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世界をポジティブに――ポポぺラボの挑戦

今この瞬間、腹痛に悩んでいる人は世界中にどれほどいるのだろうか。

腹痛に苦しみ、なにもできない時間に苛立ちを抱えている読者も少なくはないだろう。

この問題に対して、新しい技術を駆使し、挑戦しつづける研究所がある。

それが、今回私が取材を行った腹痛発電研究所 ポポぺラボである。

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その実態に迫るべく、所長の津田透子氏(写真左)、研究員の畠野一氏(写真右)にさまざまなお話を伺った。


――ポポぺラボでは「腹痛で発電する」という最先端の技術を開発されたそうですが、この研究を始められたきっかけとはどのようなものだったのでしょうか。

津田:6年前、私は沖縄にいてね。道歩いてたら、向こうから歩いてきたおっちゃんが「ねえちゃん、トイレ知らんかいさ?」って言うてきたんです。その人すっごく顔色が悪くて。お腹痛いんやろなあて思って家のトイレ貸してあげたんです。そしたら2時間出てこなくて。

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――それはかなりひどい腹痛だったみたいですね。

津田:ほんでおっちゃんには悪いけど、その間電気もったいないなあ、て思って。おっちゃん苦しいのに、電気も無駄になって悲しいですやんか。

――その悲しみを救うために腹痛発電を思いついたと。

津田:そうや。

――たいへん心温まるお話をありがとうございます。



――では、改めて腹痛発電の仕組みを詳しく教えてください。

畠野:腹痛発電の仕組みの核となっているのは「せやで現象」です。

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――せやで現象?

畠野:はい。これは、汗が酸素に触れたときにエネルギーが生まれる現象のことを言います。でもこの汗はなんでもいいわけではなくて。

――というと?

畠野:下痢便を我慢しているとき特有の汗でしか、せやで現象は起こらないんです。

――では、現象そのものまでも新しく発見したということですか。

畠野:そうですね。これを見つけたときは感動しました。

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畠野:こちらが我が研究所で開発した、腹痛発電の機械です。

所長:せやで現象が起こると、エネルギーは空気中に漂うんです。これ(画像左)はそれを吸い取るもんですわ。

所長:ほんで、こっち(画像右)はそのエネルギーを電気に変換する機械や。中に独自技術で開発したポポペラボ印のフィルターが内蔵されてるんやで。

――このフィルターを通ると、エネルギーが電気に換わるということですね。

しくみ


――ポポぺラボでは、新しくゲリベンという単位を作り出されたそうですが、その単位について具体的にお話をお聞かせ願いますでしょうか。

畠野:ゲリベンとは、所長が新しく発案した、電気の単位です。0.05ゲリベンで冷凍パスタを解凍できます。

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――それはどのようにして生み出されるのですか?

畠野:成人が1分間きばると、0.05ゲリベンが生み出されます。

――とても興味深いです。では、その研究を進める上でもっとも大変だったことはなんですか。

所長:ついこの間、エネルギー過多で研究所のトイレが爆発してしまったことですかねえ。

――爆発!?どうしてそんなことに?

所長:ある日、ひとりの研究員が
「所長、今のままでええんですか。所長は下痢便の限界、知りとうないんですか」
って言うてきて、その情熱に押されてしまってね。

――素敵なお話ですね。

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所長:それでTwitterで声かけたら、お腹の弱い人が100人が協力してくれて。なんと1万ゲリベン集まったんです。

――冷凍パスタ20万個分!

所長:そうや。でもそれがちょっとうちのトイレにはまだ負担やったみたいで。その爆発の復旧作業が今朝までかかってしまったんです。

――それは大変でしたね……。



――最後に、ポポぺラボの今後の展望についてお聞かせください。

所長:いろいろあったけど、私たちがポジティブやったから乗り切れたんやと思います。下痢便が電気になると、みんなポジティブになるでしょ?

――おっしゃる通りです。

所長:だから……

所長:みんなゲリベンになれ!

畠野:これはウォルト・ディズニーと一緒。

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ポポぺラボは「世界をポジティブにしたい」という理念を掲げ、今まで誰にも成し得なかったシステムを構築した。

その功績は今後ますます多くの人々を救うだろう。

腹痛発電研究のさらなる発展を、心から願っている。


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