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用語集(随時更新)

こちらのアカウントでウェブアクセシビリティに関する記事を書くときに使用する用語をまとめるページです。自分なりのコメントを付けつつざっくり書いていますので、更に理解を深めるためには専門書などでご確認ください。

アクセシビリティ(accessibility)
アクセス[access]は (場所などへ)近づく、接続するといった意味ですが既に日常の会話の中で使われることも多い馴染みのある言葉のひとつかと思う。
アビリティ[ability]は能力とか才能などといった意味を持つ。
アクセシビリティ[accessibility]とは、access+abilityでアクセスの良さ、近づき良さ、利用のしやすさと考えて頂ければよい。なお、単にそこに到達できるかというだけではなく、そこでの目的が果たせるかまでが含まれる。
ユーザビリティと混同しやすいので要注意。

インターフェース(interface)
境界面を指す。インターフェースを黒須正明放送大学名誉教授は「コンピュータと人間の接点」で"異質なものが接している場のことである。"(P.10)としている。また認知科学者の佐伯 胖(ゆたか)は「接面」という言い方をしている。

ウェブアクセシビリティ(Web accessibility)
Webという言葉がアクセシビリティの前についているようにウェブサイトの使いやすさ、目的の達成のしやすさ。例えば航空券の予約をしたいと航空会社のウェブサイトに来た人であれば、航空券の予約できてこそ。

HTML(エイチ・ティ・エム・エル)
HyperText Markup Languageの略。マークアップ言語のひとつ。ウェブページを作る時に用いる。文書の構造を明確にしたり(例 大見出し・中見出し・小見出し、リスト、段落他)、文書の中に画像や動画を埋め込んだり、ハイパーリンクを用いて他のページに移動できるようにする。

スクリーンリーダー
音声読み上げソフトともいう。視覚障がい者がパソコンを利用する際に使用しているソフトウェア。音声で読み上げられる。利用率が高いスクリーンリーダーは高知システムのPC-Talkerだがこちらは2018年4月時点で38,000円(税込み41,040円)と有料である。無料であればWindows 用にNVDA日本語版がある。

ハイパーテキスト(Hypertext)
Hyper=~を超えた、text=文書から来た言葉で、ある文書から別の文書へと結びつける仕組みのこと。文字だけではなく、画像や動画、音声などと結びつけることができる。結びつけることをハイパーリンク(Hyperlink)、一般的にはリンクということが多い。(例:「リンクをクリック」「リンクをはる」)
なお、アクセシブルにする上で意識したいのは、ハイパーテキストは一方向性のものであり、リンク先から元の文書に戻るためには改めてリンクを設けることとなる。Aの文書からBの文書にリンクをすると、自動でBの文書内にAの文書へのリンクができるわけではない。
☆ユーザーが使用しているブラウザで「戻る」ことはできるが、それはユーザーの環境に依存していることになるので、あえて"一方向"としました。

バリアフリー(Barrier-free)
不便の原因になっているバリアを取り除こうという考え方。

パンくずリスト(breadcrumb list)
閲覧しているページが、そのサイト内のどの位置にあるか視覚的に示したもの。下図にあるように階層順に書き、それぞれハイパーリンクをはることで閲覧者が容易に移動できる。(「平成30年4月20日(金)定例閣議案件」の部分が、今表示されているページなのでリンクがはられていない。)
また閲覧者の回遊性が増す。

ユーザビリティ(usability)
一般的に「使いやすさ」「使い勝手」と訳される。目的が達成できるだけではなく、快適に使えたということも含まれる。

ユーザーフレンドリー(user friendly)
インターフェースが利用者にとって使いやすいこと。設計思想。

ユニバーサルデザイン(Universal design)
UDと略される事も多い。年齢・性別・能力や環境に関わらず、できるだけ多くの人々が使えるように、最初から考慮して、まち、もの、情報、サービスをデザインするプロセスとその効果のこと。

(2018/6/3更新。順次更新します)

最後までご覧いただきありがとうございます! 現在放送大学でPDFのアクセシビリティを卒業研究中。noteはそのメモを兼ねてます。ヘッダー写真はnzで私が撮影しました。 【ご寄付のお願い】有料noteの売上やサポートはnzクライストチャーチ地震の復興支援に使わせて頂いております。