農業用ドローンに夢を見る:AgEagle Aerial Systems

アメリカのドローン会社がそのうち来るんじゃないかという話。

アメリカのドローン会社が今後大きく伸びるんじゃないかと思っています。今回は農業用ドローンと配達ドローン、そしてその中で中核を担う可能性のあるAgEagle Aerial Systems($UAVS)について書いていきたいと思います。

1. AgEagleと農業向けドローン

AgEalgeはアメリカの農業向けドローン会社です。ドローンというだけで夢を感じてしまうんですが、サイトでも個人的なワクワクを掻き立ててくれます。

農業向けドローン
ではまず主戦場となる農業向けドローンの市場規模ですが、農業向けドローンの市場規模はFY'20の$9.9BからFY'25の$14.9B (CAGR 7.1%)での成長が予想されています。
農業向けドローンの成長ドライバーは精密農業の拡大と、農業従事者の減少で、この2つをドローンを使った自動化でカバーする形です。人口増と食料難は今後より大きな問題になる可能性が高い(まだ先?)ので今後のトレンドという意味では確実にくる分野であり、市場規模もまずまずの大きさなので事業として期待できる分野だと考えています。

※参考


2.ドローン配達市場規模

次に、より大きな観点で、ドローン配達の市場規模について見ていきます。ドローン配達はFY'18の$14BからFY'24の$43B(CAGR 20.5%)での成長が予想されており、かなり大きな市場があることがわかります。

※参考

ドローン配達の主なユーザーの1つはもちろんECで、AmazonはPrime Airとしてコンセプトを公開しています。

アメリカのドローン現状
先日(2020/12/18)、アメリカの連邦航空局(FAA)は小型ドローンの人の頭上飛行と夜間飛行の許可を行う発表を行いました。

元々、ドローンは中国が強く、DJI社がグローバルで80%のシェアを持っているんですが、セキュリティ上の理由からアメリカはAmerican Security Drone Actという法律で、政府機関での中国製ドローンの利用を禁止しています。 

この2点から、アメリカは自国でのドローン開発を推進しようとしていることがわかります。ドローンは軍事観点からも重要になるはずなのでこの傾向は続くと予想しています。


3. AgEagleとドローン配達

AgEagleは農業だけでなくドローン配達にも力を入れています。

パートナー①
2020/10/5にAgEagleはValqariというドローン用配達ボックスを提供する会社と2年間の独占契約を結んだとアナウンスしました。

ドローン用配達ボックスってなに?という感じですが、その名の通り、ドローン配達で利用する配達ボックスになります。詳細はこちらをご覧ください。

パートナー②
AgEagleは2020/4/15 にメジャーなE-Commerce会社から受注したことをアナウンスしました。どの会社かは非公開ですが、巷ではAmazonではないかと噂されています。
噂の根拠はいくつかあるようですが、Amazonはこの噂を認めておらず真偽は不明です。ただ、前述のPrime Airの通り、Amazonはどこかの会社と組んでドローンを実現するのは間違いないので、どこの会社とパートナーシップを組むのかでドローン配達の趨勢が決まるかもしれません。

4. AgEagle

AgEagleの強み
ここまで書いておいてなんですが、AgEagleの強みは理解できていません。もしご存知の人がいればぜひ教えていただきたいです。

成長性
AgEagleはFY'20 Q3の数字は以下となり飛躍的に成長中であり、利益率も向上が見られ、今後に非常に期待が持てます。
・売上: $750k (YoY: +1685%, QoQ: +83%)
・GP :  43%  (FY'19: 21%(+22 pt.))

5. まとめ

ということで、アメリカのドローン会社を夢枠として押さえておくのも良いんじゃないかという話でした。
AgEagleの他はまだ非公開企業も多く、公開企業だと AeroVironment($AVAV)なんかがあるようです。
ちなみに、ドローンで有名な3D Robotics(非公開)のCEOはロングテール、フリーで有名なクリス・アンダーソンでビックリしました。

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