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劇突オムニバス

2023年10月7日、8日
浜松演劇フェスティバル
劇突オムニバスにMoipa Mira(ミラミラ)として
参加させてもらいました。

先週の金曜日には浜松で前乗りしていたんだな…
と思うと、感慨深く感じます。
秋の風を感じながら
この寒さとMoipaMiraで過ごした楽しさが今ないという寂しさを深々と感じてます


今年、アワーフェスにて
朗読劇を終えてからこの劇突に向けて
動き出した時、多分普通に劇を作るには
とても短期間だと業界の方々は思うと思いますし
私自身も期間を聞いたときには一抹の不安が
ありました

なんていったって
台本をつくるところからですから(笑)
半年程で2チーム作るというね

でも、正直なところ
不安は一瞬だけで
このメンバーなら大丈夫だって
安心感がありました
だって出来るもん
皆それぞれが(笑)
それについては、また後ほど…


脚本を書いてくれて読んで皆で意見出し合って
直してもらって…
役者のわたしは意見だけ言うので
半分申し訳無さと半分どんな脚本、台本でも
かかってこぉい!!
という気持ちで待ってました


読み合わせはあんまりなかったのかな…?
台本覚えて立ち稽古?だった気がする
わたしは感覚派だから
やっていく中で感情を掴んだり
相手との距離感?とか心とかを
読んでいくほうが得意だと思うから
稽古一回一回が相手の出方をみる時間だって
思ってました
(こんなこといってるけど、相手に合わせて
演技変わる人間ではないと思ry←)
相手に合わせて変えられるのが
理想なんですけどね〜💦



そのときはわたしはまだ
保育教諭だったし、職場が職場だったので
このMoipaMiraの稽古が何より楽しかった!
もちろん苦しいこととか悩むこと
たくさんあるけど
絶対に稽古から帰るときは
心が軽くなっていたのはめちゃくちゃ
実感しています

そんな中、ふと
感情の入れづらさとかに気付いていたんです
それが

自分のキャラクターへの深堀りが足りないのか

さては、

何かしらのズレが脚本の中で起きているのか

どちらかわからず悶々とすることが
ありました
書いてもらったものに対して
自分が意見、というかこの時期に
直すようなこと言えないなぁと思って
前者を取ろうとしてたとき
事件が起きましたね


本番1ヶ月前にして

脚本ヲ変エヨウ

という狂気

もちろん普通じゃありえないし
えー…?ほんとにぃ?
というような想いもありましたけど
それ以上に観てもらう人たちに

観てよかったー!
楽しかった〜!
あの役者さん、すごかったね!!

と思ってもらえるような劇に
したかったという想いが強かったです
だからわたしは脚本を変える意見に対して
すぐにOKしました

脚本を書き直すスタッフ側、脚本担当の子には
本当に申し訳なかったけれども…
日数も足りないのもわかっていたけれども



それでも
いいものをみせたかった




冒頭でも言いましたが
でも、知ってる
だってみんな出来るもん(笑)
だから変えてもイケるって自信があった
多分かなり苦しんだ人もいるのは
すごくわかる
それこそ演技や役に向けての姿勢って
人それぞれだから時間が足りない人も居たはず

だけど
だけどなのよ

他でみんなが出演してる舞台や劇を見たり
一緒にレッスン、稽古する中で
みんなは最終的には人に見せられる実力が
あるのを実感してるから
稽古で出来てなくても本番には
必ずいいもの持ってこれるって
信じていたから
わたしなんかよりも
実力のあるみんなだから安心して
わたしは舞台上であそぶことができたなぁって
思います





本番前日
金曜日
職場が変わって
何故か休みにしてたのに来る前提の
話になっていてまさかの
職場オリエンテーション
なぁぜなぁぜ??

と思いながら仕事を終えて
すぐに向かいましたが
パッキングさえしてなかったわたし←
かなり遅れて場当たりに臨みました
とても緊張しました
なぜなら………………





知ってた?わたし本格的な舞台は
     今回が  初舞台  なんですぜ




稽古の時に
色んな人が見に来てくれた中
話しているうちに
そういえばまともに人の前で演じるのって
初めてなんだなぁって

だから
場当たりの張り詰めた緊張感?っていうのに
ちょっとひやひやしていた自分がいまして
本当に舞台をここでするんだ…!
って実感もそこで湧いてきました



そのあとからは
修学旅行みたいで
めちゃくちゃ楽しかったです



ほんとずっと居て楽しいから
エネルギー全部使っちゃうくらい
笑うし話すしあそぶし

こんな楽しいことあっていいんだ?
っていうくらい
今までの人生の中で本当に楽しい3日間

体力ないから
すぐにわたしは寝ちゃうんだけど(笑)



本番での話をしましょう


今回、エクリュというキャラクターを
演じさせてもらいました
最初はクロとなんの関わりもない
ただの敵同士だった設定でしたが
書き直し後
まさかの兄弟(兄妹)設定になり

およよよよよよ考え直しだ〜

とキャラクター深堀りから始まりました
でも書き直しの時点でみんなで
登場人物の設定や関係などをある程度
意見を出し合ったので割とすんなり


でも
やっていくうちに変わるものは変わりますね〜


最初は
兄、クロのことは嫌いの設定だったんです
でもよくよく考えたら
兄が嫌いで公爵になりたいと思っているエクリュは
兄が公爵を辞退すると言ったら
ルンルンして自宅に帰ると思うんです

だとしたら
エクリュはクロに対してどんな感情なんだろう
ってなったときに
心の奥底ではやはり
好きな方なのでは?
と思うようになりました

そこで
今回の劇を見ていただいた方は
知っていると思いますが
亜未エクリュがクロに悪魔祓いをされるとき
苦しむじゃないですか
あのときリアルな苦しみ方をしていたのは
ただ苦しいだけじゃなくて
クロ、兄に悪魔祓いをされてしまう
という哀しみさえもこの苦しみに
入れていたのです
だからわたしは回を重ねるたびに
苦しみ方がリアルになっていってしまって
演出に
リアルに苦しみすぎ
と(笑)
本番では抑えたほうなんですよ〜


もしかしたら
そのシーン、なにか感じ取ってもらえたらいいな
と思っていました

私達のなかで
とまとねこチーム

もちうさぎチーム
に分かれてまして
亜未エクリュはもちうさぎチーム!

そもそも兄弟と兄妹という違いがある
この2チーム

両方見てもらった方いかがでしたか?

かなり違う演技になっていたと思います
というか、わたしはそうしました

強い悪魔を演出するために
クロに、腕を掴んだら後ろに押してほしい
とか
クロの腕を引っ張って怒る
とか妹という立場やエクリュの性格を
考えて色々動きました

腕を掴んで後ろに押してもらったのは
反動で床をずりずり〜って
するくらいに踏ん張るというところ
ちょっとバトルっぽくてかっこいいですよね
あの瞬間上手くいくと
心の中でにやにやしていました(笑)


あとは
人間に対しての睨み
あれはわたし自身でとりいれたもので
少しでもみていた方々に
ドキッとしてもらいたくて
観客の皆様もこの舞台、劇の一部なんですよ
一緒に楽しみましょうね
という想いがあったのでとりいれましたが
まあ…あんまり睨みは得意じゃないので…(笑)




私達もちうさぎチームは
一回のみの公演

終わったあと
わたしはまだ舞台やり始めなので
知り合いも少ないですし
ふれあいタイムも特には…
と思っていたのですが
最終日、集合写真で衣装着てきてよかったです(笑)

声かけてもらえました
こんなに嬉しいことってないんだなって
にこやかに対応しましたが
正直は心の中で泣きました
自分の演技が誰かしらの胸に届いていたんだな
って実感できたから

お写真のとき
調子乗ってしまいましてごめんなさい←

でも
すっごくすっごく嬉しかった…!!
声かけてくださりありがとうございました

初舞台で自分のことで手いっぱいだったのですが
他の団体の舞台もすごくて
まだまだ奥が深いなぁとしみじみ思い
わたし自身、これからも精進していかなきゃな
って思いました





ここまで読んでくださり
ありがとうございました


またMoipaMiraとして皆様にお会いできるのを
楽しみにしておりますし
亜未、個人としても
活動を応援していただけるととても
嬉しいです!






ここからは
メンバーに対して吐露しますので
見たい方だけで






MoipaMiraのみんなへ



劇突おつかれさまでした


制作陣、スタッフ陣
いつもどうすればやりやすいのか
とか
どうしたら役者のスキルアップ繋がりつつも
良い舞台を作る方法を模索してくれたり
とか
本番っぽくした方がやりやすいのでは?
なんて考えてくれてありがとう

仲良しだからこそ言えないことも
あっただろうし
演出なんて経験ないことだっただろうから
迷うこと悩むことたくさんあったよね

それでも投げ出さずに最後まで
向き合ってくれてありがとう

めちゃくちゃ最高な時間だったよね



役者のみんなへ

一人ずつ伝えるのはやめておくよ
だって、泣いちゃうでしょ?



わたしが←


稽古楽しかったね
苦しかったけどそれぞれ実力ある
みんなだからここまで来れたんだと思うよ

大丈夫

上手くできなかったって
おもうこともあるだろうけど
それもある意味経験だから
その経験に対して悩むんじゃなくて
乗り越えていこう
あーあのときこうしておけば…
っていうのは杞憂

みんなと居た時間はわたしにとって
最高な時間でめちゃくちゃ楽しい!!

だからわたしはこれを糧にして
これからももちろんMoipaMiraとして
活動していきたいし
個人としても活動していく中で
辛いことや苦しいことがあると思うけど
MoipaMiraに頼って前に進むことにする


わたしの話聞いてくれてありがとう
わたしの演技に向き合ってくれてありがとう
わたしという存在が居れる空間であってくれて
ありがとう


初舞台すごく楽しかった
またみんなと舞台とかやっていきたい
それは制作陣含めて

でもそれはわがままだってわかるから

いつか同じメンバーで
それぞれが大きくなって
いい舞台を観客の皆さんにみせようね!!

みんなサイコーだぜっ!!!

書きながら泣いたわ


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