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妖術使いの樹世

街の動物園に来た時にゲージに

入れられた白いオウムのアルルを

妖術使いの樹世は、街の園で見た

アルルは、人懐こい目でこちらをじっと見て

「こんにちは。」

と、言った。

そのオウムにまた会いに1か月後に樹世は、訪ねて行った

前にいた所にアルルはいなかった。探し回ると

人気の無い部屋にぽつんと置いて有る白いオウムはその体

に合わない

小さいゲージの中に見捨てられた様にいた。

以前は、沢山人がいる場所にいて、

楽しそうに喋っていたのに

あんなに快活なオウムがこんな所に追いやられていた

毛はぱさぱさになっている

たぶんストレスであろう

樹世は、オウムから苦しさと悲しみを感じた

樹世は、妖術を使い、切られた羽根を飛べる様に戻し

屋根に穴を開けるとオウムをアジアの森へと返した。

そして、そっと動物園から立ち去った


屋根に開いた穴と逃げ出したオウムの事は少しの間

世間を騒がしそして次の目新しい話題に移っていきそして消えた。

終り

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