磯谷篤志

MITベンチャーフォーラムでメンターをさせて頂くようになり15年。戦国時代を舞台に経験…

磯谷篤志

MITベンチャーフォーラムでメンターをさせて頂くようになり15年。戦国時代を舞台に経験・知識・ノウハウを表現しようと調べ始めたらイメージが違う信長が勝手に動き出した!歴史もビジネスも『人』なんだなぁと実感。是非こちらも見てね。https://www.mit-vf.jp/

最近の記事

ビジネスメンター帰蝶の戦国記⑧

あらすじ   主人公・濃姫(胡蝶)がメンター、織田信長がメンティとなり、壁打ちしながら戦略を組み立てる戦国ライトノベル。歴史を楽しみながらビジネス戦略の基礎知識に触れる事ができます。  第3章は胡蝶輿入れ後から岩倉城の戦いまでの尾張統一を描きます。時期は1章と2章の間になります。信長さんと胡蝶さんの苦難の道のりです。いわば、ベンチャー企業の産みの苦しみです。今川氏に仕掛けられて対応しているので、どうしても、戦略より受け身対応になります。 第3章 尾張統一   ~弱者の生存戦

    • ビジネスメンター帰蝶の戦国記⑦

      あらすじ   主人公・濃姫(胡蝶)がメンター、織田信長がメンティとなり、壁打ちしながら戦略を組み立てる戦国ライトノベル。歴史を楽しみながらビジネス戦略の基礎知識に触れる事ができます。  第3章は胡蝶輿入れ後から岩倉城の戦いまでの尾張統一を描きます。時期は1章と2章の間になります。信長さんと胡蝶さんの苦難の道のりです。いわば、ベンチャー企業の産みの苦しみです。今川氏に仕掛けられて対応しているので、どうしても、戦略より受け身対応になります。 第3章 尾張統一   ~弱者の生存戦

      • ビジネスメンター帰蝶の戦国記⑥

        あらすじ   主人公・濃姫(胡蝶)がメンター、織田信長がメンティとなり、壁打ちしながら戦略を組み立てる戦国ライトノベル。歴史を楽しみながらビジネス戦略の基礎知識に触れる事ができます。  第2章・ビジネスメンター帰蝶は、濃姫『胡蝶』の生まれ、名前の由来、に始まり、信長に輿入れするまでを描きます。胡蝶の子供時代、道三流にて、時代背景と商売の基本を、斎藤道三から叩き込まれます。  (パワハラではありません。顔が怖いだけで、この道三は子煩悩です)  この章では信長は最後に少し顔を出す

        • ビジネスメンター帰蝶の戦国記⑤

          あらすじ   主人公・濃姫(胡蝶)がメンター、織田信長がメンティとなり、壁打ちしながら戦略を組み立てる戦国ライトノベル。歴史を楽しみながらビジネス戦略の基礎知識に触れる事ができます。  第2章・ビジネスメンター帰蝶は、濃姫『胡蝶』の生まれ、名前の由来、に始まり、信長に輿入れするまでを描きます。胡蝶の子供時代、道三流にて、時代背景と商売の基本を、斎藤道三から叩き込まれます。  (パワハラではありません。顔が怖いだけで、この道三は子煩悩です)  この章では信長は最後に少し顔を出す

        ビジネスメンター帰蝶の戦国記⑧

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記④

          第2章 ビジネスメンター帰蝶   ~道三のスパルタ教育~第1節 胡蝶生まれる  既にお気付きと思うが、この物語のタイトルは「帰蝶」である。しかし、信長は「胡蝶」と呼んでいる。これは決して誤字ではない。  美濃の姫、濃姫は、一般に「帰蝶」で知られているが、ほとんどの文献は、「道三の娘」「濃姫」「美濃姫」と記される。「帰蝶」の名は『美濃国諸旧記』にて出てきており、その後の文学作品ではこれが参照されている。「胡蝶」の名は『前野家文書・武功夜話』に出てくるが、何故かあまり使われな

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記④

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記③

          第1章 桶狭間の合戦   ~信長様、鉄砲隊では勝てません~第7節 戦術からアクションプラン・己を知る  さらに翌日も、信長は胡蝶の寝室に来た。 「昨日の書き付けはあるか?」 「こちらに」  胡蝶は昨日の書き付けを広げた。 ・事前・善照寺と丹下に砦を築く。大高城、鳴海城の周辺で兵糧を焼く ・開戦・鷲津と丸根に砦を築く・吉良を焼く ・合戦・桶狭間で行軍中の義元を討つ  ここからは、具体的な実行計画、つまりアクションプランである。アクションプランは、ビジネスでは費用を明確にする

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記③

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記②

          第1章 桶狭間の合戦   ~信長様、鉄砲隊では勝てません~第4節 相手の立場でも考える  二人は無意識に地図に目をやった。 「時間は敵。こちらの強みは大義名分と地の利、そして、練度」 「そうね。そこから勝てる手を打たないといけない」  状況は理解した。圧倒的不利。ここから逆転の一手を絞り出さないといけない。 「大義名分で大人しくしてくれるなら、苦労はしない」 「そうね」 「地の利はどうかしら」 「わしらの方が土地を良く知っている」  胡蝶が信長の言葉に続けた。 「それに

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記②

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記①

          第1章 桶狭間の合戦   ~信長様、鉄砲隊では勝てません~第1節 評価指標(KPI)は大事です・信長の状況 「胡蝶、帰ったぞ」 「お帰りなさいませ、信長様。お疲れでしょう」 「なんの、たいして疲れておらん」  1559年3月、清州の居城に戻った信長は強がってみせた。 「今度こそ、尾張が一つにまとまりますね」 「そうだな」  信長の顔に本来の笑顔が戻る。  後世では、信長はすぐに人を殺す恐ろしい冷血漢で描かれることが多い。しかし、胡蝶の愛した信長は、正義感が強く、小心者で

          ビジネスメンター帰蝶の戦国記①