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砂の街

欲求について(シンメトリと三つ巴)

何回転生したところで勝てない才能というものは星の数ほどいた。 何かを残せる人間よりも何も残せないで散っていく人間がどれほど多い事か。 人間とは命のトランジスタ。明滅を繰り返し、 経年劣化すれば取替えられる。 さすれど、人生に軌道修正ボタンなど無く、 明滅を繰り返す。人生。

じぶんに渇望しなくなっただけ。 絶望はしていない。 夢はレジン加工して、戸棚の奥に置いておく、 そんな悪戯を覚えただけ。 明滅する光を見続けていたはずなのに、 横断歩道の「白」「黒」を永遠に数えながら歩いていた。 轢かれるのが怖いから早歩き、早歩き。 秋が始まっていた。

メッセェジ

Rhythm

  • poetry

    5 本