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シャックリ ママさん〜リバプールのバディ・ホリー

1959年2月3日、バディ・ホリー、リッチー・​ヴァレンス、J.P."ビッグ・ボッパー" リチャードソンを載せた飛行機がアイオワ州クリアレイク近郊に墜落した。この日は「ロックンロールが死んだ日」と呼ばれる。
ビートルズをはじめ多くのロックミュージシャンに影響を与えた(ビートルズの名前は彼のバックバンド "クリケッツ" にちなんで昆虫名にした)バディ・ホリーは、大滝さんも意識的にリスペクトしている。
その1曲が「シャックリ・ママさん」。
原題は「Peggy Sue Revisited in 1975」だそうで、2012年4月の「レコード・コレクターズ」の対談には
「当時のファンキー・サウンドでやってるから元がわかりにくいけど。しゃっくり唱法がバディ・ホリーの得意とするもので、これを元に沢田さんに「あの娘にご用心」を書いた」
とある。
また「バディ・ホリーが生きてて、70年代のファンキーの時代にいたらどうなってんだろうな、というような(笑)。エミネムがエルヴィスをラップにする、とかというようなアイデアだったんだよね、今思えば。」
というコメントも。ちなみにバディ・ホリーの唱法を「シャックリ唱法」と名付けたのは大滝さん本人だ。

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一方「A面で恋して」のほうは
「バディ・ホリー・ミーツ・フィル・スペクターっていう感じで作ったの」
だそうだ。ちなみにこちらは「Everyday」の歌間の「ア、ヘーイ、ヘヘーイ〜」という掛け声をいただいている。
ちなみにCDで出た「デビュー スペシャル」には「Sheila〜シャックリママさん〜Love's Made A Fool Of You」というバディ・ホリーに影響されたトミー・ロウ、大滝、そして本家のメドレーが収録されている。
トライアングル2で佐野と杉が素直にビートルズ・オリエンテッドなものを出せるのを見て、大滝さんはDC5/ホリーズと、マンフレッド・マン、そしてジョー・ミークで行こうと決める。
「俺にとってリヴァプールってったらバディ・ホリーとエヴァリー・ブラザーズなのよ。リヴァプールのオリジン。俺の世代はエルヴィス・プレスリーでもビートルズでも、そのものはできないんだよ。パロディックになるから」
デイブクラークファイブやマンフレッド・マンを下敷きにしながら、そこからさかのぼってのバディ・ホリーだった。そこに「イギリスのスペクター」ジョー・ミークを持ってくる。この構成はそのままEACH TIMEにも踏襲された。
大滝さんのバディ・ホリーはまだある。
「EACH TIME 20TH」に収録された「恋のナックルボール(1st Recording Version)」は下敷きがマンフレッド・マンの「Mighty Quinn」だけれど
「またあれもバディ・ホリーなの」
……またしても奥の細道。

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A面で恋して
https://youtu.be/drCs5Fz6xAQ
Buddy Holly - Peggy Sue
https://youtu.be/bfu_gfPBPWc
Sheila〜シャックリ ママさん〜Love's Made A Fool Of You
https://youtu.be/RiBi1R___wU
Buddy Holly - Everyday
https://youtu.be/GMezwtB1oCU
Loves Made a Fool of You - Buddy Holly
https://youtu.be/rof_h84yMUI
恋のナックルボール(1st Recording Version)
https://youtu.be/Eq55DV2vuw0




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