【PLANETSCLUB】コードギアス 復活のルルーシュ鑑賞会報告
どうも、本田憲弘です。
去る2月10日、PLANETSCLUBメンバー向けに『コードギアス 復活のルルーシュ』の鑑賞会が行われました。
当日は3部構成で、1部は新宿のルノアールの会議室で大まかに作品概要をレクチャーし参加者の質問に私が解答して、2部が映画本編を鑑賞した後、3部で感想&総括会をしました。
やはり10年前にムーブメントを起こした作品ということもあり参加者に女性ファンが多いのがこの作品の訴求力の高さを感じさせますね。
とりあえず第1部の事前レクチャーではおおまかな作品の成り立ち、ゼロ年代のガンダムSEEDや仮面ライダー龍騎、デスノートの様な大きな秩序が喪われてデスゲームの中から勝者を決める決断主義系列の作品の一つがコードギアスであると説明しました。
その辺りの事は以前書いた記事を参照していただければ
https://note.mu/a1fa_01mg/n/nb99820779067
参加者に皆さまから質問が寄せられたので、僭越ながら私が解答していきましたのでいつか紹介させていただきます。
Q:ギアスキャンセラー後はギアスを掛けられるか?
A:おそらくかけられないかと…
劇中のギアスの設定ってかなり緩いのですよね~w
TV版一期の16話でマオ編でマオを心理戦で打ち負かすためにルルーシュが自分自身に一回ギアスをかけていて、一期最終回後にルルーシュは皇帝に
捕らわれていてここで皇帝に記憶を消すギアスをかけられていて、劇中の設定では一人の人間に一回しかギアスをかけられないという設定も早くも破ってしまってるとww
暫定的にはかけられたり、かけられなかったり好きな解釈で良いと思います。
Q:R2の22話でルルーシュが両目にギアスを持っていたが、アレは何を意味するのか?
A:おそらくCの世界の集合無意識と契約した証かと思われます。
先ほどの質問もそうなのですけど、コードギアスという作品においてギアスの謎とか根源というのはあまり重要なことではないみたいなんですよね…
この作品には頻繁に『嘘』という言葉が出てきますね。
よくある『嘘』VS『真実』という対立軸で仮に一つの『嘘』が省かれたとしても、また複数の『嘘』が偏在しているだけというのがこの作品の世界観であり、嘘に塗れた世界の中でも個々人は何かを選択していくしかないと。
R2の、22話のシャルル皇帝とマリアンヌが行おうとしてた『ラグナレクの接続』は、人間の自意識を常時世界にフルオープンにして、『生者』と『死者』との境界線を取っ払えば人類が平和になると考えそれを実行しようとするのですが、ルルーシュはあの二人を否定するわけです、それは『死者』への冒涜であり、人類の歩みを停滞させるだけであると。
あくまでギアスという超常的な力に振り回される人間達の物語であって、ギアスの謎や根源を描くことがこの作品の主題ではないのですね。
Q:コードギアスは今後、ガンダムの様なシリーズになってしまうのか?
A:谷口悟朗監督自身がコードギアスの続編のオファーをずっと断ってきて、今回ようやく折れたということなので、谷口監督自身は今回の復活のルルーシュで一旦を手を引くんじゃないかと思います。
ただこの後鑑賞して、ラストの方で続編のための伏線が微妙に蒔かれてるので、あとは新しいクリエイターさんがやるしかないのではと思いますね。
その後、あるメンバーさんが谷口悟朗監督のファンで『無限のリヴァイアス』や『ガンソード』などの言及もあったり、同じく最新作の『Revisons』についても語りました。
各々のメンバーさんによるキャラ萌え話やKMFなどのロボットアニメの系譜の話、谷口監督のヒロインの造詣など多義に話が展開しました。
その後、バルト9での鑑賞を経て、第3部の感想&総括会へ
復活のルルーシュの私自身の感想としてはビデオゲームにおけるDLC(ダウンロードコンテンツ)やファンディスクとしては十二分に素晴らしい出来だと思います。
あの二時間の限られた尺の中でTVシリーズ本編のテーマを再構築して、新しい敵のシャムナとシャリオという姉弟の悲哀のドラマを展開したのは凄いと思いました。
その一方でTVシリーズの持ってた戦記物やポリティカルフィクションとしての要素は大分後退してしまっているのは少し残念ではありました。
しかし、それは谷口監督の別の新作なり、新しいクリエイター達がやるべきことなのだとも思います。
今回の復活のルルーシュはそのための種蒔きなのだなと。
(復活のルルーシュについて別個にnote記事に書きます)
とりあえず谷口監督と大河内さんに関してはお疲れさまでしたと言わせてください。
今後もこの蒔かれた種に対して、どう制作側とファン側で花を開かせれば良いのか考えていきたいです。
当日参加された方もお疲れさまでした!
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