愛してると叫んだ夜
この広い宇宙の中で、
星の数ほどいる人の中で、
見つけた人がこの人でよかった
初めてあなたに向けてかけた言葉が、私が救われ続けているあなたの言葉でよかった
届かない手紙を何回書いたかわからないし、当たり前のように届かない私の想いが当たり前のように届かない事を、何回もどかしく思ったかわからない
"私が、あなたを好きなんです"とか、"私が、あなたと出会ってこんなことが起こった"とか、そんな話がしたいんじゃなくて、ただ
いつでも幸せを願っているし、いつでもあなたの味方でいるということを伝えたかった。
あなたが伝え続けてくれているように、「大丈夫です」と伝えたかった。
だけど、私が勝手に見つけて一方的に救われて勝手に愛しているだけだから
何回も伝える努力を惜しんで、いろんな想いがただ私の記憶に蓄積されていくだけ
言葉であふれているこの世界では、良くも悪くもたくさんの言葉が入ってくるだろう
良いものだけを見てほしいだとか、意味不明な言葉なんかただのひとつだって彼の耳に入ってほしくないだとか…
そういうことは思ったりするけど、そんなことはただ遠くから応援しているだけのオタクのエゴで、余計なお世話だってこともわかってる
そもそも、ものすごく例えばだけど、
綺麗なものだけを見て、幸せだけを抱いて生きているユンギさんがいる世界線があったとして、ユンギさんを好きにはならなかっただろう。
ユンギさんの目に入る、耳にする言葉が、どんな形でもユンギさんのプラスになるものばかりだと良いと、いつも考えるだけだ
結局のところ私は、ユンギさんに自分の思いを伝えることが出来なかったとしても、私の中でのユンギさんとの思い出が記憶の中にあるだけで充分だと思っているし、時に苦しそうに、時に幸せそうに音楽をしているユンギさんと一緒に歳を重ねていけると信じるだけで、冴えなくて馬鹿みたいに感じる日々が素敵になる気がした。
寝れない夜を過ごした日々に、起きることが出来ない朝に泣いた日々に、
ユンギさんの音楽に救われたこと
ユンギさんの言葉で起き上がれたこと
ユンギさんが、彼らが、存在しているこの世界は悪くないと思えたこと
ユンギさんがいなかったら、失ってしまったかもしれない日々
私の中には、私とユンギさんとの物語が確かにあること
その全てが尊くて、"ユンギさんを好きな今"を心に抱いて、取りこぼさず忘れずに生きていきたいと、ずっと強くそう思って、全てを大切にしまっていくような日々を過ごした
ユンギさんが私たちに伝えてくれて、私たちもユンギさんに伝えたいと思っていた言葉を、大声でユンギさんに向かって叫べる日がくるとは思っていなかったし、願ってすらいなかった
「愛してる」
「全部大丈夫だよ」
とユンギさんに向かって叫んだ、D-DAY tour FINALのあの時のことを私は一生忘れない。
最後の曲が終わったあと、会場が明るくなって、ユンギさんが全ての憑き物が取れたような晴れやかな顔をして振り返った時に感じた気持ちを一生忘れない。
答えのない悩みを抱えるファンたちにかける言葉も、夢を追う後輩たちに歌う歌も、ユンギさんが自分にも語り掛けているような気がいつもしていたから
ユンギさんの言葉を借りて、ユンギさんに本当の本心で言葉をかけられたあの瞬間に、私がもどかしく思っていた気持ちは全部成仏した。
声を枯らして、足で大きくステージを踏んで涙を流しながら歌っているユンギさんのその涙は、
メンバーや先輩たちがいて、10年間の思い出が走馬灯のように駆け巡ってこみ上げた涙だったらしく
少なくとも彼が話す理由の中では、悲しい涙ではなかったことにちょっぴり安堵した。
でも、私はユンギさんの言う「大丈夫」は全く信じていない。
いつもその優しい嘘に騙されているだけだ
今、どんな気持ちなのだろうか?
否定的な考えからは解放されただろうか?
悲しかったり、恐ろしかったりする時に流したという涙については、私たちはずいぶん後に知る。
それが自分の役割だというユンギさんに
「もう1人で泣かないでね」
なんて言えない
帰り道で1人で泣くことが、ユンギさんなりの"方法"なのだろう
帰り道やシャワーをしながら人知れず泣いたことや
夢以上の夢をかなえて怖かったことや
声を枯らして立ったあのステージのユンギさんは高熱を出していたことや
ライブ中に飲んでいたあのドリンクは、最初こそウイスキーだったけど体調を崩してからはハイパーボールだったこと
そういうひとつひとつを、これからも後になって教えてくれたらうれしい。
それがユンギさんの"方法"である限り。
白い扉を自分で開けて、自分で閉じて帰っていったユンギさんは本当に素敵だった。
やっぱり私の世界で1番かっこいいのはユンギさんだったと、心から思った。
次はいつ会える?ちゃんと戻ってくる?
そんな考えは私の中に少しもない。
すべて言葉にしてくれたから。
2025年のBTS再集結を楽しみにしていることも、長く一緒に歳を重ねていけることも、全部
また会える日を忘れないし、時間がまるで波のように押し寄せても、忘れずにあなたを見つけます。
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