【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ?文字起こしレポート No.6最終回

SmartHRでアクセシビリティテスターをしているparuruです。
前回に引き続き【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ?というイベントの文字起こしレポートをしていきたいと思います。
No.5まではこちらからご覧ください。


それでは文字起こしレポートスタートです!
今回の内容は1:11:09〜です。


質疑応答のコーナー

・質問1

masuP9: 弊社(事業会社)にもアクセシビリティ部が作れたらと夢見ているのですが、会社への貢献をどう可視化されていますか?
今のご時世ですと努力義務になるので社会的にやると言えそうですが、売り上げに直結せず、価値を可視化することが難しいと思っており気になりました。やはり社外講演やクライアントビジネスでの売り上げでしょうか?

ということでおそらくSmartHR側への質問かなと思いつつ。ちょっとミツエーさんの話を聞くと、もうアクセシビリティ部としてチェックの仕事を受けておられたというか、部門としてある種売り上げが立って、人がいて利益も計算されてっていう感じなんですね

kiyochika:今はそう、昔からそうなんですけど、今はそれでもう成り立っています

masuP9:もう素晴らしい。ディレクターもいるっていうことであればもう、営業活動から生産、納品物の製作納品まで。基本を部で完結している

kiyochika:もうそうですね。納品物っていう意味ではそうですね。アクセシビリティのチェックの結果みたいなのが納品物になるわけですけれど。ちょっとそこら辺はややこしくて先ほどお話していた別の部門で制作をやっているので、そこの制作の部分にチェックに入っていくみたいなのはそこから取り分をもらえますよ。みたいなことは、もちろんやっているんですけども

masuP9:社内的なね

kiyochika:そこでちゃんと売り上げは分配がある。ところも含めてきちんとした、きちんとしたって言ったら変ですけど売り上げの部門なのでそういう意味で今はこの質問にはうちは当たらないかなと

masuP9:そうですね。どちらでも可視化され、めちゃくちゃされてるとか事業として、きちんとした数字が評価されるっていうことですけど。我々の質問としてお答えするとですね。会社への貢献度をどう可視化されていますかというと、ぶっちゃけわかんないです。どうやってやったらいいんですかねって感じですけど。その辺は今もう、ある意味我々は投資されている感じと言いますか、まだそんな感じです。特にアクセシビリティに関してはですが。もちろん、今でも高いアクセシビリティを必要としている従業員を多く雇用されているお客様とかに導入いただいてはいますし。それでいうと特例子会社にも導入いただいてるので。ある意味、我々アクセシビリティ高いから立ってる売り上げみたいなことは計算はできるとは思うんですけど、計算したところでおそらく非常にまだ小さいだろうし、そこだけの価値ではないと思っていてあえて今はそれをやってないです。
そうじゃなくて、おっしゃる通り。社外の講演。講演というよりかインパクトですね。アクセシビリティに取り組んでるっていうことが会社のスタンスとして評価されるように。
もちろん、その取り組んでないことをよく見せるってことはしないんですけど。ちゃんとこういうことやってるよってことをきちんと発信するだったりとか、それによって社外から良い評価をもらえてブランディングに寄与できたよねとかっていうところは、成果として見えてるかなと思っています。
あとは、アクセシビリティでもって我々の製品の使いやすさの根拠にするとかですね。そもそもユーザビリティの向上しているはずなので、例えば高齢者の多い会社でもこういうコントラスト比とか気を使ってるから導入していただけますよみたいなこともあるので。
なかなかその辺は難しい、定量的な可視化ってのはそんなにまだできてないかなと思いますが、定性的にはポテンシャルは理解してもらってて、投資もしてもらってるという感じです

kiyochika:ただ昔のうちの部門みたいだなぁと思って

masuP9:先輩ですからそれは

kiyochika:人数が少ないとき我々もそうだったので。どうしてもやっぱり売上は上がらないというか、そこはある意味投資ですよね。期待され、そこまで期待されていなかったというか。
ただ、同じようにブランディングだったり、他のWebの制作のお仕事が持ってこられるっていうのもあったり、社会活動をしたりっていうのは本当に何か昔、そこを一生懸命お金に直接なってないけどやってたなっていうのを今思い出しながら聞いてましたよ

masuP9:よかった。また我々も、いずれは単独で貢献できる未来があるかもしれないという勇気をもらいました

・質問2

masuP9:お金の話出たんで、なかなか答えにくいかと思うんですけども、給与レンジですね。具体的に個別のお金の話、給与を聞くわけではないんですけど。例えば、デザイナーとかエンジニアとか、他の職種があると思うんですけども。アクセシビリティスペシャリストという職種は、それらと比べてどうとかっていうのはありますか?

kiyochika:うちの会社で言うと、今日の説明の通り、実は初心者から私みたいなマネージャー職までいるのでそういう意味で言うと他の職種の人たちと同じ感じなんです。偉い人は偉いから、そういう意味で言うと、いわゆるWeb制作会社のその給与レンジっていうところに合ってくるんだろうなと思って。それを高いと思うか低いと思うかは人次第だと思うんですけど

masuP9:特別例えばエンジニアリングを経て、例えばその上級職としてのアクセシビリティスペシャリストっていう感じだからアクセシビリティスペシャリストの方が給与が高いとかはなくて

kiyochika:そうですね

masuP9:アクセシビリティスペシャリストにもジュニアとシニア層とかマネージャー層とかがいて、同じ給与レンジで

kiyochika:そうですね。イメージ的にはそう感じだと思っていただければ

masuP9:何か多分そういう話かなと思いつつ、お答えしてって当社で言うと、SmartHRで言うと、採用資料にも公開してるんですけども。給与レンジを公開してます。等級ごとにいくらくらい。それに職種タイプみたいなのがあって、アクセシビリティスペシャリストはいわゆる開発エンジニアとか、Webアプリケーションエンジニアとかプロダクトデザイナーとか、UXライターと同じ能力重視、タイプAというですね。
職種別の給与形態になっておりますので、ちょっと後ほど詳しく当社の採用資料を見ていただければ3等級だったら、ミニマムいくらみたいなのが出ていますが基本的にはそうですね。他職種と比べて変わらないというか、やはり専門職能を持った能力が重視した。成果よりも能力が重視される職種タイプとしての給与レンジになっています

・質問3

masuP9: やりがいは何ですか?

maiha:やりがいしかないです

kiyochika:すばらしい

masuP9:ある、ないじゃなくて何ですか?

maiha:人に伝わったアクセシビリティを一緒に進めてくれる仲間がいるっていうのを日々業務で感じられてそれもやりがいですし。
それによって、うちで言うと製品を作ってるので製品を使えるユーザーが増えるっていうのもやりがいですし。しかも今私達はこの当事者の方と一緒に働いてその仲間もだんだん増えてきてるっていうのもやりがいで。そうですね。やりがいだらけだと思う

・質問4

masuP9:SmartHRさんにあると思うんですがミツエーリンクスさんにカジュアル面談制度ありますか?あるなら、ぜひ受けてみたいです

kiyochika:ありがとうございます

masuP9:さっそくコンバージョンが

kiyochika:私たちそのものというかアクセシビリティ部はもちろんそんなにいっぱい数が来るわけじゃないんでやったことはないんですけど、会社としては制度があるので、私がやることになるんじゃないかと思いますし、全然私に連絡いただければやりますっていう形で大丈夫なはずです

masuP9:ありがとうございます

kiyochika:ありがとうございます

・質問5

masuP9:採用ページの求める人物像も含め、いわゆる障害理解的なものがないことが興味深いです。良い意味で。Webアクセシビリティに関わる上でスペシャリストになるそのあたりの部分はどのような位置づけになるんでしょうか?
障害理解ですかね。これに関して言うと、今日あんまりお話できてなかったですけど、やっぱり必要になる部分は多いです。ユーザーが高いアクセシビリティを必要として、ユーザーがどういう特性を持っていて、どういう、例えばプロダクトを使うときにどういう不都合があるかとか、どういう操作をしているかとか、どういう支援技術を使ってるかっていうのは、やっぱり必要になってきます。
今はテスターの方々に試験をしてもらってますけども、今後もっとそれを人数増やしてユーザビリティテストとかもガンガンやって行きたいし、特性に応じた機能の開発とか、UIの品質向上だけじゃなくて、機能の開発とかもしていきたいので。
やっぱりお客さんに直接使ってもらうし、直接何て言うんすかね。
ここを気をつけてくださいねとか、まだ使い始めたときには直せないんで一旦ちょっとここ気をつけてくださいみたいな資料を渡したりすることもあるわけですよ。
なのでそういう意味では本当にユーザーがどういう特性を持ってるかっていうのは知る必要はあります。ある意味、何かWCAGとかの理解と同じぐらいやっぱりそこは必要だなと思っているし。むしろお客さんを見るって意味では、より重要だなと思う。
うちはやっぱりプロダクトがあるんで直接ユーザーがいる分そうなるんですけど、技術的な、役務というかを提供してるミツエーさん的にはどうですか?

kiyochika:私が喋りすぎちゃうからと思ったからmomdo_さん

momdo_:障害当事者っていうのは当然ね、あの何でしょう。Webアクセシビリティというところから切っては切り離せないところではあるんですけども。そのWebサイトのユーザーってみんなが使うわけじゃないですか。特定の誰かをターゲットにしてやるっていうわけでもないので、そういう意味では特定の障害の人を意識して、チェックの業務に携わるっていうことはしてないかなっていうところですね。
あくまでこう、技術標準っていうところですので。例え話をするなら、例えば今日SmartHRさんに行くとき南北線に乗って地下鉄からここまで歩いてきたわけなんですけども。皆さんご存知かと思うんですけど、地下鉄の駅ってエスカレーターなりエレベーターがあるんですよね。
階段も当然あるんですけども。エスカレーターに乗れば我々も便利ですし、エレベーターに乗れば便利なんですけど。エレベーターがないと、駅からここまでたどり着けない人もいると。そういう意味で当たり前のようにエレベーターっていうのは、ないといけないわけなんですけども。Webのページを作るときにそのエレベーターに相当するものってちゃんとついてるのかどうか。
下手したら家を作るっていうときにちゃんと玄関にドアがあるのかみたいな、そういうレベルの当たり前、ある意味当たり前のことじゃないですか。そういう意味で最低限の品質っていうところで当たり前のことをやっていくっていうところが、必要だと思いますんで、そこって障害ってあんまり関係ないよねっていう話にはなるのかなと思います

masuP9:ありがとうございます。
この辺も何か、どちらかというとミツエーさんはそうというか、うちがどうとかっていうよりかは事業のビジネスの形とか、提供してる役務の違いからくるものなのかなみたいなことは思いますね

・質問6

masuP9: 実装面ではSmartHR UIにアクセシビリティ対応が施されていると思いますが、アクセシビリティを確保するのが難しいUI。
高機能なカレンダーやフィルターできるコンボボックスなどに対して、要件定義に差し戻すようなムーブはあったりするんでしょうか?

ちなみに言うとSmartHR UIに高機能なカレンダーやフィルターできるコンボボックスがあったりするのでそれを使ってくれっていう感じになるし、それはですねもうスマートHR UI監視チームに凄腕のフロントエンドの人がいたので彼にスクリーンアクセシブルになるように監視してもらって、例えば辻さんにテストをしてもらったりとか我々もチェックして、一定以上の品質は保てているかなと思います。もちろん、それ以外の複雑なユーザーインターフェイスで、あとアクセシビリティ上の問題があるものを開発チームが作ることもあります。
最近だとSVGで描画したグラフの各描画したグラフクリックすると、だんだんそんないろいろ機能が、詳細情報が見えるようになったりするみたいな機能があるんですけど。SVGそれぞれキーボード操作するのに難しいしみたいなところもあって。
ただ、今はアクセシビリティスペシャリストは開発チームのアクセシビリティの向上支援する形なので、彼らの開発を止める、ある意味権限まではないですし。こういう品質要件に満たしてないから、例えばリバートしてリリース取り下げてくれみたいなこともないですね。
どういうアプローチを取ってるかというとリリースされたものに対してどうしていきましょうかとか。それを最初っからアクセシブルな形で出すには、どういう開発プロセスができていれば、それをアクセシブルな形で出せましたかね?みたいなことを開発チームと話をしていくってことをしています。なのでまだリリースされてないデザイン段階とかで相談来てくれたら、こういうやり方がいいですよみたいな相談もできるんですけど、既にリリースされたりとかも、もうリリース直前みたいなお客さんを案内しちゃったみたいなものとかを差し戻すみたいなことはしないで、やっぱりその下のアクセシビリティと観測のバランス感っていう意味でも、我々人数が少ないのもあって、門番ではないって感じですね。
ちなみに、プログレッシブデザイングループは所属しているグループのreadmeという文章にあるんですけど、我々は門番ではなくてデザイナーだと。
なのでそのゲートキーパーになるんじゃなくて一緒にパッシブなデザインしましょうっていうことを書いたりしています。なので、開発速度を損なわないようにいかに最初からアクセシブルに作れるか、出たものを改善しやすくするかってこと考えてますね。
なんでバランス感覚で結構開発速度優先はしてます。そこはスタートアップでお客さんに早く価値を届けます。ただ、そのスピードを維持したままどうやったらアクセシブルなものを最初から出せるかっていうチャレンジをしている感じですね

まとめ

masuP9: なんかこれだけを答えておきたいみたいなことはありますか。kiyochikaさん何かありますか

kiyochika:大丈夫じゃないかな。さっきずっと上にWAICに入るにはどうしたらいいかって関係ないから答えられないなって思ったのだけは気になってはいるんですけど

masuP9:そうじゃないのは懇親会でね、直接聞いていただければ大丈夫ですし

kiyochika:どこかで答えておきますそうですね

masuP9:はい、というのも途中にも申し上げましたけれども。これはミツエーリンクスさんもそうですし、我々もそうですけれども、採用PRイベントでございますので。各社へのですね、ご応募をお待ち・ご検討をお願いできればと思います。
今日なんかね、募集要項を見ながら必須要項とかもね、話したりしたので。私はミツエーさんの方が合ってるかなとか。私だったらSmartHRかなみたいな感じで、ちょっと違うビジネスの感じも違うし。結構ね、共通する部分もあれば

kiyochika:そうですね

masuP9:違う部分もあって

kiyochika:うまく話せたかなって思いますけどね

masuP9:このあたり検討いただければと思います。
ということで今日はミツエーリンクスさんとSmartHRアクセシビリティスペシャリストのキャリアってどうなのというイベントをやらせていただきました。
また、ミツエーリンクスさんとも引き続き何かイベントとか、こういう機会やれたらいいと思ってますし、SmartHRとしては他の会社のアクセシビリティスペシャリストを呼んでということもやっていきたいなと思ってます。また引き続きイベントをやっていきたいと思いますので今日に限らずコンパスとかいろいろフォローしていただければと思います。
はい、ありがとうございます。皆さんありがとうございました

全員:さようなら。ありがとうございました〜!


全6回に渡りイベント文字起こしレポートしてきましたが、今回で最終回となりました。
読んで頂いたみなさんありがとうございました!
ではまた〜!

採用情報

SmartHR・ミツエーリンクス共に、現在採用募集中です。
採用情報リンクを貼っておきますので興味がある方ぜひご覧ください。

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