振り返り

去年の五関さんの誕生日は、ずっとそわそわして過ごした。生まれて初めてオーダーケーキを作ってもらった。ワインも一人で一本あけて。
兎に角ずっとそわそわしてて。ブログに五関さんの好きなところを31個書いた。
来年はどうなってるかな?去年のわたしはそう考えていた。
今年も六月が近づいてくるにつれ、やっぱりそわそわしていた。五関さんの誕生日、どう過ごそうかなって。
今年も去年と同じケーキ屋さんにオーダーケーキを作って貰うことにして。デザインを5月いっぱい、ああでもないこうでもないと考えていた。いやー、星とか海老とかいろいろ考えたけど、結局は去年の五関さんで一番切り取りたいところをちょっと摘んだものにした。実際どうなるかはお楽しみ。でも、わたしの地元で一番に美味しいケーキを作っているケーキ屋さんだから、味はもう間違いないに決まってる。

去年、五関さんの担当になって初めての、五関さんの誕生日。生まれてきてくれてありがとうって気持ちは勿論だったけど、こんなに色々と試行錯誤して祝おう!って思ったのも初めてだった。
今年は二回目で、去年みたいなそわそわはあんまりない。でも、今年もやっぱり五関さんの誕生日を祝えるんだなーって、なぜかすごくしみじみしている。
五関さんの好きなところ、31個。それは今も変わらずに好きなところで。そこから一年経った今、変わったところもある。

いろんな五関さんを見た。以前とは違う五関さんを見て、変わっていくどんなところもやっぱり好きだった。
一年をかけてわたしが思ったのは、五関さんを好きでいる気持ちはいつも安定しているということ。
自分自身が割とぐらぐらしてて、精神的な落ち着きがないタイプだから、しょっちゅうくよくよしてしまうんだけど。
五関さんのことを好きな気持ちは、そういう自分自身の揺らぎでは傷付かなくて。

…一度、五関さんのことを好きかわからなくなった時がある。
それは自分の心が最大限に弱ってしまった時で。
五関さんの顔を見ても、歌を聴いても、話を聞いても、ぜんっぜん心が動かなくて。それどころか、何に対しても感情が動いてくれなくて。
おかしい、って思ってもどうにも出来なくて、でもどうしたらいいのかもわからなくなってた。
そういう時にふと「五関さんは何にも悪くない」って言ってもらって。
そこで、腑に落ちて。わたしが勝手にぐちゃぐちゃになっただけで、五関さんはそのままでいてくれて。
その言葉でちゃんと、わかって。

その時期があったから、その時間を経て、今は去年ほどの強い熱量はわたしにはない。
でも、それは冷えたということではなくて、きっとわたしも一つ歳をとったから。
去年のような浮かれた感じではないんだけど、五関さんを好きでいるのは去年よりずっと楽しい。楽しむのが少し上手くなったんじゃないかなと思う。

歳を重ねることは、怖くない。五関さんの誕生日を祝うことは、歳をとるようにまた何か一つわたしも経験を積むことなんだと、今はそんなふうに思っているから。

こうやって毎日思うところを残しているのも、残りあと少し。来年見返した時、懐かしく思えるように。

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