病院に行った。
「いらっしゃいませ〜」
病院にやってきた。
飲食店のように迎えられた僕はマットで出来た待合室に座る。
患者は他にいないが診察が始まらない。どうやら新人(下級生)に仕事を教えている様子。絶対今じゃない早く診察してくれ。
新人の研修が終わり診察タイム。先生は熱という設定だ。ちなみに待合室で待っている間に研修を抜け出した新人に熱を9回測られていた。全て39.7℃。なおさら早く診察してくれ。
「15番の方〜?」
診察券は配られていないので囚人番号かなにか。
「は〜い」
と返事をしただけで待合室から一歩も動かずに診察室になる便利な世界。
お医者さんの問診を受ける。
「今日はどうしました?」
「熱っぽくて…」
「では熱を測りましょう!」
その瞬間先程研修を受けた新人が両脇におもちゃの棒を刺してくる。一度の病院で熱を10回測る貴重な体験をさせてもらった。
お医者さんによるとすぐに治療が必要らしく緊急手術を行うことに。
手術の内容はすね毛を抜くこと。
????????????
もう1度言おう。
手術の内容はすね毛を抜くこと。
なんそれ。
患者の足に手を伸ばすお医者さん。すね毛を抜くフリで効果が現れるらしい。
「抜きますね〜 さん!に!まだ抜かない〜!」
一丁前にフェイントをかましてくる。こっちは高熱持ちだぞ。大事にせい。
会話途中という謎のタイミングで抜かれてあっさり終了。
その後ごっこ遊びの病院は跡形もなく片付けられてた。名前くらい知りたかった。
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