レノンさん脱走事件！？

レノンさんがうちにやってきて
まだ一週間頃のお話し。
　
仕事を終え帰宅すると
いつも寝転がっている棚の上に
レノンさんの姿が見えない。

「レノンさーん？」
あれ？どこに隠れているの？

ソファの下や寝室にお風呂
どこを探しても見当たらない。

え？どこだ？
すこし焦り始める僕

もう一度、彼の部屋に戻って
「レノンさーん？」と
何度も呼ぶも反応はなし。

終わった。脱走だ。
玄関を開けた隙に飛び出たのか？
もしくは自ら窓を開け外に逃げたのか…
もうパニック状態の僕

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諦めかけたその瞬間
ふと棚の上を見上げると
息を潜めてじーっと
こちらを見ている奴がいる。

あっ、いた
なんとも言えない目つきでこちらを見ている。

家中を泣きっ面で探し回っている僕を
彼はずっと黙って見ていたようだ
まだお迎えしてたった1週間
彼なりにこれからの信頼性みたいなものを
試していたのかも知れない。

僕はこの時
彼はきっと大物になると思った。

最後まで読んでくれてありがとう。