スライドが完了する前に右ワイドへ展開する事で3(バルベルデ、モドリッチ、カルバハル等)対2(サウール、ロディ等)の構図を作っていた。

・2トップに対してカゼミロがCB間に落ち、3枚でビルドアップするシーンが散見。

・アンカー(カゼミロ)脇に侵入されるとDFL前が空く現象があり、Aマドリッドもそこからチャンスを作っていた上に、ラモスやメンディが飛び込んでくる所を剥がせればPA内に大きなスペースが生まれるが、カゼミロもメンディもプレバのスピードが速い。

・ラモスがHLを越えてビルドアップした時に流れでPA内へ入り、そこへクロスが上がってくる怖さ。

まとめ

前半はウインガーを置いていなかった為、442に対してドリブルで状況を打開するというより数的優位を作って崩そうという意図を感じたが、後半からイスコ→バスケス、クロース→ヴィニシウスという交代をしてピッチをワイドに使いつつ独力突破も目論んでいたように思う。
現に得点シーンではヴィニシウスがヴルサリコとMジョレンテを引き付け、その裏のスペースをメンディが使い、ベンゼマのゴールに繋がった。
この振り幅の広さがRマドリッドの強さなのだと再認識。

Aマドリッドの特徴とLFCが出来そうな事

・442のブロックは流石の堅さだが、4321のRマドリッドがRマドリッドの横スライドが間に合わないうちにAZ寄りのMZへ侵入すると数的優位でボールを持てる(主にあまり距離の長くないグラウンダーのパスを多用)といった状況が生まれていたので、TAAやヘンドによるサイドチェンジはかなり有効なのでは?と感じた。
Rマドリッドと同じようにアンカーをCB間に落としたり、LFCがよくやるIHのCB-SB間落としも有効そう。

・自陣に構える事が多くカウンターを打つ場面も少なくなかったが、基本的に多くの人数をかけて出てくる訳では無くあまり脅威に感じなかったので、ゴメス&ダイクでどうにか出来そうな印象だが、ビドーロはかなり収まりが良く起点にされると少々厄介かもしれない。

・スローインは保持被保持に関わらずコンパクトに配置されていたように思う。
保持時はスローインからというより、ロストしてからの即時奪回の意図を感じるシーンがあったが、Rマドリッドにはダイレクトパスの連続によって回避されてシーンも。

・カゼミロを消す事を優先していた為、ラモスがドライブしてもHLまで誰も寄せないシーンがあったので、ゴメスやダイクがフリーで蹴れる場面も複数回あるかもしれない。

・セットプレー崩れでラモスが残って中間ポジションでクロスを受けた時に誰も付いていないシーンが少なくとも2回はあった。
これは、地上で中間ポジションに位置している選手がフリーで受ける場面にも共通する展開のように感じたので、ジニファビーニョヘンドではなくどちらかのIHにナビを入れると機能するかもしれないし、ボビーがスペースを見つけてTAAのクロスをフリーで受けてシュートという場面もありそう。

・パーティのドライブからゴール前に迫るシーンがいくつかあり、警戒が必要。なので失点を避けるためにはジニファビーニョヘンドが1番安心感を得られる。クロップの決断やいかに。

・2FWでアンカー脇を攻略してゴールに迫る意図も感じたので、アンカーはヘンドよりファビーニョの方が良さそう。

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