長めの幻覚現代社会ドネート良かったね

うわー









クセツと親王とロングモーンさんとかドネート送った五人の諸々の現代ドネートを参考に書かせてもらいました一応ドネート返信をまんま書いたりして妄想を膨らまして文章書いた感じです
二次創作ですがおれは腐っているのでBLをねちょこっと挟んでいる
完全に趣味なので設定ふわっふわですふわっふわです













目が覚めると異世界に飛ばされていた

急な事態に初めは困惑し家主を斬殺しかけたもののクセツに諌められ剣を納めた
家主を縛り上げまずここはどこか、ネザーキョウではないのか、何故連れてきたのか等を聞き出す
家主は詳しいことはわからぬようで震え上がりニンジャ・リアリティショックで失禁し椅子に汚物を垂れ流して怯えていた
ここは日本という島国でありネザーキョウとは全く異なる世界で何故自分達がここにいるのか、家主もわからぬようであった
嘘はついていないと判断し斬ろうとした親王をクセツが諌める何もわからぬ世界、元の国に帰るためにも、暫くはこの家主を利用すればいいと
こうして奇妙な同居生活が幕を開けた

ロングモーンという首の長い恐竜ニンジャが既に先客として居座っていた

ロングモーンはそう広くない家でとりあえず一番広い部屋を占拠していた
ロングモーンはクセツらに敵意を向けずに家主の投げた魚肉ソーセージを咀嚼している
ロングモーン達の中にユウジョウが芽生えているとロングモーンは言うが傍目から見れば未知の世界の美味な食品に餌付けされた骨抜きニンジャにしか見えぬ ああはなりたくない

しかしもし、家主を殺していれば、ロングモーンは確実に敵意を向け戦いになっただろうからやはり家主を生かしたのは正解だった

やがて家主がインヴェインを連れて帰宅してきた
インヴェインの装いはネザーキョウの物ではなくこの国の装いに合わせたカジュアルな物になっており頑なに隠していた素顔も晒していた
どうやら異世界に突如召喚された事に感づき家主を脅して服を買わせそのまま着いてきたようだ クセツと親王の姿を見て飛ばされたのが己だけではないと安心し、早く元の世界に帰らなければと背筋を正した

目元の涼しい男である 多くの女は夢中になるだろう
そういえばクセツも頑なに顔ー素肌の見せぬ男であった
全身を黒色包帯で覆い尽くし、頭から爪先まで一切を隠している
ただ、ネザーカトンの燃える紫炎の瞳だけが覗いていた
インヴェインに何故素顔を晒したのか、と聞くとこちらの世界ではあの狐面は不審なようだから、と
溶け込むためにはずしたという
逆に、何故親王とクセツは未だにーこの世界にきて、ネザーキョウでの装いそのままなのかと
親王は憮然としてこの世界に染まるつもりはないと拒否し
クセツは親王を肯定した
インヴェインは納得のいかぬ様子であったが、 特に何も言わず一人でよく外へでかけネザーキョウへ戻るための手懸かりを探した

季節は夏

日本の夏はネザーキョウに勝る蒸し暑さであり温度計は三十度を越えていた
家主はエアコンという冷風を送り込み部屋を涼しくする機械を使用してよいと提案してきたが、胡乱なインターネットもどきに頼るつもりはさらさらないと拒絶した

ロングモーンの寝室ではエアコンが全開であり室温二十三度である
同じ部屋で飼われているハムスター二匹も快適に過ごしていたただ餌を与える際家主が窮屈そうであった

部屋にいても暑いだけである外へ出るかとなり
クセツと二人で外出した

クセツは電車での移動手段をマスターしており、大阪へ出向くこととなった

無論観光ではなく悪魔でネザーキョウへ帰る為の探索である
途中、惰弱な連中に名前を訪ねられ、身分証明をしろとかついてこいと詰問されたが逆に返り討ちにした
すっかりこのような日常にも慣れ親しんでしまっている己に嫌気がさしつつも、
家主から与えられたわずかばかりの金をクセツは管理し、大阪へと親王を案内した
初めてきたわりにクセツが慣れている
訝しみ尋ねると親王がロングモーンと共に湖の探索に出掛けた頃にインヴェインと大阪を訪れたと答えた
何やら黙っていた訳でもなかろうに今までそれを己に告げなかったクセツに心中に靄が掛かったような不快さを覚える
クセツも察したようで特に報告する事ではないと判断したと謝罪し、無言で歩く
仮住宅周辺とは違い遥かに人の量が多く交通量も桁外れであった惰弱の極みのように溢れかえったインターネットに苛々しつつここで面倒を起こしてはならないと言い含められ大阪城を訪れた
厳めしい顔で大阪城を探索し道いく観光客に自撮りをせがまれ惰弱なインターネットめが…と侮蔑しながらも面倒を起こすな、というクセツのハンドサインを一瞥し、わかっておるわと舌打ちしつつ観光客とスマホなる惰弱インターネットで写真を撮る

感謝を告げる観光客と別れ、クセツと親王は近くの店で食事を済ませ電車で帰宅した

帰宅すると、何やら家付近が騒がしく人だかりができていたパトカーも止まっており不吉な予感がする
近隣の者に尋ねると「恐竜がいたから通報した」という
明るみに出てしまったかロングモーンの存在が

警官を押し退け家の中へ入ると家主が背中を丸めひどく落ち込んでいた
ロングモーンは寝室にいない
連れていかれたのか尋ねると首を降り、ロングモーンは自ら家を出、湖の中へと潜っていったらしい
短い間楽しかった争いは望まない
そう別れを告げ賢いロングモーンは去っていった

灼熱めいた暑さの続いた日本であったがその日は雨が降り、気温が落ち着いていた
とはいえ湿気は酷いじめじめと肌に纏わりつくような空気に苛立ちは積もる
クセツは居間で座布団の上に座禅を組んでいる
ロングモーンがいなくなり妙に家が広くなった

ネザーキョウのような喧騒もなくただ無為な一時が流れていく いつまでここに囚われているのか 父タイクーンは息子とシテンノの内二人が消えたことをどう捉えているのか
次第に焦る親王をクセツはなだめるが未だに現状を打破できる手懸かり一つ見付けられないのは心苦しいものがあった

インターホンを鳴らす音が響き渡る
家主が頼んだらしいインドカリーセットが届けられたのだろう
自室で伸びていた家主が取りにいく

玄関にいくと背の高い影が引き戸越しに見える がらがらと年期の入った音を立て戸をひくと現代の配達員の格好をしたザンマ・ニンジャが立っていた
バックパックをその場におろし中から家主が頼んだインドカリーセットを取り出すとばくばくと食べ始めた

呆気にとられていると食べ終わり、手を合わせて食事の終わりを告げ、自分より遥かに小さいバイクに股がり次の配達へ向かった

恐怖で立ちすくみ暫く硬直していた
随分ニンジャと接して慣れた筈なのにニンジャリアリティショックにより失禁し泡を吹いている意識を失いそのままそこで突っ立っていた



クセツが座禅を組み瞼を下ろしている
瞼を下ろすと僅かながら白い肌が見える
包帯の下がどのような面持ちなのか幼い頃から共にいる親王はおろか、タイクーンでさえ見たことはないのだろう
日本では高確率で職務質問を受けている
武将のコスプレイヤーかと訝しがられる親王よりも不審がられていた

インヴェインのように素顔を晒さないのか問うとこればかりはと静かに答えた

クセツは実力は確かながら謎が多く気味悪がられており、親王とは古い付き合いであるが時に辛辣な態度を取ることさえあった

それでも親王にとっては数少ない腹をわって話せる臣下である
今更容姿がどうであろうと気にするところではないーが
その日はどうしてか暇であり、進歩もない日々に魔が差したのか一歩踏み込んだ

顔を見せろ

クセツは瞼を上げ燃える紫の目を親王に向けた少し驚いているのか困惑の色が見える
見てもつまらないと切り上げようとしたクセツにいや見せろどうしても今と押しきる
何故こうも食い下がっているのか暇潰しにしても自分でもわからぬほど渋るクセツに苛立っている

沈黙の末、ぽつりと顔はやはり見せることはできないと断られた

どう言っても曲げることのできない頑なさが見える幼い頃に包帯をもごうとして拒絶された日を思い出しあの頃から何も関係性は変わっていないのか

暫し思考し睨み付けるが
なら顔が駄目なら手を見せてみろ

クセツは渋々、手だけでいいのならと手首の包帯を緩める

しゅるりと黒い包帯がほどけ白い手が覗いた
しなやかな指
女のようでさえある繊細さ美しい白磁めいた滑らかな肌
整えられた爪
何か自分の中に抑えきれないものが込み上げていく
武骨な己の指がクセツの手を掴んだ
クセツは一瞬驚いて手を引っ込めようとしたがぎこちなく触れてくる親王に抵抗することをやめた子供に玩具を与え好きにさせるように、動かずに体を強張らせる

奇妙な緊張感があった

はりつめ、今にもどちらかが壊そうと思えばすぐに壊せるそういった類いの風船めいた脆い緊張であるが

親王は存在を確かめるようにクセツの白い指を触る 氷めいて冷たい血の気が通っているのか疑ってしまう
コショウにする乱暴な触れ方ではない宝物に触れるでもなくただ興味深げに触れていた
柔らかい母指球をさすり掌を撫で突然力を込め握りしめるとクセツが更に身をかたくし戦慄した
怯えているのか尋ねると首を降りただ震えていた
手ばかりを見ていたが、ふと顔を上げクセツを見る
熱病に浮かされたかと疑うほど目が潤み息を止め食い入るように親王を凝視していた

流石に予想だにできなかった反応を目前にして動揺しどうかしたかと、明らかに元凶である筈の自分が問うのも滑稽であるが尋ねずにはいられなかった

クセツは息を整えーそこで気づいたが、呼吸が乱れてた 泣いているためか或いは興奮しているのか

どうもしないと首を降りもう充分でしょうと手が親王の指をすり抜ける
自ら中止を提案しているくせにどこか名残惜しげな浮かない熱を帯びた瞳にカッとなり手首を掴むと強くにぎりこんだ

クセツが震え戯れにしても質が悪いお止めくださいと今度は強めに拒もうとしている
だが本当のところどうなのかこの男の拒絶の中にある何かを引き摺り出す事ができるのではないか
それを今知ってしまっていいのか

飽きたと手を離す するりと細い手が抜けた
望んだ通り解放してやったというのに何処と無く浮かぬ表情で名残惜し気に跡のついた手首を擦っている
自分から拒絶した分際で勝手な奴とは思ったが特に怒りもせず
再びクセツは座禅を組み静かに時が流れた




ロングモーンがいなくなり3日が経とうとしている
警察は通報した市民が勘違いをしたのだろうということで終わらせ集まっていた近所の野次馬達は白い目を市民に向けていた
違う本当に見たんだと喚くも誰からも信じてもらえず次第に精神を病んでしまい家にこもりがちになってしまった
ロングモーンはいた 市民に見つかるまで確かに窮屈そうに田舎特有の妙に広い部屋に三メートルの体を押し込み魚肉ソーセージやポークウインナーを食べていた
しかしずっと部屋に押し込まれていては首がこる 結構な頻度でロングモーンは深夜などに町を徘徊し話題にはなっていた
バレると思っていたら普通に終わりの時を迎えー誰も幸せにならない形でロングモーンとは別れた
あの市民ではないが、あれ以来ロングモーンとは会っておらず彼が潜った筈の湖を尋ねロングモーンの名をよんでも彼が出てくることはなかった

ロングモーンとの日々が薄れていく
果たしてロングモーンは本当にいたのか
家主の幻覚だったのではないかそもそも何故あんなデカイ恐竜が家に入れていたのか
強度の幻覚だったのではないか?と思いつつ目の前の食卓で飯を家計圧迫するまで食いまくるアヴァリスを横目にやはりロングモーンはいたのだと思い直す

ならどうして目の前に姿を現さないのか既に捕獲されてしまったのか…
ロングモーンは他の連中と違い絶滅した恐竜である人間に見つかればどのような惨劇が生まれるか

もうロングモーンとは会わない方がいいのかもしれない関わりを持つには彼は人外すぎたのだ

あくる日久しぶりに家にいるのは一人になり自室で死んだように眠っていると、
何やら焦げ臭い匂いがし、目を開けた
部屋が炎に包まれており衣装棚、机、ダメになるソファー、Nintendo Switchやらが燃えていた 叫び声がし窓の外を見下ろすと市民が恐竜!恐竜はいたんだ!と叫んで油をまいている
恐竜の存在が彼をここまで歪ませてしまったのか
煙を吸い込んでしまい咳き込む意識が朦朧とした
ロングモーンが口に大量の水を含み燃える家に水を滝めいて落とした
家は水の勢いで潰れ、跡形もなくなったが火は消し止められた 賢いロングモーンは火は水に弱いとしっていたのだ
やはり恐竜はいたのだと喜び狂う市民を踏み潰し踵をかえそうとしたロングモーンに銃弾が打ち込まれた 警察がロングモーンに撃ったのである 

ロングモーンは町を破壊しだした

一度頭に血が上るとすべてを破壊しつくまで止まらないロングモーンを呆然とみつめ町は火の海にのまれていったーーーーー

そのあとなんか帰宅したクセツや親王インヴェイン、合流したザンマがロングモーンと戦い町は焦土となりニンジャの戦場と化した
その最中、激しい戦の末か、彼らは謎の光に包まれて消滅した
あれはなんだったのだろうかペットホテルに預けて無事であったハムスター二匹を引き取りに向かいながら物思いに耽る
ニンジャ、どんなに交流を深めたとしてもけして相容れぬ存在であることに変わりはない
元の世界に帰ることができて良かったのかもしれないー
生存記念に向かった回転寿司屋でアヴァリスが
寿司をくいつづけ皿が積み重なっていくのを横目に見ながら、そう思った

おわり
何が書きたかったのかわからない
たまに親王にオダを重ねて物思いに耽っているクセツがみたくない?おれは見たい そう…


















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