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【学生向け】同じチームのメンバーが作業してくれなくて困っている君へ

美大生にとっての永遠の課題、チームメンバーのやる気がバラバラ問題。僕が授業を担当していて、一番悩みとして聞かれるのがこの問題です。
この記事では、この問題の対処法として考えられるものをまとめてみたので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

コミュニケーションをしっかりとろう

やる気が無い人に対して、急にやる気を出すように迫ってもうまくいきません。まずは「このチームで一緒に頑張りたい!」と思わせることが重要で、特に大事なのはコミュニケーションです。

最近は言い合いをしない優しい学生が多いのですが、コロナ以降はチームメンバー同士の関係が特に希薄に感じます。お互いが信頼し合えるようにコミュニケーションをとり、本音を言い合える関係を築く必要があります。

どういう生い立ちなのか、どんなものを作っているのか、何が好きなのか、将来の目標は何か、など自分たちのバックボーンを共有することで、よりお互いの理解が深まります。出来ればキックオフ会などを開き、食事などをしながら会話をして、なんでも言い合えるような関係になれると理想的です。

タスク分担

学生のチーム課題のやり方を見ていると、「何を、誰が、いつまでにやるか」というタスク分担が非常に曖昧です。タスク分担を曖昧にすると、作業をしなくてもいい言い訳を作ってしまうので、授業の後などにタスクの分担と振り返りを行うことで、やる気のない人が「作業が出来ていない」ということをチーム全体の認識として共有することが重要です。

また、チームメンバーが休んだときには特に丁寧にコミュニケーションをとりましょう。休みをきっかけにコミットが下がるケースも何度か見ているので、できれば直接会話して授業内容や課題を共有するのが良いと思います。

プレッシャーを与える

「作業ができていない」という認識が共有できたら、少しプレッシャーを与えていきましょう。とはいえ、詰めすぎるのも良くないので、作業ができない理由を訪ねて相談に乗るようなスタンスが良いかと思います。たまたま忙しかったのか、苦手な分野なのか、単にモチベーションがあがらないのか。理由が一緒に解決できそうなものであれば、解決してあげましょう。

一緒に作業しよう

ここまではコミュニケーションでの対処法を書いてきましたが、それでも解決しなかった場合、「一緒に作業する」のがオススメです。時間を合わせて2、3時間ほど一緒に作業をしましょう。対面が理想ですが、オンラインでも構いません。

一緒に作業していれば、基本的にはサボれないので、なんとかこの状況にもちこみましょう。なんならこのために、信頼感を築いておく必要がある、とまで言えるかもしれません。

やる気がない人は誘いを断ってくると思いますが、「私も1人だとついサボっちゃうんだよね、だから一緒に作業しない?」などと相手に同調するような形でうまく誘えると良いと思います。

あきらめよう

ただどうしようもない場合もあります。そのときは諦めましょう。やる気のない人に引っ張られて、作品のクオリティが落ちるのは避けないといけません。

あきらめる場合でも、できれば大人の対応をしたほうがよいです。具体的には「重要でないタスク」か「ボリュームの少ないタスク」をふりつつ、最終的には仮に何もやってこなくても、やる気のあるメンバーで巻き取れるような体制を作っておきましょう。事を荒らげて文句を言いたくなる気持ちもわかりますが、あまり得がないのでオススメしません。

早い段階であきらめるのは危険!

どうしようもない場合は諦めよう、と書きましたが、一度諦めるともう元には戻せません。「あの人が全部やってくれる」と思われたら最後、やる気のない人はそれ以降何もやってくれません。覚悟の上で諦めましょう

自分のメンタルは守ろう

ここまで書いたような対処をしつつ、人の分まで巻き取って作業をするのはすごく大変で、メンタルがやられます。自分のメンタルを守るために、友達や先生に対応方法を相談するのが良いと思います。愚痴を聞いてもらうだけでも楽になります。

また特に担当の先生にはチームメイトが何もしてくれないんですアピールはしておいた方がよいです。同じチームでも、しっかり成績に差はつけてもらいましょう。

まとめ

なんで自分は悪くないのにこんな苦労をしないといけないんだ、と思ったかもしれません。全くその通りだと思います。
ただ、学生にとって重要なことは「授業を通じて何を学ぶか」です。「何もやらなかった人」と「やる気がない人に作業をさせようと努力し、その人の作業まで巻き取ってやった人」では、後者のほうが学びが大きいはずで、がんばった分、勝利はあなたの手にあります

社会に出ても一番悩むのが対人関係です。様々な職種や年齢の人たちとスムーズに仕事をしていくための良い経験ができた、くらいに考えましょう。悩んでいる学生、とても大変だと思いますが、この記事を参考に頑張ってほしいなと思います!

※もし、こんな対処法もあるよ、というのを知っている人はコメントなどください!!