ごめんね、自分

不意に
何かのきっかけで
どうにか保っていた
心のキャパを
超えたように
溢れてくる時がある

色々な思考や感情が
頭ん中ぐるぐるし出して
息苦しくなる

沢山溢れた涙が
少し落ち着いた頃

そこで気付く
私が私を
苦しめていたんだなと

出来ない、を
出来るはず、にすり替えて
鼓舞してたつもりが
いつからかそれが
足枷になって
なぜ出来ないの、に変わっていく

なぜ出来ないの、を繰り返していると
出来た、という実感も喜びも
出来る出来ないから切り離して
ただ純粋に楽しいと思える瞬間も
その陰に隠れて見えなくなっていく

それを課していたのは
誰でもなく自分自身だったと気付く

認めて欲しかったのに
認めてなかった
受け入れて欲しかったのに
受け入れてなかった

心の声を
聞いていたつもりで
それは結局
前向きな言葉のみを都合よく拾って
苦しいと叫ぶ声には蓋をした

しんどい、と言うことが
弱いことな気がして

弱い、と言うことが
あってはいけないことな気がして

誰かの評価を気にせず
生きている強い自分を演じながら
本当はその一言一言に振り回され
一喜一憂を繰り返していることを
認められずにいた

それでもよかったんだ
そんな自分でもよかったんだ

善し悪しを決めるよりも
苦しい、と
ただただ叫ばせてあげればよかったんだ

押し込めたものは
積もり積もって
視界を狭くする
聞こえていた声を聞こえなくする
受け取れていた誰かの優しさを
疑うようになってしまう



ごめんね、自分
小さくうずくまっている
本当の私を
また置き去りにするところだった

本当にごめん

気付いたからって
何かがすぐに
解決するわけじゃないけれど

ひとつだけ
私は私の味方でいよう

どれだけ惨めで情けなくて
不甲斐なくても
そんな自分でも
どんな自分でも
私は私の味方でいよう

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