教えてくださいアライカ

こうべを垂れて　教えを乞いますアライカ　あなたはわたしから離れてから　それからどの地に落ち着いたのか　その地で三度どのような人々と　交わし　交わり　白い白眼と黒い黒眼の狭間を彩る　あなたにしかあり得ない向日葵の広がりに　一体どれくらいの人間を詰め込みましたか　彼らは何に燃やされていますか　橙なのか赤なのか　血に混ぜ込まれた青のことを覚えているか

俺の肝臓が希釈して　あらゆる毒物を土壌に戻す
それを宇宙分くらいの微小生物が　歩くみたいに噛み砕く

入れたものは回して　出さなくてはなりません　吐き出してくださいアライカ　わたしとの前に出会った人々を　白い白眼と黒い黒眼の狭間を彩る　あなたにしかあり得ない向日葵の広がりから　吐き出すのですアライカ　あなたの知らない白にもう一度　戻るのです今アライカ　でなけりゃ彩度は粗いままなのだから　同じ絵画を眺めて違うような感想を　述べ立てるだけのコメディーをもう終わりにしようよアライカ

そこには白いキャンバスだけがそこにある
光の温もりを感じる鏡にしようよ
色々の前に沢山の光を
ただうつすだけの鏡にしようよ

こんなナイーヴにうつつを抜かして　貴方の死を願っていますアライカ　お前が小さく呼吸するように生死して　新しいされど懐かしい輪郭を取り戻して　わたしと温かな参鶏湯を食べること　わたしが拾った鍋でわたしの作る　一から編み込む参鶏湯　私の　それって記憶にも体温にもなるよな　それだけでもう全てじゃないかアライカ　だから上手く死ねよアライカ　次のお前の生がその瞬間と過程に　賭かっているのだからアライカ

だから教えてください
お前にそのまま届くのはどんな光
アライカ