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【意外と知らないアンドゥオール】

アンドゥオールとは、写真のように脚を外に開く・回すことを言います。これは、バレエ特有の体の使い方。ターンアウトという場合もあります。

写真はチャコットさんのInstagramより。

パリオペラ座バレエ団のオニール八菜さんです。素敵すぎて、ずっと見ていられます。

このアンドゥオール、バレエを踊っている人はプロ・アマ関係なく出来るようにしていきたいものです。

今回はこのアンドゥオールについて、開くにはどうしたらいいのか?ということと、そもそも何故開かないといけないのか?ということについてお話ししたいと思います。

多分、一回では終わらないでしょう…汗

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まず、何故アンドゥオールが必要なのかということについてみていきましょう。

結論から言うと

【王様に動きが見えるようにする為】です。

…王様!?

と思ったかもしれませんが、バレエは宮廷舞踊から発展したものなので、基本的には王様や貴族が楽しむものでした。

バレエの起源は16世紀初頭のイタリア。ルネサンスの頃を思い浮かべていただくといいと思います。

この頃は戦争も多く、王様は命を狙われる存在です。だから、観劇するのはいつも最後列でした。敵を一番無防備な背後に忍ばせないというものですね。

一番遠くから観ている王様にも動きがよく分かるようにするにはどうしたらいいのか!?

ということで、足先を外に向けることで足の動きを分かりやすくし、これがアンドゥオールになっていったそうです。


現代のバレエでは、脚を高く上げることが要求されるのですが、それを可能にするのもアンドゥオールのお陰です。

特に横に脚を高く上げたい場合は、アンドゥオールした方が、体の構造上スムーズに高く上げられます。


ルイ14世の頃には、バレエのための王立舞踊アカデミーが創設され(現在のパリオペラ座バレエ学校)、『5つの足のポジション』も定義されて、徐々に訓練した人しか踊れないものになっていきました。

ここで決められたから、アンドゥオールしなきゃいけないとも言えますね。

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何故アンドゥオールしないといけないかが分かったところで、次はどうしたら開くようになるのか?です。

その前に問題です!

【アンドゥオールは体のどこで行いますか??】



これが答えられないと、間違ったアンドゥオールをしてしまいがちです。










正解は…

【股関節】です!



では、次の問題。

【この股関節、場所はどこですか??】

結構【骨盤(寛骨)】と混同している方が多いです。

写真を貼りたいのですが…本文内には貼れないんですかね?疎くてすいません。
是非Google先生に聞いて、場所をはっきりさせておいてくださいね。

股関節、めちゃくちゃ大事です。

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アンドゥオールは股関節で、脚の骨である大腿骨の頭、大腿骨頭がくるっと外に回ることで行われます。

ちなみに、私が難病になってるのもこの大腿骨の骨頭。

それはさておき、この
【股関節で大腿骨頭が外にくるっと回っている】
というイメージが頭で思い描けるか否かで、動きは変わってくるんですよ〜!

動きというのは、全て脳が指令を出しているので、体を具体的にイメージ出来れば出来るほど、動きの質もよくなります。

よく、体の構造を勉強しておくといいよ!と言われるのには、こういう理由もあるからなんです。

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ここまでをまとめると、

アンドゥオールをする必要性は
【一番後ろで見ている王様にも動きがよく分かるようにするため】
【ルイ14世の時に、足のポジションが定義されたため】

アンドゥオールが行われる場所は
【股関節】


やはり長くなってしまうので、どうしたら開くのかは次回にしたいと思います。


予告キーワードとしては…
【体を引き伸ばす】です。

お楽しみに〜♪

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