諏訪ななか 1st LIVE ~My prologue~に参加した話。

――今日が楽しかったら、”楽しかった”って伝えてあげてください。

2020年11月22日(日) LINE CUBE SHIBUYA
“諏訪ななか 1st LIVE ~My prologue~”

ライブの直後に記事の9割方を書いていたものの、言葉が上手くまとめられず下書きのまま1年以上が経ってしまい、今更感が凄まじいですがひっそりこっそり「参加したよ!!」「楽しかったよ!!」って話をしたいなと思います。昼夜を混ぜて書いているのと、細部違う部分もあるかと思いますが、楽しかった雰囲気が1%でも伝わったら嬉しいです。

■ ■ ■

LINE CUBE SHIBUYA。かつては渋谷公会堂やC.C.Lemonホールなんて呼ばれていた時代もありました。渋谷と原宿の間あたり、立地としては歴史ある、建物としては昨年オープンしたばかりのとても綺麗なホールです。

いきなり余談ですが、自分はライブがはじまる前の空気が好きです。会場にいる人たちのわくわくやそわそわが少しずつ広がっていくあの感じ。周りには既に曲に合わせてブレードを振っている人もいて、きらきらと揺れる光が少しずつ増えていくのを眺めているのがもう既に楽しくて。まるでオーケストラが演奏の前にそれぞれの音を出してチューニングしているような、あの雰囲気。会場に来たなぁって感じがします。

――トキメキの Wonderland!! どこまでも行こう!

特殊イントロに合わせ、上下に分かれたステージの上段、みっつ並んだ三角形のテントのまんなかに映るシルエット。

待ちに待ったこの瞬間。やっと……やっと来た!!
おかしなことを言っているかもしれませんが、幕が上がったとき、ようやく「ほんとうにライブができるんだ」と実感が沸いたような気がします。

”何もかもがハジメテの世界へと”
”Challenge & Let's go!!"

『Wonderland!!』は1stアルバムで最後から2番目に来る曲ですが、これ以上ないほどに幕開けに相応しい一曲だったのではないでしょうか。

『So Sweet』

まずは全人類PVを観て。頭の上の大きなチェリーに目を奪われがちになるとか気持ちはわかるけど、そこじゃない。振り付けを見てくれ。KAWAIIから。

記念すべき1stアルバムの一曲目。ソロアーティスト諏訪ななかとして初めてファンの前に立った時に披露された曲。多分きっとこれから先、一番多く歌うことになるんじゃないかなと(個人的に)思っている曲。

昨年11月のFCイベントに参加できず、この曲が披露された本当の意味での初めてに立ち会うことはできませんでしたが、Twitterなどで感想を見ていると初披露時と比べて歌い方や声量、ステージ上での雰囲気などそれぞれ様々な部分で諏訪さんの成長を感じたというコメントを多く見ることができました。他の曲にももちろん同じことが言えるとは思いますが、きっとこの曲が一番、この先どんどん諏訪さんと一緒に大きく育っていくのではないかなという気がしています。

『ポップコーンの雲』

可愛い。とても可愛い。サビではみんなで諏訪さんと一緒に手を右へ左へ。揺れる紫色。コールだって楽しいけど、声を出すことのできないこんなご時世だからこそ、こうやって演者と客席がみんなで同じ動きをする一体感というのは貴重だしより楽しさが増すような気がします。

今回は叶いませんでしたが、「go!」も「Jump!」も、早くみんなで掛け合いのできる世の中になるといいな。絶対楽しい!

3曲続けて披露したところでMCへ。

「座って良いよー。そんなに長く話さないと思うけど」
なんていつもの緩やかな空気を纏うMCの中にも、やっぱりどこか、微かに滲む緊張を感じつつ。

”1st”だからこそ、最近よくあるオンラインじゃなくて、直接みんなと会ってライブがしたかった

やり切れなさや悔しさをどこにぶつけていいのかもわからないような日々を越えて、ようやく辿り着いた今日という日。

諏訪さんの言葉に、人生で一度きりしかない大切な「1stライブ」の重さを感じ、そこに立ち会えてよかったと改めて思った瞬間でした。

『溶けるみたい』
『揺れていたい』

この曲は物語としては続きになるように意識して作られた曲なんですよね。ライブ前、絶対にここは2曲続いたセトリが来るだろうと楽しみにしていたので、実際に続きで聴くことができたのはとても嬉しかったです。

曲中、諏訪さんが指揮者の真似をするような振りがあったのですが、これがまたとっても可愛い!!オーケストラというより、おもちゃの音楽隊を前にしているかのような可愛さ。手拍子はタイミングを間違えて焦ったりしましたが、とても楽しかった!!次の機会のためにもっと練習しなければ。

『マカロンラブ』
『ショコラフレーズ』

ステージ上の諏訪さんが画面の中のすわわと掛け合いをする演出。どちらも可愛いので画面とステージ、どちらを見たら良いのか、目がふたつしかないことを恨みつつ、演出の目玉はなんと言っても曲中の早着替え!


ステージのまんなかに置かれる白いスタンドマイク。
その瞬間、思いました。

――あ、これは来た。

絶対、来た。

『Strawberry Egoist』!!

会場中が赤!赤!赤!

――逃げられない

Fu――――――!!!!!
なんて心の叫びはさておき、衣装がかっこよさと可愛いさを足して割ったデザインで助かりました。いえ、赤色基調のジャケットも十分攻撃力は高めです。そもそも、普段ふわふわと可愛い服装が多い女の子のパンツスタイル、それも足を出していくショートパンツという時点で、見ている側としてはもう大分限界度合いは高いのですが、それでもさくらんぼやいちごのジャム瓶が並んだレトロガーリーな可愛いデザインと、なによりその衣装自体は(帽子がないなどの違いはありつつも)パンフレットで予習済み。小指の先程度には心の準備ができていたのでセーフです。

これが万が一、かっこよさにステータス全振りされた、たとえば黒系統で固めた初披露衣装だったら多分、いや間違いなく崩れ落ちていました。ありがとう可愛さ。可愛いは世界を救うとはよく言ったものですが、あの瞬間、可愛さは間違いなくひとりのオタクの命と社会性を救いました。

さて、ほとんどの曲で「紫」を振る人が多かったと感じるライブの中でも、唯一と言っていいほどに(自分から見えている限りは)誰もが赤色を灯した『Strawberry Egoist』は、客席だけでなくステージも赤色の照明で染まり、更にスモーク演出も相まってCDで聞くよりも遥かにクールでかっこよく。見ているだけで空気が緩むような可愛い諏訪さんも大好きだけど、やっぱりこのかっこよさも絶対良い!!かっこいい諏訪さんほんと好きなんだよね!!特にその視線!!流し目!!最高か!!夜も楽しみ!!

――なんてことを考えながら、夜の部に臨んだわけです。

が。

同じようにスタンドマイクが出てきたとき、きたきたきた!と身構えつつ、昼よりはいくらか落ち着いて手元のブレードをかちかちと赤色に変え――

P、P、『Poison Girl』―――ッ!!!

この『Strawberry Egoist』と『Poison Girl』の昼夜入れ替え。来ると予想していた人はどれだけいたのでしょうか。自分は無理でした。てっきり、同じく昼の部で未披露だった『Merlot Tears』と併せてアンコールで追加になるのかなと思っていたので……。

『Donut Ring World』
『Morning glow』
『Storytelling』

可愛いんだよな。

着席して一息つく間もなく、誰からともなくはじまるアンコール。昼も夜も最初はバラバラだった手拍子が少しずつ綺麗に揃っていくのを聴きながら、みんなどんなリズムで叩いているんだろう。すーわわ、かな。アンコール、かな。なんて考えたりしていました。ちなみに自分は、

(すーわわ!すーわわ!)

でした。

『My Prologue』

Merlot Tears

Merlot Tears』は最初、歌う予定なかったんだけど…… でも、好きな人多いみたいだから……

なんて、さらりと明かされる事実に驚きつつ。

『Merlot Tears』、個人的には諏訪さんの全15曲の中から好きな曲を3つ挙げなさいと言われたら絶対に入れるだろうと自信を持って言える曲です。
比較的”女の子”が主人公になっていることが多い彼女の曲の中でも、少し大人の女性の物語なんじゃないかなと感じさせるような、ある意味でちょっと異色の曲だと思います。

”諦めたのは大好きだから”
”悔しいけど このまま”
”そばに そばに そばにいたい”

特にこの「そばに そばに そばにいたい」の「いたい」の歌い方がもうめちゃめちゃに好きなんですよね。胸に迫る感じというか、高音と一緒に感情を吐き出すような、なんだか胸の奥をぎゅっと鷲掴みにされるような苦しさが、本当にものすごく切なくて。

初めてこの曲聞いたとき(今でもたまにしていますが)、このサビ部分だけを延々とリピートしていたくらいには大好きです。披露してくれて本当にありがとうございました。生で聴くことができてとても嬉しかったです。

今日が楽しかったら、来られなかった人とか、友達に”楽しかったよ”って伝えてあげてください

楽しかった!!!!!
本当に楽しかった!!!!

『Lilac』

――うさっ、うさぎっ、かわっ………

■最後に

開催されてよかった。とにかくそれに尽きます。日々増え続ける感染者。三連休目前。いつかのように――春先、ほぼ毎週入っていたイベントのスケジュールがすべてまっさらになり、泣く泣くチケットを払い戻しに行ったあの頃のようになるんじゃないかって、少しだけ不安でした。だから、ほんとうに開催できてよかった。参加できてよかった。

ライブがはじまる少し前、キョードー横浜(と仰っていたような気がします)の方が挨拶のためにステージに立たれていたのが印象的でした。昨今の世界情勢から「イベントを開催する」ということがどれだけ困難なことか。なにもかもが今までと同じようにはできない中、様々な工夫や対策を考えた上で今回のライブを作ってくださったことには感謝しかありません。本当に、ありがとうございました。


さあ、プロローグは終わりました。
この先、どんな未来が待っているのか。これから諏訪さんはどんなストーリーを紡いでいくのか。そんな物語の続き楽しみに、そして全力で応援していきます!!

≪セットリスト≫
01 Wonderland!!
02 So Sweet
03 ポップコーンの雲
MC
04 溶けるみたい
05 揺れるみたい
06 マカロンラブ
07 ショコラフレーズ
08 Strawberry Egoist(昼)
  Poison Girl(夜)
MC
09 Donut Ring World
10 Morning glow
11 Storytelling
~アンコール~
12 My Prologue
13 Merlot Tears(夜)
MC
Last Lilac