【NR構築戦】星杯星遺物オルフェゴール
はじめまして。つーあーるです。
NR構築戦のデッキを色々と考えていて、我ながら納得いくレシピが仕上がったので記事を書くことにしました。
当たり運もあると思いますが、NRのルームマッチで15戦して14勝したので、相当やれるデッキだという手応えはあります。
遊戯王はマスターデュエル復帰勢で、いまのところ大会実績などがあるわけではないですが、なるべく初心者にもわかりやすくなるように丁寧に解説したつもりですので、暇つぶしの読み物としても、当たるかもしれないデッキの性質を理解するためとしても、宜しければ是非ご覧になっていってください。
記事は全文無料で読めますが、気に入った方がお布施してくれると1日3食パスタの生活が改善します。よろしくお願いします。
●構築の経緯
NR構築については、コミュ障が祟り大会には出られなかったものの、親しい友人と回して環境の感触を確かめながら遊んでおりました。
NRのカードプールは、モンスターに対する除去の質はかなり優秀です。特に、遅いがバリューのある「罠による除去」は、環境の展開力に対して高い質を持ち、その一方で1ターンでゲームを決めるような強い展開力を持つデッキや、効果を無効にするような制圧系の能力はごく一部の例外を除いて存在しません。
とすると、この環境の基本は除去の押収によるアドバンテージの勝負になり、その勝負で差をつけるためには、「リソースを循環させ、アドバンテージ差をつけ続ける無限リソースギミック」を有するデッキによって地力で圧倒するか、「"ごく一部の例外"であるワンキル可能なほどの展開や完全制圧するモンスターを見つけ出しそれを強く扱って勝つ」ことのいずれかが大切と考えています。
前者は各ペンデュラムデッキ、後者はメガリスなどが環境トップになった該当するデッキかと思います。当時は無限リソースデッキである《マジェスペクター》を愛用しており、対メガリス以外においては十分な強さを感じていたので、他のデッキを握るつもりはあまりありませんでした。
……と、いうところでNRフェスティバルの開催が告知され、有名なトップティアデッキには規制をかける、ということが発表されました。メガリスや強力なペンデュラムテーマたちがいなくなれば、あまり使う価値を感じなかった、雑多なデッキたちが輝けるかもしれない……!
そこで、名前を挙げられた、強さが知られているデッキ以外に何かいい感じのデッキがないかと色々探し、当初は《クローラー》を使用するつもりでした。
デウスエクスクローラーさえ成立すればNRの雑魚は一網打尽じゃね?www とか思っていたからです。
現実はそう甘くもなく、下級が貧弱すぎるクローラーでは戦線維持が難しく、リバース効果を使いまわす永続魔法・罠が維持できれば非常に強力なのですが、的確にバックを破壊されるとなかなかに厳しかったです。
そして、また、魔法罠破壊カードのスペックがとても貧弱なNR環境においては、永続系の魔法罠が強い、と言うのが知れ渡りすぎて、どんなデッキでもサイクロンなどを厚く取るようになってきたので、一週回って永続罠に頼るのはリスキーだと感じるようになりました。
そこで、ボードを完全に除去によってコントロールされても、別の場所にリソースを残しておけるデッキはないかと考えた時……答えはクローラーに転がっていました。
それが、この《星遺物の醒存》です。
クローラーでもサーチカードのようなものとして3投されているカードですが、クローラーでは墓地リソースをあまり有効活用できません。
しかし、冷静に考えて、1枚のカードから墓地が4枚肥やせてしかも手札が減らない、というのは、このNR環境において、あまりにも破格のカードパワーを誇っています。
さらに、墓地にリソースを貯める、ということは、すなわち死亡している状態で効果を発揮するクリーチャーを搭載するということであり、除去によって妨害を行う激流葬などの罠カードに対して耐性を得うる、ということでもあります。
あとは、このカードと相性のいい、半数近く積まれた星遺物とシナジーを形成しながら、墓地を強く使えるカテゴリがあれば……
あれば……。
ありますね。
そう、それが【オルフェゴール】です。
こうして、このデッキは誕生しました。
●星杯オルフェゴール星遺物ってどんなデッキ?
このデッキは、【星杯】【星遺物】【オルフェゴール】の3種のカテゴリを混合した、中速のビートダウンデッキです。
【星杯】は、2017年4月からカテゴリ化された「星遺物」を巡るストーリーに関連する複数の繋がりを持ったテーマの初めの1つであり、第十期の記念すべき1弾に収録されたテーマです。
いまでいうドラグマのような立ち位置ですね。
かわいいぜ……
マスターデュエルではソロモード「星の勇者の伝説」にてその姿を見ることができますので、ソロモードをやっている方は既にご存じでしょう。やってない人は今すぐやってください。エモいので。
星杯は通常モンスターを利用し、連続したリンク召喚を行うことを持ち味とした展開系のデッキですが、このデッキでは星杯カードは出張パーツとしての意味合いが強く、《星杯の妖精リース》を中心とした少数で、始動札の役割を主に担います。
諸悪の根源
【オルフェゴール】は、2018年6月からカテゴリ化された「星遺物」を巡るストーリーに関連する複数の繋がりを持ったテーマのうちの一つであり、マスターデュエルではソロモード「星の勇者の伝説」にてその姿を見ることができ……ません。(なぜなら、まだそこまでストーリーが進んでないからです)
ダイナミック自殺したイヴちゃんを闇落ちしたお兄ちゃんが機械化して蘇生することを試みた結果産まれた「オルフェゴール・ガラテア」は、遊戯王の闇深背景ストーリーの代表例として、たびたび話題に上がりますね。
残念ながらSRなので使えません
「オルフェゴール」カテゴリのカードはすべて闇属性・機械族で統一されており、時間が経ってから追加された一部の新規を除いて、以下の特徴を持ちます。
・メインデッキに入る下級モンスターは、共通して自身を墓地から除外することで効果を発動し、展開を伸ばすことができる。
・下級モンスターの発動後、ターン終了時まで闇属性モンスターしか特殊召喚できない制約を受ける。
・エキストラデッキのリンクモンスターは、除外されている自身の機械族モンスターを1定数デッキに戻すことで固有の効果を発動できる。
これらの特徴から、オルフェゴールは手札がなくとも墓地アドバンテージのみから展開を始動させることができ、展開中に効果を使用したモンスターを展開終盤にまとめてデッキに戻しつつその一部を墓地に残しておくことで、リソースを無限に循環させ、粘り強く戦うことができるという持ち味を持ちます。
登場時は環境トップデッキの一角となっていた強力なデッキであり、環境の速度についていけずに最近では姿を見せなくなっていますが、十分なポテンシャルを秘めているカテゴリです。
そして、【星遺物】は、2017年から……
背景設定に関してはもう十分ですね。興味があったらwikiなり読んでください。
カードの特徴としては……なんなんでしょうねこいつら。
《星遺物-『星剣』》を除いて、基本的に星遺物モンスターは3つの効果を持っていて、やけにレベルが高くて出しにくく、アドバンス召喚によって場に出している場合に効果を発揮する効果を持っていたり持っていなかったり、EXデッキから出てきたモンスターをメタる効果を持っていたり持っていなかったりします。
また、3つある効果のうちいくつかは基本的にあまり活用されないという共通の特徴も持ちます()
「星遺物」魔法・罠は、「星遺物」と、「それぞれのカードごとに指定される特定のカテゴリ」の2種類をサポートするようなものが多いです。
基本的にはその使っているカテゴリに見合う星遺物が少数毎採用されるのが主流ですが、今回は足りないプールと展開力を補うため、兼、《星遺物の醒存》のヒット率を上げるために、半数近くを星遺物で埋めています。
今回紹介する「星杯遺物オルフェ」は、星杯や星遺物ギミックによって墓地を肥やし、稼いだ爆発的なアドバンテージによって大量展開を行うことを目的としたデッキです。
キーパーツである《星遺物の醒存》にアクセスするために多くの場合用いられる《星遺物-『星杯』》の墓地効果が墓地に落ちたターンには使用できないため、1ターン目の立ち上がりがしにくいのが欠点ですが、この環境でワンキルされることはまれであり、長期戦になるほど真価を発揮します。
特に、怪獣やバージェストマなどのカードを主軸にした除去コントロールに対しては正直負ける気がしないほどの相性差を感じます。
たくさんカードを使いたい人、NR戦でも大量展開したい人にはぜひともおススメできるデッキです。
目下の敵はメガリスなどの展開系のデッキであり、オルフェゴールはでかくて耐性のあるモンスターをたくさん立てたり、除去られたところから立て直すのは得意ですが特に妨害などができるわけではないため、妨害されなければ1ターンですべてを終わらせる打点が出るようなデッキは苦手なのですが、どうやら強すぎるデッキには規制が入るらしいですから、オルフェゴールにもう敵はいません! 最強!
というつもりでこの記事をおおよそ8割完成させて推敲に入ったあたりでリミットレギュレーションが発表され、メガリスが思ったよりも全然ダメージを受けていないなんならほぼ無傷なことが発覚して一度記事をぶん投げました。
しかしもったいないのできちんと完成させることにしました。楽しいデッキなのは間違いないですし。
一応、オルフェゴール星遺物の動きを分かっていないメガリス相手であれば、さまざまな初見殺しギミックによって五分五分以上に戦えることは実証済みです。
上手い相手にちゃんと立ち回られると普通に轢き殺されると思います。実はベトール出されずにひたすらファレグ立てられるほうが圧倒的にきついです。
本音を言うとこの制限なら正直、メガリス握った方が強いと思っています。
●デッキレシピ
こちらが現在使用しているレシピになります。
じ、じ、事故りそ~~
高レベルモンスターがありえない数入っていて、一見してとんでもなく事故りそうなレシピに見えると思います。
しかし、このデッキはきちんと回ります。
もちろん、上級しか引けずに事故ることは発生するかしないかでいえば、するのですが、通常の事故の範疇に収まる程度の割合です。
なぜなら、この世界にうららはいないからです。
手札に「プレイできる強力なカード1枚」と「単体では何もしないカードが4枚」だったとして、通常の環境であれば祈りながら初動を投げる必要がありますが、この環境において、「効果の無効」が飛んでくることは、ないではないですが非常にまれです。
そして、このデッキにおいてフィールドに出てくるモンスターはほとんどが効果を使った後の出涸らしか、効果を発揮可能な墓地に送るための移動経路であり、例え除去を当てられても、アドバンテージの損失はあれ、展開が止まることは多くありません。
また、多少動きの悪い初手だったとしても、環境自体がそもそも低速であるため、問題になりにくいです。
何一つ初動を引けなかった時は、諦めて降参しましょう。
●カード個別の解説
《星遺物ー『星杯』》
【星遺物】と【星杯】、2つのカテゴリに属しており、多方面からサーチが可能です。
1ターンのラグこそありますが、墓地から除外することでデッキから星遺物カードをサーチすることができ、そのまま《星遺物の醒存》へと繋ぐことで爆発的なアドバンテージ差をつけることができます。
このカードを2ターン目開始時までに墓地に落とせれば初動としては及第点であり、低速なNR環境であれば多くの場合そこからでも容易に勝利が可能です。
また、相手に強力なモンスターがいる状況下では《星遺物-『星槍』》をサーチして戦闘破壊を試みるなど、状況に応じて最適なカードを探して来ることができるため、2ターン目以降は可能な限り毎ターン効果使用可能なこのカードが墓地にあるようにすることを意識して展開するとよいです。
(1)(2)の効果は基本使われないですが意外と侮りがたく、立てておけば最低限の妨害にもなります。
なお、(1)の効果は自身が行う特殊召喚にも適用可能なため、妨害として残した結果間違えて自分のオーケストリオンを誤って爆破しないように気をつけてください(1敗)
《星杯の妖精リース》
召喚時に【星杯】カードをサーチする効果に加え、墓地からこのカードを回収し、そのうえ手札のモンスターを捨てることまでできる最強の効果を持った、このデッキの無限エンジンです。
効果の性質上、一度公開領域に持ってくれば、手札0枚のトップからどんなカスの大型星遺物を引いても、捨てて回収>召喚>星杯サーチ、の流れでモンスターを1体用意でき、おそらく墓地に落ちているであろうオルフェゴールモンスターと合わせれば展開を始動できます。
サーチ先の選択肢はどれも強力で、基本的には「次の自分のターンまでにそれを墓地に落とせる見込みがあるなら『星杯』をサーチ」「すでに十分な度バンテージを稼いでいるなら《守護竜》をサーチして耐性をつける」のが基本です。そのどちらも引けていない初動などの場合は、星杯通常モンスターをサーチすることで、次のターンにイムドゥークを絡めて非常に強力な展開を行うことができます。
また、光属性なので貴重な混沌帝龍のコストになります。3枚積まない理由はありません。
《星杯の守護竜》
リンク状態のモンスターを対象に取る効果を無効にして破壊する、手札誘発モンスターです。NR環境で手札誘発が使えるのは珍しいので、使う側としても使われる側としても気を付けておきたいですね。
墓地から除外して通常モンスターを蘇生する(2)の効果も便利です。「オルフェゴール」の共通効果を使った後は闇属性しか出せなくなるので、そこだけは注意しましょう。
リースから状況によってサーチするため兼、『星杯』のアドバンス召喚時のリクルートの種として1~2枚の採用が望ましいと思います。
《星杯に誘われし者》
《星杯竜イムドゥーク》のリンク素材になります。詳しくはイムドゥークの項目で解説します。
2枚初動ではありますが、追加で【星杯】モンスターを引いていれば強力な初動となるカードです。
「星杯」ネームの通常モンスターの中では最も打点が高いので誘われしものを採用していますが(オルフェゴールとも縁深いですし)、星杯通常モンスターなら正直なんでもあんまり変わらないと思います。
このデッキの通常モンスターは1~4枚程度採用できる枠と思っていますが、そのうちの1枚は最低でも「星杯」モンスターを選ぶべきです。
それ以上に関しては、ステータスや属性と相談ですね。
《オルフェゴール・ディヴェル》
何故かレアに収まっているオルフェゴール最強の制限モンスターです。
墓地から除外してデッキからオルフェゴールをリクルートでき、真っ先にこのカードにアクセスすることが多く、また、展開の最後に『星杖』の効果で除外から特殊召喚することで墓地に落としておくことを意識することで、例えフィールドを更地にされても次のターンこのカードから展開を再始動できます。墓地へのメタなんてよっぽどテーマ内にたまたま入ってない限り誰もしてこないので、最も信頼できるアドバンテージ源といえるでしょう。
制限なので当然1枚です。
《オルフェゴール・トロイメア》
墓地から除外してモンスターの打点をささやかに上げながら、デッキの闇機械族を墓地に落とすことができます。言うまでもなく後者の効果が本体であり、自分の場に生物がいなくとも相手モンスターを対象にして始動できるのは覚えておきましょう。
大体の場合『星杖』を落としてリンクを伸ばすことになりますが、あまりリソースが潤沢でなく強い展開に繋がらない場合、『星杯』や『星盾』を落とした方が有利な場合が多々あります。特に星盾を落とすのは重要な選択肢になるので、相手のデッキを見極めて強く使えそうなら狙っていきましょう。
1枚だと足りないですが3枚は事故るので2枚。
《オルフェゴール・スケルツォン》
墓地から除外して墓地のオルフェゴールを蘇生できます。
便利なカードであり、1枚では枯渇して困ることが多々ありますが、1枚から動き出せずあまり素引きしたいカードではないので2枚採用が望ましいでしょう。
《オルフェゴール・カノーネ》
墓地から除外して手札のオルフェゴールを蘇生できます。
正直あまり強くはありませんが、ディヴェルやトロイメアを素引きした場合にリサイクラーからの展開で落とすと場に出るカードを1枚増やすことができ、オルフェゴールは手札にいてもいいことがないので、使うタイミング自体は多々存在します。
特にディヴェル素引きは勝敗に直結するので、1枚は必要です。
《星遺物―『星鎧』》
一見高レベルの事故要因モンスターに見えて、あらゆる角度から墓地に落とせる『星杖』の効果で容易に手札からSSでき、特殊召喚時に「星遺物」カードを1枚サーチできる強力な効果を持つため、展開途中に手札から出して最も嬉しい星遺物です。つまり3投。
《星遺物-『星杯』》の墓地効果によって何らかの「星遺物」カードをサーチしたい場合、他に《星遺物-『星杖』》を墓地に送るアテがあるなら、一度『星杯』でこのカードをサーチし、『星杖』の(2)の効果で場に出したこのカードの効果で目的のカードをサーチすることで、単純に1アド追加することができます。
(1)と(3)の効果は8割インクの染みですが、貴重なバウンス除去なので、heart-eartH等の耐性持ちのモンスターを除去するために泣きながら通常召喚することもまあまああります。
《星遺物-『星杖』》
墓地から除外することで除外されたオルフェゴールモンスターをSSして闇以外のSSに制約をかけるオルフェゴールの共通効果効果を持つ、名誉オルフェゴールカードです。
オルフェゴール純構築でも毎ラウンド見るカードですが、このデッキでは隠された(2)の効果を120%有効活用することができ、墓地に落とすだけでバカみたいなアドバンテージを稼いでくれる最強のカードです。3投以外ありえません。
(1)の効果は12割インクの染みです。
《星遺物ー『星冠』》
リンクモンスターのリンク先に手から特殊召喚できる、ゆるゆる特殊召喚モンスターです。しかし展開ができていないと出せないので、結局事故を解消する役には立ちません。
リンクモンスターが立つくらい展開できればこんなカードがなくてもこのデッキはぐるぐる回るので、墓地から効果が使えない展開パーツとしては頼りないですが、真価は(2)の効果にあり、このカードを場に残しておくことで、このデッキに置いてほぼ唯一と言っていい、まともにカウントできるモンスターによる妨害を敷くことができます。
(3)の効果が通常召喚限定のインクの染み効果でなければ100枚積むカードだったのですが、現実はそうではないので3枚も積むと事故りそうですが、1~2枚あれば余った星遺物サーチによって強く扱っていけますね。
ただ、このカードを試してから日が浅いので、もしかしたら使ったら思った以上に強くて気が付いたら3枚になっている可能性はないではないです。
《星遺物-『星槍』》
手札から捨てることで、リンクモンスターとの間で戦闘を発生させている相手のモンスターの打点を3000下げる効果を1つと、インクの染みを2つ持っています。
一見事故要素に見えて実際事故要因なのですが、このデッキは大量に横展開できる割に除去性能がとにかく貧弱で、巨大なモンスターが相手モンスターゾーン左上に置かれると非常に面倒臭いです。
そんな時、このカードがデッキに入っていれば墓地の「星杯」や場の「星鎧」の効果からサーチして相手モンスターを強引に破壊したり、戦闘耐性があったとしてもそのまま囲んでサンドバックにしてライフを根こそぎ刈り取ることができます。
入っていることに意味があるので1枚投入が望ましいと思います。
《星遺物-『星盾』》
3つの効果がすべてインクの染みではない唯一の星遺物モンスターです。2種類の強固な耐性効果と、墓地からの自己特殊召喚効果を持ちます。特殊召喚する際に相手にもモンスターを特殊召喚させてしまいますが、カードが全体的に貧弱なNR戦においては相対的に大したデメリットではなく、特に対メガリスなどにおいては出したいカードが1枚もないなどもザラなので非常に約に立ちます。
実は、NR構築戦に存在するデッキの3割はこのカードを突破可能なカードがデッキの中に搭載されておらず、出すだけで勝てるまさに鉄壁の盾ですね。(※要出典)
また、無視できないメリットとして、(2)の効果が一見インクの染みに見えることで、相手の除去を無駄打ちさせることが十分に期待できます。
(1)に自身の耐性効果が書いてあって、(2)の耐性効果が自分にかかるとは思わないでしょ……そりゃ同じ縦列と言われたらそうだけどさ……
筆者自身、使ってて暫く気付かなかったです。もちろん楯列の永続魔法・罠を守るのにも使えるので、位置関係には気をつけましょう。オーケストリオンとのリンク関係を作りやすいように、星遺物永続魔法・罠とこのカードは左から2番目の楯列に置くと裏目が少ないです。
1枚で勝てるほど強力ですが、アクセスしやすく、相手を選び、2枚並べたいカードではないため採用は1枚がいいでしょう。
《スクラップ・リサイクラー》
レアなんだこいつ……。
召喚時におろかな埋葬を打てるモンスターが弱いわけがありません。この手の汎用種族サポート初動は最低SRだと思ってたよ……。
このカード1枚でも『星杯』を落として最低限次ターンのリソースを確保したり『星盾』を落として身を護ったりでき、手札に何らかの星遺物カードかトロイメアorディヴェルがあればオーケストリオン+墓地ディヴェルが成立します。
最強の初動なので、もちろん3投必須です。
《混沌帝龍ー終焉の使者―》
セメタリー・オブ・ファイアー!
まず、手札からすっと出る3000打点が、この環境ではすでに脅威です。
さらに、全体ぶっぱ効果により手札と墓地を根こそぎ刈り取れば、1枚初動や墓地だけから動き出せる札などほとんど存在してないこの環境ではよっぽどのことがない限り次ターンの相手は大した行動ができず、ターンが戻ってくれば自分は「星杯」や「オルフェゴール」の墓地効果から一方的に再始動して相手を蹂躙できます。
戦闘耐性や効果耐性、対象耐性もすべて貫通するため厄介な大型にもこれ1枚で安心。
光の墓地コストは意識しないと容易しにくいですが、リンクモンスターなどを用いたり、たくさん墓地を肥やすことでおおむね解決します。
最強のエンドカードですが、着地狩りに弱く、あればあるほどいいというわけでもないので2枚。
0枚にしても問題なくこのデッキは回りますが、個人的には入れて興奮してほしいですね。楽しいので。
《ライトニング・ボルテックス》
手札を捨てながら相手モンスターを全除去してくれます。
当初は入れていなかったのですが、ラビオンがきつすぎたので採用しました。
このあたりのメタ・除去カードは環境を見て枚数を調整するのがいいと思います。
《星遺物の醒存》
初手に来てほしいカード、堂々のナンバー1!
ぼんやりと1:1交換を繰り返すNRの世界で、墓地を4枚肥やしながらカードを1枚探せたらどうなるかわかりますか? ゲームに勝てます。(要出典)
たまにガチャに失敗して何も起きず手札が1枚減って死にたくなりますが、9割以上の勝利の代償と思えば割り切れるリスクです。
あと、このカードのために星遺物を大量にデッキに積む必要があるのも潜在的に少し弱いですが、それを補って有り余る圧倒的なアドバンテージがあるカードです。ちなみにクローラーがどうとか書いてありますが基本的に気にする必要はありません。
構築の軸なので当然3枚。
《星遺物が導く果て》
自分のリンクモンスターが相手によって場を離れた場合、デッキから星遺物モンスターをリクルートできます。
置いているとぼんやりリンク2なんかを立てて相手にターンを返しても圧力が強く、安心感がありますね。真上に『星盾』を置けるとサイクロンなどで取られることもなくベリーグッド。
もちろん、自爆特攻からアドを稼ぐこともできます。特に《コードブレイカー・ウィルスソードマン》や《スペース・インシュレーター》辺りとは相性がいいですね。
フィールドに1枚しか置けないらしいので1枚です。
《オルフェゴール・バベル》
オルフェゴールの最強フィールド魔法であり、リンクモンスターと墓地のオルフェゴールの効果が相手ターンでも使用できる効果になります。なっていいわけないだろ。
しかも、手札を捨てて墓地から回収できる効果まで何故か持っていて、醒存で墓地に落ちてくれれば次ターンには拾って宇宙に進出できます。
墓地から回収できるし、1枚引ければ十分だし2枚でいいか、とかナメたこと考えていた時期もありましたが、どう考えても最強のカードだし、この子を探してくれるガラテアちゃんは出禁になってしまったので大人しく3枚積みましょう。
《バージェストマ・ディノミスクス》
相手の表側のカードを除外しながら、手札を1枚捨てさせてくれるこのデッキの初動()です。
これは本当に冗談ではなく、このカードを伏せて相手にターンを渡し、これで1ターン凌いで捨てた星杯で次のターンすべてを破壊する、というようなパターンは非常によく発生します。
しかも、醒存で落ちた場合にも、罠に反応して墓地から戻ってきて壁になってくれるので、山から落ちて墓地アドになるカードです。えらすぎ~~~
NR戦のかなり多くのデッキに3枚積まれている、単体で十分にオーバースペックなカードですが、このデッキはそのポテンシャルを十全に引き出すことができます。さすがに3ですね。
《星遺物の齎す崩壊》
あんまりパッとしないことが書いてありますが、『星槍』と同じくこのデッキでは不可能なことを可能にしてくれる状況打開用のカードであるため、1枚採用するのがいいと思います。『星杯』と『星槍』のパワーが低いのがな~と思うかもしれませんが、あいつらは勝手に除外されるし、星杯でよくサーチする『星鎧』がすぐ墓地に落ちるので案外コストには困りません。
フリーチェーン+2500打点! しかもターン終了時に終わらない!
山から直接墓地に落ちてもちゃんと効果を持っているのもいいですね。
使ってみると案外使いやすかったですが、2枚になることはないでしょう。
《オルフェゴール・オーケストリオン》
唯一リーガルなエクストラデッキのオルフェゴールモンスターであり、NR戦では数自体が非常に少ないリンク4モンスターでもあります。
特に妨害制圧能力を持っておらず一見展開の終着点としてはかなり地味に見えますが、戦闘・効果では破壊されないという耐性は非常に優秀であり、このカードが2体並ぶとほぼ突破されなくなります。
また、《オルフェゴール・スケルツォン》や《星遺物-『星杖』》の墓地効果は、リンクモンスターを蘇生・帰還できるため、一度正規召喚してしまえば、破壊されても除外されても、展開のついでに呼び戻すことができ、その圧倒的な質量で相手を押し潰します。
(2)の効果無効ステータス低下も非常に強力ですが、唯一、非常にはがゆい点が左上のモンスターゾーンに全く手出しができない点であり、本来オルフェゴールはそちらに対しては左上にマーカーを持ちマーカーの先を除去するリンク3のモンスター、《オルフェゴール・ロンギルス》と使い分けて全域を対象に取るというデザインだったのですが、ロンギルスはレアリティが高いため、デッキ単位で左上に引きこもるモンスターに対して非常に苦しい戦いを強いられます。
オルフェゴールと戦う時は位置に気を付けましょう。というかあらゆるデッキから《コーディネラル》が飛んでくるのでオルフェゴール関係なくマジで気をつけましょう。
コーディネラレルと同じ向きに斜めマーカーがあるせいでコーディネラルをケアされるとついでにケアされるのがマジで苦しい。この矢印いまから逆向きにならん?
(2)の効果は対象がいなくてもとりあえず除外から戻すだけでも戻せるので、特に星遺物カードは積極的に戻していきましょう。山の星遺物の数が醒存のヒット率にダイレクトに響くからです。
採用枚数は2~3枚がよいです。2枚で足りなくなった経験はあまりないですが、よっぽどの長期戦では必要になりそう。
《星杯竜イムドゥーク》
追加召喚効果により、通常モンスター1枚+星杯カードの組み合わせの手札から展開をスタートできるようになります。特にリースがいるとサーチした『星杯』を(3)の効果で出せて宇宙。
そのリースが星杯通常モンスターを探してくれるので、リース1枚から2ターン目には成立します。えらい~~~
また、(1)の追加召喚は発動する効果ではないため、カオスエンペラーの制約にひっかからないことも覚えておくと何かの役に立つでしょう。光か闇属性の通常モンスター+星杯モンスターがいると、イムドゥークからリンク2を作ってセキュアガードナーに変えることで先行1ターン目にカード効果を使わずに墓地に光と闇を用意することができ、1ターン目全ハンデスが可能ですが、流石に要求値が高いので搭載はしていません。
角でどついて目の前の甘えた位置のモンスターを粉砕する効果も強そうですが、オーケストリオンと範囲がかぶってるのが残念。お前の角が左曲がりならな……
《副話術士クララ&ルーシカ》
ジェネリック《転生炎獣アルミラージ》です。
先行1ターン目では出すことさえさせてくれないのがとんでもなく弱く、アルミラージと比べると死にたくなるスペックですが、それでもリースを墓地に送ってサーチした『星杯』をリースの(2)の効果で墓地に送ったり、通常召喚したディヴェルを墓地に送って展開を始動したりと、あるとないとでは事故った時の動きやすさが全然違うので採用は必須でしょう。
《セキュア・ガードナー》
星杯通常モンスター+リースの手札や、前のターンに出した下級モンスターがなんか知らんが生き残ってターンが回ってきたとき、《トラックブラック》をリンク召喚してからこいつに変えることで、カードの効果を発動せずに墓地に光を用意して、そのまま混沌帝龍特殊召喚から効果の全ぶっぱまでを可能にしてくれます。バベルが残ってると下級をエンドフェイズに自己蘇生できるのでかなり立ちますね。
墓地に光を用意する以外の役割はないので、オスエンペラー不採用ならこいつも要らないです。
《スペース・インシュレーター》
このデッキは、場に特殊召喚したオルフェゴールを1度リンク素材にして墓地に落とし、その墓地効果を使うことで展開を繋げ、オーケストリオンを出すということが展開の途中で多々発生するのですが、そういった中継ぎリンク召喚をする場合に、何か効果っぽいものが書いてある唯一の闇属性リンクモンスターがこいつです。
ほとんどの試合で使用され、そのまま素材になって消えていきます。
ちなみに、いまのところその効果っぽいものが活躍した機会は特にないですし、操作をミスって使わなくていい場面で蘇生してきてリンクマーカーが塞がって動けなくなった経験は1回あります。
《ペンテスタッグ》
闇属性縛りなしリンク2で貫通効果を付与できます。強い~~~(感覚のマヒ)
《コードトーカー》
闇属性縛りなしリンク2で戦闘効果破壊耐性がつきます。強い~~~……ように見えて、こいつをオーケストリオンの下に置くとそのままサンドバックにされてされてライフを詰められるのであんまり出さないほうがいいです。
《トラックブラック》
なんか光属性でサイバース族なので、光をリンク召喚できる状態のときにとりあえず出して素材にして墓地に送って置くと、後でカオエンのコストになります。極まれに《星遺物の齎す崩壊》の墓地効果で蘇生します。
1ドローできるのも偉いように見えて、オーケストリオンのリンク先に置いてもオーケストリオンにマーカー向かないのでカスです。
なんでお前らそろいも揃って欲しい方向と違う方向にマーカー伸ばすの?
《コードブレイカー・ウィルスソードマン》
《コードブレイカー・ゼロデイ》積む枠はないと思います
さりげない戦闘破壊耐性……のようなものがおしゃれ。特に《星遺物が導く果て》のリクルート効果とはシナジーを形成します。あと、2300打点が強い。
正直、コードトーカー削ってこいつ2枚積んだ方が絶対強いと思いますが、こいつの2枚目がないせいで負けた経験がないのでしばらくはそのままでしょう。コードトーカーがあったおかげで勝った経験もないですが……
《スリーバーストショット・ドラゴン》
こいつが最強汎用リンク3モンスターに見えるようになったらNR構築のリンクモンスターのプールを理解した証です。
おめでとうございます。
《デトネイト・デリーター》
アド損をしながらではありますが、闇属性縛りの適用下で除去っぽいものが打てる唯一の存在です。
サイバース族縛りとかいう縛りがあるので、一度サイバースリンク2モンスターを2体作り、そこからリンク1つ分損しつつ出す必要があります。
でもこいつのおかげで勝った試合はかなりあるので非常に頼りになります。
《幻影騎士団カースド・ジャベリン》
主にリースとディノミスクスから出ます。闇属性なのもグッド。
なんかよく見るとオーケストリオンに似た効果してるな。こいつオーケストリオンなんじゃないか?
こいつでしか打開できない状況はそれなりにあり、出せれば非常に頼りになります。デッキ内の素材数の関係で機会は少ないですが……。
自己蘇生したディノミスクスを再度墓地に返せるのもよいですね。
●展開例
・スクラップ・リサイクラー+星遺物初動
スクラップ・リサイクラーNS、デッキから《オルフェゴール・ディヴェル》を墓地へ
《オルフェゴール・ディヴェル》墓地EF、デッキから《オルフェゴール・トロイメア》をSS
場の2体を素材に《スペース・インシュレイター》SS
《オルフェゴール・トロイメア》墓地EF、デッキから《星遺物-星杖》を墓地へ
《星遺物-星杖》の(2)EF、手札から星遺物モンスターをSS
《星遺物-星杖》の(3)EF、除外ゾーンから《オルフェゴール・ディヴェル》SS
場の3体を素材に《オルフェゴール・オーケストリオン》SS
手札に星遺物の代わりにディヴェルやトロイメアがある場合でも展開の途中それをデッキから落とすタイミングで代わりに《オルフェゴール・カノーネ》をSSすることで同様の展開を行うことができ、ついでに星遺物も合わせて持っているなら、オーケストリオンの下に星遺物を残しておくことで、戦闘・効果破壊耐性を付けつつ何らかの効果を発揮させることも可能です。
逆に、事故ってリサイクラーしか引けていない場合でも、星杯を落としてとりあえずターンエンドすれば、次のターンには醒存をサーチして滅茶苦茶をすることができ、多くの場合これで十分だったりします。
通常モンスター+リース初動
通常モンスターNS
通常モンスター1体をリンク素材に、《星杯竜イムドゥーク》をSS。
イムドゥークによる追加の召喚権で、《星杯の妖精リース》をNS
《リース》EF、《星遺物-『星杯』》をサーチ
場の2体をリンク素材にして、何らかのリンク2モンスターをSS(基本、ウイルスソードマン)
《イムドゥーク》EF、手札の星杯を守備表示でSS
星杯はEXからの特殊召喚を無効にする効果を持っており、そのまま残しておけば妨害になります(守備力は0ですが……)
これだけだと勝てないので、リースの捨てる効果でトロイメアを捨てたりして展開ができるといいですね。
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