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企業リーグについて思うこと

麻雀スリアロチャンネルプレゼンツ、ザン企業リーグ2024

企業リーグは今年で3期目、通常のリーグ戦とは異なり通年リーグのため、試合数も予選だけで96試合と過去最多、出場チームも16チームと内輪では大変大盛り上がりです。

この記事を出すことで私にとってプラスにはたらくことは少ないと思っていますが、それでも筆を取ってまでお伝えしたい理由は、企業リーグがよりよいコンテンツになってもらいたいからです。

運営だけでなく選手側、企業側、ザン会員、視聴者、全ての人に届いてほしいボクの本音を綴ります。



企業側と選手側に生じるジレンマ


まず、企業リーグというものに企業側(出資者側)が参入を考えるときは、以下の条件のどれかを満たします。

①出資者が企業リーグに出場または監督を務め、優勝することで出資以上の賞金を得たい(賞金目的)

②自社の広告宣伝費として用いて、その費用対効果を得たい(広告目的)

③出資者が企業リーグという麻雀大会に出場してみたい(娯楽目的)

④企業リーグという商品を購入し、ザン側と友好な関係を築きたいあるいはザンを応援したい(恩義)


現時点では、参加費が120万円(2025は150万円)になるのに対し、優勝賞金が120万円なので、賞金目的の効果はほぼ希薄です。賞金目的の延長線上で、もちろん優勝を目指しますし、「上位になったら嬉しいな」とは思いますが、賞金目的だけを達成するために組まれたチームというのは一社もありません

すると残りが②、③、④ですが、果たして②の広告目的に該当するチームってあるんですかね。。。

企業リーグが広告効果に向かない大きな理由は「ザンリーグに所属する選手から選出しなければならない」というルールと、「視聴者は素人の麻雀を見たくない」という二つのジレンマがぶつかっているからだと思います。

ザン側は、「番組に素人を出すと視聴者は見てくれない」ということを知っています。所作が見るに耐えなかったり、麻雀の内容で基礎的なエラー、論理を超越した選択、明らかな「やばい」ものを写すと、高評価をもらえず、辛辣なコメントが飛び交うなど、チャンネルとして悪影響を及ぼすことがあります。なので、よっぽどなインフルエンサーでない限りはザンリーグの選手から選ぶことを前提としています。

しかし、企業側には「賞金目的」に該当するチームがないため、インフルエンサーや自社で宣伝したい人物をだしたいと思うに決まっています。

つまり、企業リーグに求められる選手層というのは、「ザンリーグ会員」かつ「インフルエンサー」である人物なのです。

ところがザンには、山のように「麻雀だけは得意」な人物はいるものの、宣伝目的に合致する選手はなかなかいない、というのが現実です。

今、私たちのような「自分で出資するわけではない」ただ麻雀しかできないザン会員は、「賞金目的」というチームが結成されない限り、日の目を見ることはないのです。

結論、「宣伝目的」に該当するチームもほとんどないというのが現実です。


ボクが企業リーグの選手になる可能性


大変ありがたいことに現在のキジョンネルソンは、ただのA1リーガーとしてだけではなく、団体から実況や解説などの露出機会を多くいただき、またさらにありがたいことにある程度その評価もいただいていることから、団体の中でもかなり名が売れた選手になったという自覚はあります。

またまたさらにありがたいことに、「選手やらへん?」というお声や、ここまで直接的でなくても「自分がチームを持つなら選手として推薦したいんやが(候補に入っとるで)」といったお声をいただく機会が増えました。

しかし、私はその全てを丁重にお断りさせていただきました

生意気言ってんじゃねぇぞ!推薦もらいたくても貰えない人だっているんだぞ!!!」って思う方もいらっしゃるでしょう。ちゃんと理由を説明しますので許してください。

理由は3つあります。

まず1つは、実況職に専念したいということです。現在ザンリーグでは、「公式実況者制度」があるため、実況は公式から選出することになっています。ところが企業リーグは、企業ごとに露出する機会を統一させる目的があるため、「選手」と「実況」を兼任することは好ましくないとされています。

私がザンリーグに加入した理由は、サンマうんぬんの前に「実況者(本当は解説者)」をやりたかったからです。
今でこそ業界では、日吉さんやコバミサさんのようなスター実況者が多く存在するものの、ひと昔前ではどの麻雀チャンネルをとっても、何を言っているのかよくわからない人たちで構成されている機会が多く、見るのが苦痛でした。「自分だったらこうするのに、この打牌の意図を拾うのに。。。

ゆえに今、この公式実況者としての地位を得たからこそ、この職を全力で全うしたいという気持ちが第一にありますので、そもそも活躍したい場が「選手<実況」ということです。

2つ目は、先ほど論じた、「賞金目的」または「広告目的」でなければ、「選手は誰でも良くない?」と思うことです。

もちろん一緒に出たいと思う人の中に選んでいただくことは光栄ですが、「麻雀打ち」だけなら、団体に素晴らしい選手は豊富ですし、本人が出たいと思う選手こそいっぱいいるはずです。ボクの代わりがいっぱいいます。でも、ボクの代わりにあの番組の実況として盛り上げることができる人、かつ企業リーグに出ていない人は、数人しかいません

最後に3つ目は、仮にもボクが、「賞金目的」や「広告目的」となれる選手として合致しているのであれば、ある程度のギャランティーをいただけるはずだからです。「企業リーグ」であるわけですから、選手の取り合いになった場合はドラフトをしたりオークションをしたりするものです。

現状、深くそう言った話になった形跡はありませんし、無料で出たい選手はいっぱいいるので、わざわざギャラを払ってまで選手を出したいとは到底思わないでしょう。

出たい人が出る方が健全だなとも思います。

ボクが年間契約で広告目的になれるような素材になれるのであれば、全力を尽くしますけどね。

ボクがD4Cに所属していたら、、、毎月美容室で髪を切ってはXだけでなく他のSNSでもたくさん発信しますし、自社シャンプーのレポートも出します。

ボクがアルタイルに所属していたら、、、提携のラーメンを全て食べて食レポします。

ボクがリレイズに所属していたら、、、リレイズのユニフォームを着てトーナメントでまくります。

ボクがサキュバスに所属していたら、、、それはきついか(笑)

でもなんだってやりますよ。言われなくてもやりますよ。できることならこのカラダ一つでなんでもできます。でも、今の企業リーグって、広告目的が薄いので、そういう感じじゃないですよね、現状は。

もちろん対価を得るべきですよ。

無料で引き受けたら最後、もうそのチームが解体するまでは、なかなか価値を見直していただける機会は少ないでしょう。なのでボクは、少なくとももう1年以上は、ボク自身の価値をさらにブラッシュアップする時間を作ることで、「対価を払ってでも指名したい選手」になれるよう努力することをしたいのです。


まとめ


以上の3つを十分に検討した結果、現状の気持ちといたしましては、より面白い、より興味深いと思っていただける企業リーグとなるよう、実況者に専念させていただいて、団体に貢献・活躍したいと思っています。

娯楽目的または恩義がメインであるため、現時点ではまだ「サンマ版Mリーグ」という地位の確立には至らないでしょう。

広告目的を持つ企業や、賞金が見直され底上げされることによって起こり得る賞金目的企業から

あの〜すみません、150万円払って企業リーグ出たいんですけど〜

とお声がけをいただけるような団体になる、そう言った番組作りに、全力で協力させたいただきたいと思います。

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