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ポールの長いやつ

ポール・マッカートニーが去年の暮れにながい、なっが~いアルバムをリリースしていました。

☝これね

これまで出した7インチビニールシングル80枚のBOXセットで159曲計10時間の大作。
さすがに余程のマニアしか買わないと思うけど、ビートルズ以降のポールのヒット曲がてんこ盛り。
ビートルズを終わらせたポールはソロで再スタートを切ります。そして新譜リリースの発表か何かの時のインタビュー記事で読んだんだけど「ビートルズっぽい曲は排除した」みたいな事を語っていた気がする(うろ覚え)
確か、リアムギャラガーはビートルズ以降のポールは良い曲を書いてないとバッサリ切り捨てていた気がする(これもうろ覚え)
リアムはビートルズ愛が強すぎるから良い曲を書いてないというのは言い過ぎだとしても、気持ちは分からなくもない。ポールには1人になってもビートルズを続けて欲しいと思うのは当然のこと。

でもポールは本当にビートルズを捨ててしまったんだろうか?
誰よりもビートルズだったのに?そんな訳ないでしょう?
という事で暇な私がソロ以降のポールは本当にビートルズっぽい曲を書いていないのかを検証してみることに。



ソロ活動初期の曲でみんな大好きアナザーデイ。
ビートルズっぽい感じだけど、リンダのコーラスが入るとどうしてもウイングスに聴こえるかなぁ。

何曲かを繋ぎ合わせて一曲にまとめる手法はビートルズお得意のパターン。
でもやっぱりリンダのコーラスが気になっちゃうなぁw いや、下手って訳じゃないんだけど、なんて言うか、まぁそんな感じです。
この曲はリンゴがボーカルを取ればオクトパスガーデンみたいで文句なしにビートルズの曲になるような気がする。

この曲は初めて聴いたけどビートルズっぽいんじゃないか?
ギターソロの感じがビートルズっぽいし。
時期的にはラバーソウルの頃のような感じがします。

いかにもイギリス的で、いかにもビートルズな曲です。
ホワイトアルバムに入ってそう。
こうしてみるとソロ初期の頃はまだビートルズを引きずっていたんですね。

歴史的名盤バンド・オン・ザ・ランのエンディング。
重たいドラムがリンゴっぽいし、ア・デイ・イン・ザ・ライフっぽい雰囲気があります。これがジョンのボーカルだったらビートルズの曲そのもの。
それにしてもバンドオンザランのアルバムのクオリティーの高いこと。
ビートルズで世界を制覇しウイングスで再び頂点を極めたんだから、リアムがいくらきゃんきゃん吠えた所でポールの足元にも及ばないんですよね。

ニューウェーブな感じがロッキーラックーンに似ています。
でもポールのボーカルがビートルズっぽくはないかな。

ジョージマーティンがプロデュース。
中間部のOh Yeahのところがビートルズっぽい。

オーケストラのアレンジでジョージマーティン。そしてリンゴがドラムで参加って、なんだビートルズっぽい曲排除してないじゃんw
むしろ、ビートルズに寄せにいってますよね。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのナイジェルゴッドリッチがプロデュースした、ケイオス&クリエイション~の中の1曲。
ミッシェルに雰囲気が似てるかな?
ポールもこの曲はブラックバードに似ていると言っています。
ナイジェルとはソリが合わなかったみたいだけど、このプロデュース力は見事。一番ビートルズに近いアルバムかもしれない。


この2曲は雰囲気がよく似てますね。



めんどくさくなっちゃったから、ここらで結論。
ソロになってからのポールはビートルズっぽくならないようにした。と言っていましたが、結局のところ、「書けなかった」と言うのが正直なところなんだと思います。
ビートルズというのはあの4人のエゴがぶつかり合って一瞬だけ起きた化学反応だったんでしょう。だから長続きしないし、一度熱が冷めてしまえばもう二度と火は灯らないんです。再結成したバンドが昔の輝は取り戻せないように。

日々おばあちゃん化に拍車がかかるポールも現在80歳。いまだに創作意欲が衰えないのは驚きですが、
そんな天才ポールマッカートニーでもビートルズの壁は越えられなかった、といったところかな。
と、素人が知ったかぶりして書いてみました、おしまい。