ゆゆこと出会ってぬまっちは変わった 第6章「深夜配信」
生活保護者の施設に入った俺は、それから役所の人とどうやって自立できるか、っていうのを、段階を踏んで話し合いながらステップアップしていくことになった。
その辺の話は、逐一ゆゆこにも話し、ゆゆこも応援してくれた。
一方ゆゆこは、S帯ライバーになったが、どうやってS帯を維持していくか、どうやって枠を維持していくか、日々苦悩していた。
この頃のゆゆこは、1日10時間以上配信していて、しかも深夜のロング配信を、連日朝までやるような状態だった。
年が明けて2021年・・・この年の1月2月は、俺は派遣の仕事が少なくて、月に5日しか働けないとかの状態だった。
そういう事情もあって、ゆゆこの深夜配信に、ずっと張り付いていた。
しかし、もともと人とコミュニケーションを取るのが苦手で、会話も苦手な俺は、いざゆゆこ枠に入っても、なかなか枠を盛り上げることができず、ただ枠に居るだけの役立たずのようなものだった・・・。
当時は・・・ていうか今もだけど、自分に自信を持てなかったのも、すごく大きかった。
でもそんなうだつの上がらない俺のことも、ゆゆこは優しく見守ってくれたのね。 たくさんアドバイスをしてくれて・・・俺も少しずつ変わっていけたかと思ってる。
本当にこれは、今回の物語のテーマである、「ゆゆこと出会ってぬまっちは変わった」を体現している話のひとつだと思ってるよ。
そして、実生活でも俺は変わっていった。 役所の方のサポートのおかげで、失っていた住民票が復活し、そして所持していなかった身分証明書も復活し・・・。
そして、ついに俺は新しい住居を借りる事ができたのだ。 つまりホームレス生活脱出である。
このことを、ゆゆこはまるで自分の事のように喜んでくれた。 本当にどうしようもなかった自分の事をここまで応援してくれたこと、かけがえのない事だと思う。
そういう意味でも、俺とゆゆこの出会いは、「奇跡を起こした出会い」だったと今でも思ってる。
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