『1:1宇宙論』次元階層と意識階層の関係性

■次元階層と意識階層の関係性

次元階層と意識階層のそれぞれは、これまで個別の事象として扱ってきた。しかし、これらの相互関係がどのように機能するのか、一応の理解に達したので、ここに記しておく。

まず、次元と意識のそれぞれについて、再度簡単に触れておこうと思う。

次元とは、外側に広がる世界である。現在の物質世界は3次元世界と認識されているが、最も密度が濃い世界であり、物質が物質として存在できる世界である。次元が高まれば高まるほど、密度は薄くなり、非物質化が進むと考えられる。高次元とは、物質世界/現実世界から遠のいた世界と言えるのである。

一方、意識とは、内側に広がる世界である。もちろん物質世界ではない。思考や感情や個性が潜んでいる非物質世界である。ふだん我々が認識できるのは、意識のごく表層的な部分でしかない。下層へと掘り下げれば掘り下げるほど、物質世界/現実世界から遠のく。

さて、要旨を簡潔に言うと、次元階層と意識階層とは、『反比例』の関係があるのではなかろうかということである。その共通項は、『物質世界/現実世界から遠のく』という点である。これは、あくまで仮説に過ぎないが、個人的には非常に納得のいく考え方である。

次元は上昇するが、意識は下降する。この関係性をどう扱えば良いのか、実は困っていたところである。方向性が一致しないことが困惑をもたらす点であったが、今回、『反比例』という関係性を持たせれば良いのだということに気づいたわけである。

密教や仏教では、意識を内側へと下降させることにより、悟りを開いていると思われる。これは、内側の深いところでなければ、高次元的な教えに辿り着くことが出来ないということを暗示しているのではないだろうか。この点においては、今回の仮説は一致する。

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