メルクマールメルマール結成秘話

こんにちは。
メルクマールメルマール(メルマル)をプロデュースしています、永瀬です。
今回はなぜ私がメルマルをプロデュースするに至ったのか、メルマルの結成秘話をお話ししたいと思います。
(かなーり長くなりますので、お時間ある時に興味のある人だけ読んでください。なぜ今これを書こうと思ったのかは最後に書きます)

遡ること今から約5年半前の2018年3月。
ずっと休学してた大学を辞め、バンド活動するぞ!と意気込んで九州から上京してちょうど2年が経った頃、ある人から連絡がありました。

「アイドルをプロデュースすることになって、色々と相談したいんだけど興味ある?」

当時私がたまに出演していたライブハウス四谷LOTUSの社長のS氏からの連絡でした。
バンド活動も中々思うようにはいかず、仕事も楽しくない、5年付き合っていた彼女とも別れた、そんなタイミングでのこの話に
「楽しそうですね!いいですよ!」
と返しました。
後に地獄が待っていることを私はまだ知りませんでした。

それから曲について、アイドルについてS氏とたくさん話をしました。
毎日のように電話がかかってきて長い日には2時間以上話していることもありました。
そのアイドルに曲を書くことも決まり、メンバーを決めるオーディションの段階で
「一緒に運営したい。うちの会社に入って欲しい」
と言われ、新しいことを始めるワクワク感もあり、2018年6月頃四谷LOTUSを有するSound Grafiti株式会社へ正式に入社しました。

そこで、当時PA志望で同社に入社していた、現在メルマルを一緒にプロデュースしている沼田さんと出会いました。

運営、マネジメントすることはもちろん、アイドル=AKB?BiSH?くらいの知識しかなかった私には全てが新鮮で、アイドルの知識がある沼田さんや他の社員、お客さんから学び、楽しいなと感じることもたくさんありました。

そんな中、プロデュースするアイドルのデビューが8月に決まり、私たちはそれの準備をし、メンバーが練習に励んでいる中、ある事件が起きました。

初めてのLOTUSを使ってのリハーサルの日、リハーサルが終わり、運営チームで新曲の歌割りを作ることになりました。
曲を聴きながら進めていると、酔っ払ったS氏が終始ふざけていて全く進まない。
なんとかして話をまとめて進めようとしていると、突然机を叩いて席を立ち事務所を出ていくS氏。
今までニコニコしているところしか見たことがなかった私はとても驚きました。
他の社員に話を聞くと、実はこういうことが今までに何度もあり、みんな手を焼いているとのこと。
数分後にS氏からLINEが届く。

「お前、舐めてんのか?」

意味がわからずに困惑し、どうしてそうなったのか理由を尋ねても「ふざけんな、舐めんな」しか返ってこない。
数時間後、S氏から電話があり、
「さっきは言いすぎて悪かった。ただ俺がプロデューサーなんだから俺の提案も聞いて欲しい」
ということでした。
終始ふざけてたのが提案だったのかー、、、と考えながら、今後に一抹の不安を覚えたそんな夜でした。

(書きたいことたくさんあるんですが、小説並みに長くなってしまうので、ここから端折ります。ここまでも十分長いのに読んでくれてありがとうございます。)

そのグループは1年半後に突如として解散することになります。
終わらせたのは私です。

デビューから半年たった頃からS氏は夜中になると酒に酔い、私たちにLINEで暴言を送りつけるようになりました。
朝起きたら数十通の通知、内容は
「お前ら舐めてんだろ」
「メンバーのあいつを首にしろ」
「お前らも明日から来なくていい」
「解散させろ」
「お前ら横領してるだろ」

私たち個人にも、メンバーのいるグループにも、約1年間、毎日のように暴言が送られてきました。

この状況からどうやったら抜け出せるのか、今頑張っているメンバーをどうやったら救い出せるのか、ずっと考えていました。

私たちは会社を辞める決心をしました。メンバーを秘密裏に集め、話をしました。

当時そこにいたメンバーが何を隠そう、メルマルの初期メンバー5人(盃、陽葉、希楓、星咲+候補生としてお披露目前の流川)です。
メンバーの入れ替わりが激しかったせいで、全員アイドルを始めてまだ2ヶ月〜5ヶ月という、駆け出しの5人にこんな状況でこんな話をするのはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

私と沼田さんは、この会社を辞める。ただメンバー5人のアイドル活動を、人生を無視して辞めることは出来ない。
ここに残るか、辞めて別の事務所を探すという選択肢もあるが、もしここを辞めてもこのメンバーでアイドルを続けたいのなら私たちが責任を持って事務所を立ち上げる。

5人は真剣に話を聞いてくれて、ここを辞めて着いていきますと言ってくれました。

私たち運営の退社と、グループの解散を発表した当時は、「運営が辞めるから解散とか無責任だ」という声もいただきました。
当時の私たちにS氏のパワハラと戦う余力はなく、こうすることが唯一のメンバーを救う方法だと考え、逃げるように表舞台から姿を消したのです。

そして水面下で準備を進め、2020年1月17日、メルクマールメルマールとしてデビューすることになります。

なぜこの話をこのタイミングでするに至ったか、理由を書きます。

少し前に正式にS氏が会社を解任されました。
社員に対する数々のパワハラに加え、給与の未払いや数千万円単位の横領が発覚し、共同経営者に訴えられ、約2年に及ぶ裁判の結果、S氏が全面的に敗訴となりました。

実はこの裁判の中盤くらいから、S氏は会社に出勤してはいけない、という取り決めになっていたため、私たちはLOTUSに戻ってくることが出来ました。(定期とかいつもありがとうございますLOTUS大好き)

そんなこんなで、
興味のない人からしたらどうでもいい話かもしれませんが、私たちにとってはとても重大な一つの事柄が終焉を迎えた記念に、結成秘話を書くに至りました。

デビューして半年で一色と真島が、今年の7月からはハイディが加入してくれました。3人にとっては全く関係のない話ですが、そんな経緯でグループが出来て、そして新しい仲間を加えてメルマルはどんどん強く、逞しくなっていきます。
今が一番いいライブしてると思ってます。

頑張れば人気が出るような世界ではないし、小さい事務所ではどうにもできないこともたくさんあって、もどかしい毎日を過ごしていますが、そんな中でファンの方々の応援が、現場に足を運んでくれる方々の声が、本当に励みになってます。
いつもありがとうございます。

メルマルにもいつか必ず終わりがきます。
その最後の日まで、メルマルみんな本気で走っていくので、これからも見ていてください。そして出来ればたくさんライブに来てください^ ^

まずは、明日9/27EASTワンマン成功させます。よろしくお願いします。

長い駄文を最後まで読んでくれてありがとうございました!

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