K/SJ

ねえあれって何なの！！目を瞑って繁華街を歩かせたでしょ！！あれすごいどきどきした！！匂いの帯がぐんぐん近づいてきた！！2メートルが10センチに感じたの！！

心がどこか壊れていて、セキュリティにも不備があるねなんて、急に冷たいトーンで言ったの、ああいうのやめて。私今すごい興奮してる。全然つまんないこと言わないで。もっと気分を底からぐちゃぐちゃにして。本当にそうして後悔させて。幸せになりながら壊れたいような欲求をもっともっと大きくさせて。主体性だとかって言わないで。何でもいいから楽しみたいの。あなたみたいな容れ物になりたいの。あなたが私を触るように私にあなたを触らせてよ。私を信じて目を瞑って、この繁華街を歩いてよ。

フェアってのが好きなんでしょ？
だから見せてよ。開いてくれなきゃわからないよ。
ねえお願いだから目を閉じて。私の触るままに任せて。

フェアじゃないじゃん！！動物が好きなんでしょ？じゃあ、私とじゃれるみたいに遊んでよ！！何なのよ！！あなた、私を本当に動物か人間としてしか見てないんでしょう！！私は私なの！！動物で人間で私なの！！動物とか人間じゃなくて、私を好きで見ていてよ！！

ああだからはっきりして。何を見ているのか、本当のところを教えて。そんなにまっすぐ見られると、私の内側のどこに焦点があるのか、全然分からないから。