気づきたくなかった

小学生の時、自分の母親は友達の母親と比べて口が悪いし、叩くし、すぐ感情的になるし、逆に父親は無口すぎるなとなんとなく感じてました。いや、今でこそこうやって言語化できてますけど当時はなんとなくのモヤモヤ、「自分の親は友達の親と何かが違う」くらいだったかもしれません。

でも、逆に言えばこいつの家の子供にはなりたくねー。こいつ親だったら最悪って家庭もあったからまあ特に大きな悩みでもなかった。

私はみんなとは違う少し離れた中学校に進学したんですが、そこで会った新しい友達は勉強熱心のやつが多かった。まだ中学生だってのに、もう大学のことなんて考えてやがる。(逆もう中学生)

授業参観でくる親みんないい人そう。一目でわかる。みんな親と仲良いし、幸せそうな家庭ばっかりだった。もちろん小学生の時と同様に最悪な親もいた。

あ、って気づいたんですよね。「いい親の子供はいいやつで、最悪の親の子供は俺が嫌いな奴ばっかだ。」って

しかも、いい親の子供は、性格だけじゃなくて、勉強が得意だったり、部活で活躍してる奴ばっかりだ。
逆に最悪の親の子供は、性格も悪いし、勉強も運動も苦手な奴ばかりだった。

妙に納得したし、よくよく考えてみればもっともみじな存在が親なんだからその影響を受けるのは当然かー。ん待てよ、俺の親は最悪寄りじゃね?

前までは大した悩みでもなかったのに急に、深刻な悩みに変わったんですよね。しかも、そう気づいてから自分への言い訳が一つできてしまった。何かやって失敗しても親のせい、成功しても長続きしないあの親の影響を受けてるから。そんなふうに考えてしまう。

でも、最悪な親の子供なのにいい奴もいると思うんですよ。だから言い訳はできないし、自分の親が最悪寄りだと気づいたその瞬間からは自分でなんとかしなくちゃいけない。

でもーから+にするのって大変なんですよ。親の影響で何でもかんでも斜に構える思考の癖はついてるし。

こんなに大変ならいっそのこと気づかなければなんて思って書いてみました。



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