認知に於ける流動性について




生まれながら というより 物心というものが出来上がる時から 認知や心理というものに本質的な流動性が宿ってしまっている個体が生まれることがある

その認知・流動性というものは 例えば 多くの人々が眺めている大きな箱を 多くの人々が眺めている方向から同じように眺めることが出来ないということであり 横に回ったり裏に回ったり 上から眺めてみたり下を掘って転がして見たり または中に入って中から解体してみたり そしてそれがいつに何処からやってきたりどのようにして発生したものなのかということを 多くの人が足を止めて眺めているだけの地点や状況から離れて探求 といより単に探索してしまうようなことを意味し それ"ら”がより酷い場合には多くの人々が足を止めて一面の風景を眺めているだけの地点に歩み寄り 彼らの目前に実際には掲げられていただけの一枚写真を取り外し(一枚写真は酒含む砂糖水にインスタグラ厶 他にあらゆる形態を取る) あなたの見ていた風景とそこに起因していた情感は 写真の向こうに広がっている情景と何も関係がないということを その多くの人々というものが期待も要求も 希望もしていない内に明かしてしまったりする 箱なんてそこになかった しかも例えあったとしても 見ることさえしなくてもよかった その風景と視点の結び合わさりを離れて何処へ行って何をしてもよかった のに 見ることさえしなくてもいい大きな箱はそもそもそこになかった から 大きな箱を写した一枚写真の向こうにそもそも広がっていた風景を感知する触覚や錐体細胞は貴方から失われていた だけ そのことを暗闇の隣から貴方に囁くかもしれない 鼓膜がコンクリートになっていてもさておき より 直立する貴方の皮膚を撫でる貴方の代わりに

認知や心理というものもまた箱であるなら 城と呼んだ方がよさそうにまで"複雑に"発達したその箱を 実は建築より解体の対象としてしまうような内的作業 process や内器官 organ を孕み生まれてしまったことに そのような流動する個体の認知特性があると言える(言えない) 運動として非認知認知をにんにんひにんちにんちにんにんちひにんということになる(なるはずがない)

このような個体は 生理のレベルで自己免疫疾患様の炎症を逃れ 心理のレベルで統合失調症様の瓦解を逃れまたは乗り越え そして行動としての自殺等を逃れそれか乗り越え (それらは単純にエネルギーのお話し) 結果的に事後間に合わせとしては頑強であり靭やかな心身を手に入れた場合には 漸く規定的な路線を歩むことになる そしてそれが 自分という存在を社会に包摂させ 自分による活動を社会に接続させるような "当人にとって常識的で健全なものであれば"何故かむしろ社会というものとの新たなそしてより強烈な対立関係に立つことになる"" というのも本当は虚偽でありそこには対立の構造も関係もありはしない 実体の無い実際としてはそこに対立様の関係や構造があると勘違いしたりそのような心象一枚写真を掲げられた多くの人という人々が居るというより在るだけだ(お前も時たま引っ張られればよりよい) お前の知る本当のところ 実はその時点に於いてすら実際にはまだ実体として何も起こってはいない なのでその地点と時点に於いてもそれまでとすることは変わらない リラックスして重心を落とし むしろ誰よりも地球の重心と深く接続されること そうするお前にはそもそも頭の無い無頭の存在だ 視界も文法も気にしなくていい 実体としてまだ何も起こっていない時に発言することの無いことを知っている(汎周道化が一番演技を知る)お前はその時にただ最低限の発声をするだけでよくその音は多分 ア に近い

その時のその地点では その時のその地点に至るまでに 怒りや恨みは置いておくこと 捨てておくこと 濾過し飲水 よく言われてもきたように首を括られたり切られたりすることになっても(新たな均衡への志向は本質的に不均衡であり強烈に不快 しかし土壇場はオペラ座であり独壇場 絞首台は朝飯前の演説台 お前は絶対にそこを降りてハムエッグを喰いに出ることができるしかし) その時には悲しみと喜びと感謝 少なくともありがとうをすること これは一人分の約束を静かに またいつか助けて貰うよ













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