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20220629日記(タイアップユニット個人的なここ15年の脈絡)

今日の日記は、コンテンツ語りを通してなにか他人に伝えたいことがあるとかではなく、普段同じようなものを見ている人たちには特に説明なく通じているけど、それ以外には全く伝わってないであろう個人的な脈絡について書く回です。と言いつつ、書いてるあいだに自分の気持ちが変化しない文章を書いてもしょうがないので着地点はまだ考えていない。

キッズ向けコンテンツを追う趣味がある。キャラクターやお話が好きというのもあるけど、コンテンツの周辺で起こることにどちらかといえば興味の軸があって、東京おもちゃショーや次世代ワールドホビーフェアのステージに出てくる、そのコンテンツの宣伝の為だけに結成されたユニットのライブ等は出来るだけ見るようにしている。のわりに声優関係は不案内なんだけど。

そういうふうに過ごしていたら10年経ってたので一旦軽く整理をしてからガールズ×戦士シリーズの話をしよう、という趣旨のはずが、いざ書こうとしたら調べることが多すぎて書き始められないので、今回はあんまり調べものをせず、自分が見たもの、見えてたものの記憶に頼ってやっていこうと思います。それぞれのコンテンツの説明も話が終わらなくなるので概ね割愛。


2010年『プリティーリズム』
児童向けアーケードゲーム「プリティーリズム」の販促ユニットとして2010年にAKB48研究生で結成されたユニット「ミニスカート」に所属していた竹内美宥さんが、のちにAKB48を卒業された際の公演を見に行ったら、卒業ドレスが当時の衣装デザインをベースにしたもので(AKB48はグループのシステム上、過去のメンバーが着ていた衣装を引き継ぐことが多いので、卒業公演で作ってもらえるドレスが数少ない本人オリジナル衣装となるので重要)、それを選ぶってことは本人にとって良い思い出だったんだなという感慨が湧いた話からしますか? そのペースでやると終わらなくなるのですが……。
販促ユニットはアイドルというよりは子役と言った方が実態に近い仕事で、そのユニット自体で集客を目指したりメジャーデビューしたりする目標やモチベーションの設定が本人にしづらく、受けた仕事は頑張るという姿勢、ある種のやらされてる感が常に付き纏うわけですが、だからこうやって答え合わせの瞬間が10年くらい経ってからでもあると、なんか嬉しいですよね。


いきなり話がズレますが、プリティーシリーズとAKB48の関わりというと、現AKB48メンバーの佐藤美波さんが、アイドルになったきっかけとしてプリティーシリーズを挙げているのでたびたび関係冊子や動画コメントなどに参加しているのが記憶に新しいですね。

佐藤美波さんはNHK Eテレで放送していた『Eダンスアカデミー』の初期の出演者でもあるので、キッズコンテンツを追ってるとたびたび視界に入ってくる存在で、これからも何か縁があるといいなという思いがあります。

2011年4月からはTVアニメ『プリティーリズム・オーロラドリーム』の放送が始まり、僕は『ジュエルペット てぃんくる☆』にも出演していた片岡あづささん(現在は榎あづささんに改名)が出演されてたから見始めたのですが、この番組にはプリズムメイツと呼ばれる子役3人、れいな、みあ、かりんが様々なことに挑戦する実写パートがありました。

この子達の出自は、avexが運営する養成所「エイベックス・アーティストアカデミー」の生徒で(厳密には直営校の受講生と、各地のスクールの生徒の違いはあるものの割愛)(所属生が子役、エキストラとして登録することができる制度があった)、子供服ブランド「RONI」の販促ユニット「RONI GIRLS」及びその前身である「RONI DANCERS」のメンバー経験のある3人が選抜され出演していました。オーロラドリーム放送開始当初は、ユニット活動するという話はまったくなかった様子。

その後、別途avex主催で毎年行われているキッズオーディション「キラチャレ」で選ばれたメンバーあやみを加え、「Prizmmy☆」としてデビュー。放送2年目『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の実写パートに出ていたavex子役達の中からさらに選抜された「プリズム☆メイツ」と共に、合体ユニット「Prism☆Box」としての活動も行なっていました。

ちなみに同時期に活動していた、子供服ブランド「EARTHMAGIC」から衣装提供を受けていたユニット「Pocchimo」には、2022年7月から放送開始予定のアニメ『東京ミュウミュウにゅ〜』の主演声優アイドルユニット「Smewthie」のメンバー、石井萌々果さんが所属しており、京王百貨店主催のファッションショーでPrizmmy☆との共演の機会がありました。「JSだって!!いましかない!!」は名曲。作詞:松井五郎、作曲:馬飼野康二。これはタイアップユニットあるあるなのですが、曲提供元がやたら豪華なことがわりとよくあります。

Smewthieだと他には、日向未来さんがかつて子供番組『おはスタ』でおはガールを務めていた時の同期がプリズム☆メイツの石井紗那さんだったり、舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 』で同じ聖翔音楽学園101期生としてPrizmmy☆の髙橋果鈴さんと共演している縁がありますね。戸田梨杏さんは、ガールズ×戦士2作目の主演を務めた三好佑季さんが現在所属するプラチナムプロダクションのアイドルユニット「シブサンプロジェクト」のメンバーとしても活動中。

といった具合にプリティーリズムの話から東京ミュウミュウにゅ〜の話に繋げてるのは完全に順番を間違えているのだけど、自分が実際に見たことがないグループの話から始めるのも変かなということでこういう構成になっています。なのでここからは見たことないユニットの話も。

2008年 テレビアニメ『絶対可憐チルドレン』
『絶対可憐チルドレン』が放送された時に主題歌を歌唱するユニットとして結成されたのが「可憐Girl's」。

当時だいたい10歳だから劇中の超能力少女たちと同い年なわけで、才能ある子供達というサブテキストとしても機能していたのかもしれない。
彼女たちはアミューズ所属で、3人組という構成もあって当時は事務所の先輩であるperfumeの妹分、と銘打たれることもありました(メンバーの中元すず香がperfumeと同じ広島の芸能スクール出身)。この内2人がのちに所属したのが、アミューズ内の中学生限定育成ユニット「さくら学院」。さらにそこからのスピンオフとして「BABY METAL」が大ブレイク。さくら学院自体は2021年に活動を終了しましたが、最終年度の所属者のうち2人が、現在放送中のおはスタ内アニメ「おにぱん!」の主演及び主題歌歌唱ユニット「おにぱんず!」として活動中。

キッズコンテンツの軸だと、少女漫画誌『ちゃお!』が毎年行なっているイベント「ちゃおフェス」で毎年選出され誌面モデルなどを務めるちゃおガールは自動的にアミューズ所属になるので、実質的にアミューズの子役新人オーディションとして機能しています。なんかこういう、例えばピチレモンの専属モデルは自動的にタンバリンアーティスツの所属になる、みたいな子役のキャリア形成の話を把握するの、見てる側には一切関係ないのになんでやってるんだろうね。以降もそんな話ばっかりです。

2006年 テレビアニメ『きらりんレボリューション』2007年 テレビアニメ『しゅごキャラ!』
2010年 テレビアニメ『リルぷりっ』
ナイスガールプロジェクトの話をすると長くなるので『極上!!めちゃモテ委員長』を割愛するのですが(いちばん見てたし今も手元にDVD残してるのですが)、この頃ハロープロジェクトは所属者にやたら子供が多かったのもあってか、子供番組とのタイアップ及びタイアップユニットの立ち上げを大量に行なっていました。おはガールもハロプロでしたね。現存するユニットもなく、久住小春は新潟で楽しくローカルタレントをやっていますが、しかし、2010年代にアイドルをしていた世代に莫大な影響があったので今でもライブシーンでは盛んにカバーされており、ハロプロ通ってない僕でもハロプロの楽曲を知ってるのは、ほぼこの時期のおかげ。『しゅごキャラ!』の主題歌歌唱ユニット「Buono!」に所属した鈴木愛理さんは、今でもアニソン関連の仕事で目にすることがありますね。

こっちはただ貼りたかっただけの「リルぷりっ」。

ポルトガル語だよー。この頃の見ていた子供達が長じてアイドルヲタクとなったことが、女性アイドル追っかけが主に男性の趣味だった時代から、客席半分以上女性のことも往々にしてある現代への変化を引き起こした要因のひとつでもあり、やっぱ10年見ないとわかんないですね。

2007年 テレビドラマ『MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!』

ピンジェネ、いつ聴いても名曲だな……。SPEEDのプロデュースで知られる伊秩弘将の仕事です。
実写ネギまは、作品と紐づいたイベント興行と現代的なグループアイドルの狭間で重要な役割を果たした作品なので、AKB型を参照しつつ(ここは前後関係が複雑なのですが割愛)perfumeを源流とする少人数なアイドルユニットが乱立した、いわゆるアイドル戦国時代(2010年前後)を主導した事務所のひとつである、スターダストプロモーションとセットでよく話題に上がります。

スターダストには子役事務所としての側面があり常に100人単位で子役を抱えているのですが、主役のネギ・スプリングフィールドを演じた柏幸奈さんが当時スターダスト所属だったこともあって実写ネギまのイベントを見ていたスターダストのマネージャーが、この曲の振付師の方に芸能制作3部の子役の指導をオファーしたのが2008年結成の「ももいろクローバー」(柏幸奈さんはももクロ初期のメンバー)や、2009年結成の「私立恵比寿中学」へと直接繋がっており(なのでピンジェネはある時期まではスターダストのユニットに歌い継がれていた)、ネギまがなかったら現代のアイドルはもう少し違った形だったのかなと思うことがあります。

そして主要キャストが全員スターダスト所属のテレビドラマ『アイカツプラネット!』と、キャストによるユニット「STARRY PLANET⭐︎」という形でキッズコンテンツにも接続してきます。

ユニットとしては新人だけど子役としてはベテランが複数いるのでなんか不思議な感慨があるユニット。スターダストは北川景子のデビュー作が実写ドラマ版セーラームーンだったり、日曜日にプリキュアのCM見てたらスターダストの子よく出てくるのでもっとキッズコンテンツと関係がありそうなものなのに、意外とガッツリ組んだ作品が思いつかない。思い出せてないだけかもしれない。

子役CM仕事はこういうの。椎名るかちゃん可愛かったよねー(もちろんのちにアイドル活動していました)。

2016年 劇場アニメ『ポッピンQ』
2016年公開の東映アニメーション創立60周年記念作品のオリジナル劇場アニメ『ポッピンQ』と共に生まれたユニット、「Questy」を知っていますでしょうか。

Questyは公募オーディションではなく、EXILEで知られる芸能事務所LDHが運営する芸能スクール「EXPG」と、先述のエイベックス・アーティストアカデミー(以下aaa)に所属する生徒からの選抜オーディションを経て結成されたユニットです。

作品と連動しての活動を前提としていたのですが、作品プロジェクト自体が早期に終了したことと、結成時に一部報道が「EXILE、E-girlsの妹分ユニット」と報道したことに対してLDHのファンから大きく反感を買ったことなどもあり、あまり目立った活動はしないまま活動期間が終了しました。

活動は少ないながらも、ららぽーと豊洲でのイベントなど楽しかった思い出があり、当時その場にいた人たちとはよく話すんですが、いかんせん絶対数が少ない。神宮に野球見に行くたびに思うのだけど、どんな試合でも数万人の記憶に残るし思い出話になるのに、ライブパフォーマンスって数人、数十人としか共有できない思い出話になってしまうことが往々にしてあるのが若干悔しい気が毎度しています。だからなんか書いとこうとしてるのかもね。

ちなみにQuestyに所属していた金谷鞠杏さんは現在、avexの男女混合パフォーマンスグループ「GENIC」のメンバーです。アニメ『パリピ孔明』のオープニング曲「チキチキバンバン」を歌う、avexアーティスト選抜ユニット「QUEENDOM」にも参加するなど活躍中。

「GENIC」には、特撮番組『機界戦隊ゼンカイジャー』のツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー役の記憶も新しい増子敦貴くんも所属しています。スーパー戦隊ってまさに期間限定販促ユニットなので、当然好きでゼンカイジャーのGロッソのショーも見に行きました。この趣味は結果的に女性タレントを見る機会の方が多くなりがちなので、男性キャストの方が多い戦隊、ライダーのありがたさを毎年感じております。恩を返さないと行けないのでGENICのライブ年内には観に行きたい。

なお、増子敦貴くんは以前はavexの育成ユニット「α‐X's(アクロス)」に所属しており、このユニットには、映画『ベイビーわるきゅーれ』の主演で大きな印象を残した髙石あかりさんも所属していました。

ということで、ここからはガールズ戦士の話をしたいのですが、長くなり過ぎたので今日はこのあたりで。続きはまた後日。

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