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ギヴン感想

 みんながしてるみたいに、考察とか曲の深読みとかしたいよ。したいけど、とりあえずこのクソデカい感情を吐き出させてくれ。

※注意※この記事はギヴンというBL漫画及びアニメの話をしています。BLの意味を理解した上で読んでいただくことをおすすめします。

全ての始まり
 Xのおすすめ欄に流れてきた外国人のポストに添付されてる動画のキャラがぱっと見た感じ影日に見えたのがはじまり。動画を見ると影日っぽいけど違う。文章は「尊い〜」みたいなことだけ(英語)、カプ名もわからないけどなんとなく気になった。なんとなく気になって調べたらギヴンというアニメだった。それだけのきっかけで観てしまった。平日ど真ん中の深夜だった。とんでもない感情を投げ込まれて次の日もその次の日も呆然としてしまった。

 アニメ、OVA、映画、漫画、今連載中の10年後編数話、とりあえず完走。時々こうして強烈に世界観に引き摺り込まれることはあるが、大体支部で二次創作を読んだりサントラを聴いたりして徐々に段階を経て世界から抜けていく。だけど、ギヴンは二次創作が少ない。加えて、ギヴンの曲でも聞こうものならそれが一番感情を揺さぶる根源なのだから堪らない。世界観から抜けられずにたまらずアニメをもう一回みかえして、消化しきれない気持ちを持て余したまま今に至る。立夏推し過激派すぎて真冬に厳しい文章になったのでできれば真冬推しの人は読まないでほしい。(申し訳なさすぎる為)


私の過ち①
 最初に上ノ山立夏を好きになってしまった。だってね???主役だしね???私の大好きなストイックで何かに一生懸命なキャラで大人組の言葉を借りると「生意気だけど尽くし上手で本質的には素直でいいやつ」。私のどタイプすぎて推さざるを得ない。それがこの世界観に埋められて上手く息ができない最大の理由になったんだけれども。
 最初から真冬と由紀の話だと思っておけばきっとこんな気持ちにはならなかった。せめて秋彦推しであれば。秋彦大好きですけどね。上様がどストライクすぎてね。
 立夏が推しなのでもちろん立夏に幸せになってほしいんだけど、真冬を好きになってる時点で報われなさすぎる。知ってる?上ノ山立夏で検索するとおすすめに「報われない」ってワード出てくるんよ。推しキャラが報われないなんて悲しすぎるやろ。

私の過ち②
 悲恋を好む作者だという前情報を入れずにピュアに観始めてしまった。悲恋すきだよ???というか二次創作悲恋は割と好む側。でもオリジナルでやったらダメだ。原作の情報だけですでに報われなさすぎて二次創作で幸せにするのが難しいレベル。
 攻め視点で進行して受けは何考えてるかわからん、よくよく話を聞けば大好きな元彼が亡くなっている。いや〜勝てんよ。歌ってるときもエッチしてるときも元彼がチラつくやん。というか、歌ってるときはダイレクトに元彼宛に歌ってますからね???????うちの立夏をどうしてくれんの??????

心揺さぶる真冬の歌
 立夏は健気に曲を作った。真冬の口ずさんだメロディを元に。真冬の声にあうように。それはもう熱中して作った。そして俺はお前の詩で弾きたいと。それもはや告白に近い。なのに真冬ときたらなかなか歌詞が完成しない。リハの時点でも何か迷っている。後々考えれば多分真冬の中にすでに歌詞はあったんだろうなと思う。立夏は「出来てねぇんだから」って言ったけど、歌ってないだけでほぼ出来ている。でもさ、本番直前まで歌詞を公表しないのはさすがにバンドメンバーが心配するやろ。真冬くんは自分のことしか見えてないんですよ。過去の闇が大きすぎるから仕方ないんだけれど。
 そういう演出と言われたらそれまでだけど、そこまで引っ張った甲斐があったのが真冬の歌。突然歌い出したからみんなびっくり。私もびっくり。びっくり顔の春樹、秋彦、立夏それぞれ可愛かった。この瞬間、とても心揺さぶられた。声にならない叫び、祈りが伝わってきた。同時に立夏がこの曲に参加している(むしろリードしている)ことに、なんて残酷なんだと思った。元彼へのラブレターを装飾してあげてるようなものだ。報われない、報われなさすぎる。とんでもない曲である。
 私は立夏が好きだから、ギヴンの曲は良く聴くし特にリードギターが好き。そこに真冬のあの心揺さぶる声、歌詞が入ってくるので居た堪れなくなる。なのに立夏、横で笑って弾いてんだよね。真冬の声に多分惚れ直して、すげぇって思いながらバンドを楽しんでる。

これは紛れもなく由紀と真冬の物語
 立夏主役だと思ったけど、むしろ真冬が主役で真冬と由紀の物語なんだよね。立夏は多分脇役。真冬と結ばれたあとですらそう思ってしまう。真冬にとって由紀の存在が大きすぎて、どこに行っても何をしても由紀を思い出す。由紀との思い出が今の自分を形成している。これ、受け止めきれます?????私、一回くらい立夏の病み期を迎えないと嫌なんですけど!!!!真冬が由紀のことを遠い昔のことだと受け入れられたあとで良いので。立夏を病ませて真冬にフォローさせるターンも希望します!!!!!!!!!!
 何をしても由紀を思い出すと言ったけど、もちろんその中に性行為も入ってます。思い出すやろ。真冬は時計見るだけで由紀を思い出すような奴だぞ。この2人の初エッチは読みたくない、切なすぎる。どっちが上?っていう話になったときに真冬が「上ノ山くんと一緒になれるなら、どっちでもいいよ」って言いそうで嫌だ。そこまで想像してすぐやめた。立夏に元彼のこと思い出させないでくれ、頼むから。

私は真冬を愛せるのか
 この苦しみから抜けるためには、真冬のことをもっと好きになれば良いと思う。思うんだけど、なぜかあまり好きになれない。モノローグが少ないというのは一つ理由としてある。何を考えているか分かりづらい。きっとそれが彼の良さではあるんだろうけど、感情移入しづらい。音楽の上達が早いのは努力をしている証拠だけれど、その描写もない。唯一好きだなと思うのは柊たちと話すときの心を許した話し方。柊には意外と横柄な態度をとる。横柄は言い過ぎか。気を遣わないその喋り方に安心する。立夏ともそんな風に話せたらいいね。あとは歌だなぁ。立夏は真冬の歌に惚れたとしか言いようがない。まぁ面倒見てる過程で気になっていくのがわかったから立夏はまだわかる。真冬は立夏のこといつ好きになったの???そう、多分それに尽きる。真冬はいつ、立夏のどんなところを好きになったんだろう???それがわかれば、もっとこの2人を推していける気がする。

他のキャラ
 ついで誰が好きかと言われると秋彦か雨月。雨月は沼だと思う。彼の悲恋は美しかった。短編小説のような美しさがあって完成されすぎてるので妄想の余地もない。秋彦は本当に視野が広くて気配りできてヤンキーみたいな見た目なのに多彩で好き。秋春も良いんだけれど、春樹を押し倒したシーンが少し苦手で、それ以上二次創作等で掘りたいと思わなかった。BLにおいて女性を想起させるシーンは苦手。あくまでも男らしくやり取りして欲しい。これは私の癖だと思う。
 柊と玄純もいいよね。柊を段々好きになってきてるので彼らの映画を観たらハマりそう。まだ観れてないので。柊は歌い方も好き。

10年後の立夏と真冬に期待
 どうやら10年後もあまり変わらない人間関係で生活しているよう。音楽で真冬と立夏がケンカしてるシーンがあったけど、対等な関係なのはいいことだ。それだけ相手に心を許している証拠だし、期待している証拠だし、頑張っている証拠だし。真冬は友人も多く周りにいて、自由に生きているように見える。ここら辺で立夏の病みターン期待します。病みのあとに光がくるから。真冬よ光になってくれ。

さいごに
 9月に映画があるようだ。何気なくTLから知ったつもりになってたけど、恐らく今ギヴンは盛り上がっていて、その流れ弾が私のTLに来たんだと思う。近くでギヴン展もやっているし、映画も、行く。
 ストーリーは知ってるけど、音を聴く作品だから。きっとまた飲み込めないようなクソデカ感情をぶつけられるのでしょう。立夏が作る例の曲がとても楽しみ。真冬が歌うシーンがあったかどうかはわからないけど、真冬の曲も聴きたいな。


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