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学会員インタビュー⑦薫る風Pさん

天海春香学会Vol.3出版企画として、「学会員」のみなさんへインタビューを行うシリーズ企画。

第7回は、薫る風Pさんのインタビューをお届けします。


インタビュー:そにっぴー/スタントン

文:スタントン

――

宮崎でバイクを

――よろしくお願いします。

薫る風P:
よろしくお願いします!

――アイマスや春香以外でハマっているものやお好きなものは何かありますか。

薫る風P:
前回のインタビュー以降ですと、免許を取ってバイクに乗るようになりましたね。バイクに乗って遊びに行くことが増えました。

――バイクは最近買われたのですか。

薫る風P:
最近でもないかな……?7月くらいなので。でも、冬の間は寒くて乗れんかったですね笑。

――あれ、薫る風さんのお住まいはどちらでしたっけ。

薫る風P:
宮崎です!

一年を通じて温暖な気候です。
「宮崎県移住・UIJターン情報サイト あったか宮崎ひなた暮らし」より

――宮崎でも寒いのですね!?

薫る風P:
いやいや~そんな皆さん期待しているほど暖かくないです!寒いですよ笑。

――関東で凍えながら生きている身としては、宮崎は絶対暖かいだろうなと思うんですが……

薫る風P:
関東の人が来たらたぶん暖かいです笑。

――でも宮崎の人からすると?

薫る風P:
寒いねって感じ笑。

――バイクの免許を取って、バイクで旅をするようになって変わったことはありますか。

薫る風P:
車の運転を気をつけようと思いました笑。バイクの後ろに車が付くと怖いんですよね。だから、自分が車を運転していたら、前に原付がいたら距離を離すとか、大きく迂回するとか考えるようになりましたね。

――春香さんをバイクの後ろに乗せてツーリングってしてみたいですか。

薫る風P:
絶対乗せないですね!怖くて。落としちゃいかん!って笑。春香と一緒だったら、車に乗せるか、春香に頑張って免許を取ってもらうかですね。(二台で)ツーリングするのも憧れなんですよ。近場で言ったら阿蘇とかバイクで運転するの気持ちよさそうですし、行ってみたいです。

――宮崎に春香さんが来たとして、どこに連れていきますか。

薫る風P:
どこかな……?空港から近いところで言ったら、日南海岸なんかいいと思うんですよ。

薫る風P:
まずそこに連れていって、そこから南下して都井岬っていう、野生の馬がいて景色が良い場所があるんです。

薫る風P:
初日はそこに行ってから宮崎市内で1泊して、次の日は高千穂峡へ……

薫る風P:
そこへ連れていってあげたいなあって。16歳、17歳の女の子が行って楽しいのかはわからないんですけど笑。でも、地元民としては見せてあげたいなあって思います。

――高千穂峡は、よくインスタグラムでも見ます。岩の間をカヌーで漕いでいくのですよね。

薫る風P:
そうなんです、そうなんです!憧れますよね、女の子と二人でボートを漕いでいくのって笑。いつも男同士で行くから周囲からの視線がつらいんです笑。高千穂には芸能の神様の神社もありますから、そこでお参りもさせてあげたいです。

荒立神社(あらたてじんじゃ)
芸能と縁結びにご利益があるとされる神社

――デートプランは完璧ですね。

薫る風P:
もう完璧ですよ。春香さんにはすぐ来てほしいです。


歌をどこかで入れたかった

――早速学会誌のお話をお伺いいたします。イラストと文章にてご参加いただいていますが、まずは特集テーマにてご参加いただいた文章、「Stay together」についてお伺いいたします。この物語はいつごろから構想されていたのですか。

薫る風P:
構想は……「こういう風なものを書きたいな」と思っていたのは、Vol.3の制作発表前だったと思うんですよね。確か春香学会のお二人がスペースをされていたときに、音楽の話か、作曲の話がでたタイミングがあったと思うんです。それを聞いていて、「次に文章で出させていただくなら歌をどこかで入れたいなあ」と思ってたんです。Vol.3が正式に発表されてから具体的に作っていった感じですね。

――作中には天海春香本人は出てこなくて、周りの人から春香について語られるのも特徴的ですよね。

薫る風P:
これはですね……Vol.3が発表されたときから、もう最初の段階で「春香は出さない」と決めていたんですよ。(制作していた)7月、8月、9月と、その時期はアイドルマスターからちょっと身を引いていた時期なんです。そんな時期だったのもあって、今の春香がいなくなったストーリーを書いてみようと思ったのが理由ですね。結局、作詞した歌を千早に送るっていう形で春香は出ているんですけど、最初はそこも省こうと思っていたんです。でも、それだと春香学会的にまずいのかな?と思って入れました。

――春香がそこに不在だけれども語られるという、絶妙な距離感がある気がします。ご自身の境遇をもとに書かれたのですね。

薫る風P:
自分は不器用で、体験や経験を基にしないとなかなか書けないんです。

――ある意味、薫る風さんの心情を千早が代わりに表現してくれている、と。

薫る風P:
まさにそうですね。自分の代わりに喋ってくれている、という感覚で書いています。

――後半は、物語を展開していくキーパーソンとして伊織が出てきます。伊織を登場させた理由はなんですか。

薫る風P:
Vol.2で、ペペロンチーノさんが春香と伊織の関係性について書かれていましたよね。そこからヒントを得ました。

薫る風P:
春香と伊織って、765プロのなかで一番対極にいる子だと思うんですよ。春香は自分のなかの気持ちに正直で、理想を追いかけて夢にまっすぐで……というところがある一方で、伊織は現実をちゃんと見ています。自分自身がどう思っていようと、やらないといけないことをやるような子かなって。だから、春香との比較の意味で伊織を出したっていう部分もあるんですよね。私たちが普段会社や学校にいるときには、伊織のようなタイプが求められると思うんです。一方春香は、「こうあったらいいな」「こういう人になりたいな」という理想的なタイプなのかな、と。

――最後の詩に注目したいのですが、各フレーズで何かこだわりはありますか。

薫る風P:
そうですね……『「駅前12時っ」が最後のLINE』という歌詞があるんですけど、このあたりはまさに自分の経験なんですよね。決して喧嘩別れしたわけじゃないんですけど、友達とのLINEが5年前で止まってるやつとかがあるので……。

――最後、ふっと温かくなって終わる感じがして、いいなって思います。

薫る風P:
ありがとうございます。終わり方は意識して書きました。捉え方は人それぞれだと思うんですよ。春香を登場させないので、アイドルを辞めてしまっているのか、一時的に離れてしまっているだけなのか……。

――SSを読んでいて感じたんですけれども、薫る風さんご自身は明るい話を作ったり読んだりするのが好きですか。

薫る風P:
もちろんです!寂しい作品なんかもう、読んでいて辛くなっちゃって笑。「一瞬の風になれ」みたいな、明るくて元気が出る青春ものとかよく読んでいたんです。

――SSを書かれる方に聞くと、人によっては悲しい話のほうが好きだったり、明るい話が好きだけれども悲しい話をよく書いたりするとか、そういう人がいらっしゃるんです。薫る風さんは私(スタントン)と同じで「ハピエン」が大好きなのですね。

薫る風P:
ハピエンじゃないとたまんないですもん笑。

着てほしい服

――続いてはイラストについてもお伺いします。千早と春香が写っているイラストですね。これはどのようなコンセプトで書かれましたか。

薫る風P:
自分のSSをもとに描いたイラストですね。言ってしまうと、10年後、春香にはアイドルでいて欲しくって、だからこそ私服よりはドレス寄りな……外向けの衣装を着させたんです。

――「10年後、天海春香はどうなっているのか」という質問を他の方にもしているので、丁度伺えてよかったです。人によっては、ステージに立ち続けてほしいといっても、バラエティ番組のような色んな路線に挑戦してほしいという声があったりするのですが、どんなアイドルでいてほしいですか。

薫る風P:
う~ん、ステージに立っていてほしいっていう気持ちが強いんですが、どんな形、どんな媒体であれ。お天気お姉さんとか、女優とか、なんでもいいので、とにかく元気な姿を見せてほしいなって思います。

――千早ちゃんのお洋服についてお伺いします。パッと見た感じ、普段の千早ちゃんとはちょっと違ってアクティブ寄りな感じがしました。こういう服を着せたかったのですか。

薫る風P:
そうなんですよ。今回の千早ちゃんに限らず、春香も、ほかの子もなんですけど、雑誌を見て「あ、これいいな」って思った服を着せてますね。今回の千早ちゃんはアクティブな感じで。

――ジーパン、スニーカーに……おへそ。

薫る風P:
普通の千早ちゃんなら、おへそ出す服は着ないですものね。あ、あと、千早ちゃんが被ってる帽子なんですけど、Vol.1で春香が被ってるものと同じ帽子です!

他作品について

――学会誌は全部読まれましたか。

薫る風P:
はい!今日全部読みおわりました。

――ありがとうございます!ブログでも作品紹介いただいてますものね。

薫る風P:
"春香Pのファン"ということで書かせていただきました笑。

――好きな作品を教えてください。

薫る風P:
言うたら全部なんですけど笑。まず、イラストなら落ソヤさんですね。「こうきたか!」みたいな。チケットがついてるし、注意書きのネタも面白いですし。それかららすぼすさんの、フォーチュンガールのイラストですね。

薫る風P:
これはもう、カラーでください!って言いたい!部屋のどこかに貼っておきたいので笑。春香のことはいままでずっと娘みたいな感じで見ていたんですけど、この春香からは溢れる母性というか、温かさを感じますよね。すごくいいなあって思います。それから、松風さん。モノクロなのに、色鮮やかな感じがイメージできるのですごいなあ、どうやって描いてるのかなあって思います。イラストでは最後になるんですけど、葵さん

薫る風P:
葵さんのイラストは……「こうきたか~!」って感じで。アイドルマスターってコミュが選択肢で進むじゃないですか。こういうイラストを見ていると、「ああ、じかに話したいなあ」って本当に思いますよ。この微笑んだお口もね、もうすごくかわいくて。それから、文章だとゆきますくさんの『White Planetarium』。これ良かったなあ~!

薫る風P:
ゆきますくさんの作品はVol.1から読ませていただいているんですけど、冬を書かせたらこの人の右に出る人いないですよね。それからこれは皆さんに聞いてみたいんですよ。「天海春香、喫茶店で何頼むか問題」。自分はコーヒーとかミルクティーなんですけど、春香だったら何を頼んでほしいのかっていうのを話してほしいですね。

――春香さん喫茶店で何食べるか何飲むかって問題は皆さん興味があるみたいなので、広げる価値がありそうです。

薫る風P:
10年後の天海春香のテーマで書かれていた作品って、どうしても「無印エンド」が起点になっているせいか、恋愛を扱ったものが多い印象がありました。フブキさんの『桃と蝶々』もそうですよね。

薫る風P:
なんですかねえ……春香には幸せになってほしい一方で、心の中のもやもやもあるといいますか。「なんでプロデューサーは(春香の)恋心に気づいてやらないんだ!」って笑。たぶん、『White Planetarium』の春香はプロデューサーさんのことが好きだし、プロデューサーも春香のことが好きだと思うんですよ。ただ、お互い自分自身の立場があって、そこに「好き」の感情を持ち込む必要はないっていう結論に至っただけなんじゃないかなって。

恋愛ものに挑戦?

――Vol.4が発表されたら、また参加されたいですか。

薫る風P:
参加させていただけるのであれば……ぜひ!参加者の方が増えたら新規の方が優先になってしまうかと思うんですけど……

――Vol.2(300ページ)の倍のボリュームとかにならない限りは「1回目だろうが4回目だろうが集まってくれ!」って感じになると思います笑。いまのところ、次にこれを書きたい、というような構想はありますか。

薫る風P:
(今回は出せなかったので)春香を出そうかなと思います。それから、恋愛がらみの作品にも挑戦しようかなとも……!


ただいま

――あなたにとって天海春香とは。

薫る風P:
これなあ……!うーん、今回自分の書いた作品のなかから言うと、「ただいま」って言える人ですね、天海春香は。先ほど少しお話したように、(春香は)「こういう風な人でありたい」という理想像なので、立ち止まって振り返ったときに居てくれる、そんな人かなあと思います。

―――

文章もイラストも作られる薫る風さんに、たくさんお話いただいたインタビューでした。

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お楽しみに🎀



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