見出し画像

失敗から学んだ! 英会話力UPのための効率の良いインプット方法

「趣味を通じて英語を学ぶ、TriPal(トリパル)」を運営している、株式会社linK&Relations代表の関根です。

前回、「僕もやった! 日本人が陥りがちな英語学習の挫折ポイント( リンク張る)」では、日本人の英語学習によくある失敗ポイントをご紹介しました。
ここからは、僕が実践した勉強方法を具体 的に書いて行きたいと思います。中でも今回は、「効率の良いインプット方法」に絞って書きます。

英会話力UPのための効率の良いインプット方法1:使う参考書を絞り込む

前回書いたように、数々の参考書に手を出して痛い目に 遭ったので、僕はまず使う参考書を絞り込むことにしました。

使ったのは、たったの3冊
ポイントは、ルーティンタスクの的を絞って、効率を最大化すること。
この3冊だけは、ボロボロになるまで徹底 的にやり込みました。話題の新書には 脇目も 振らず、ただこれをやり続けました。
そう書くと僕が凄く根 性のある人間に思えるかもしれませんが、そうでもありません。実際にやってみると、かなり楽なタスクに感じると思います。
最初にタスクを絞り込むことで余計 なことを考えなくて良くなり、日々の勉強に集中できるからです。
「どう勉強しよう? 新しい本を試してみようか?」と、絶対 的な 正解 のない 答えを 悶々と考え続ける時間が一番もったいないんです。

 英会話力UPのための効率の良いインプット方法2:僕が厳選した3冊

ご参考までに、僕が絞り込んだ3冊をご紹介しますね。

1冊目は、「文法書」です。
Mr. Evineの 中学英文法を修了するドリル

ちょっとした日常会話でも、ある程度の文法は把握 していないとダメ です。実際に英語で話すときは、多少間違っていてもどんどん口に出した方が良いですが、より通じる英会話力をつけるには、正しい文法は必須。アウトプットと文法学習を並行して 進めると効果は抜群です。
この本の良いところこの本は1日20分程度で完結でき、30日で1周できるように作られているので、ペース配分がとっても楽です。30日で一 周したら、2周目へ。
それを繰り返して10周します。回を追うごとに、1日あたりの学習時間は少なくなるので成長を実感できます。

この本を使うポイント

1.一度で完全に覚えようと思わないこと

本気の一 夜漬 けをやったとしても、残念 ながら 記憶 は持ちません。それよりも、薄い膜を均等に何層も重ねていくイメージで繰り返すことで、格段に記憶の定着が良くなります。

2.この本を参考書のように使うこと
英語で話していて、「これって文法的に合っているんだっけ?」という疑問が 湧いてきたときは 即この本で確認 し、 確認 した 箇所 はチェ ックをつけておきましょう。きっと同じところばかり チェ ックがつくと思います。覚えられない箇所 は、たいてい同じとこ ろなんです。それでも、何度も繰り返すうちに頭に刻み込まれます。

2冊目は、「単語帳」です。
TOEIC L & R TEST 出る単特急金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

http://www.amazon.co.jp/dp/4023315680/

「ちょっとした日常会話を成立させる 上で必要な単語ってどのくらいの数なの?」と思いますよね。
結論、この1冊をマスターすれば問題ないです。
この本の良いところこの本はTOEIC用に作られたものですが、会話力のトレーニングにも最適。センテンスで覚えられるのが特徴 です。
単語は単体で覚えてもほぼ 使い 物になりません。この本にあるようにフレーズで覚えて初めて、使える話し言葉に昇華されます。

この本を使うポイント
1.最初の10周で単語を覚える

この本は1日100単語の ペースで 進めます。1,000単語 収録 されているので、10日で1周できます。初めの10周は、 普通に100語ずつ 暗記 していきましょう。慣れないうちは100単語に30分程かかるかもしれませんが、何周 かすると5分程度で終わるようになり、ほとんどの単語を覚えられているはずです。

2.次の20周で英訳してみる
この本を使うときは、後半の20周の使い方が大事です。英文をまるまる隠して、日本語訳を全文、英訳します。この「フレーズをフルで言えるようにする練習」が、効果絶大。30周終わる頃には1,000個の表現が身についているわけですから、英会話力が格段 に上がっています。

3冊目は、「洋画の翻訳本」です。
プラダを着た悪魔再改訂版(スクリーンプレイ・シリーズ)

http://www.amazon.co.jp/dp/4894075873

こちらはリスニングのテキストとして使います。
この記事を読んでいる方の中には、シャドーイングを実践されている方もいらっしゃると思いますが、シャドーイングのテキストに洋画の翻訳本は最適。
シャドーイング、そう、あれです。「聞こえてくる英文のすぐ後ろを、 影(shadow)のように 追いかけて、真似して発音する訓練」のこと。「聞く」「発音する」を同時に訓練できる最強のトレーニングです。この本の良いところシャドーイングの教材は、 洋画 と洋画 の翻訳 本の セットがおすすめ。
映画で使われる英語は、日常会話に近いので、実践的だからです。 この、『スクリーンプレイ・シリーズ』は何種類もあるので、お好きな映画を選んでみてください。
この本を使うポイント1日1チャプター(2~3分)程度に絞って進めます。僕は、毎日1時間程かけて、1チャプターを繰り返し再生してシャドーイングしました。
最初の1~2回は、日本語字幕を見ながらでOK。内容把握が優先です。その後、英語字幕に切り替えて30~40分程 繰り返します。
だいたい真似できるようになったら、最後は字幕なしでトライして仕上げて行きましょう。この方法で毎日進めると、1カ月半くらいで1本映画が見終 わりますので、これも同じように何周も繰返していきます。
1つの 映画 を字幕 なしでスムーズにシャドーイングできるようになる頃には、ネイティブの話し言葉も大体聞き取れるようになっているはずです。

英会話力UPのための効率の良いインプット方法:まとめ

今回ご紹介したポイントは、
1.「学習目的=話すようになること」というのをしっかり意識する
2.3冊のテキストに集中して、それ以外のテキストは使わない
3.一度で覚えることを目指さず、繰り返し何度も学習する

慣れれば、1日1時間程のトレーニングで、十分です。シャドーイングは落ち着いて取り組める環境が必要ですが、単語と文法は移動時間に細切れに勉強してもOK。
1年後には、ご自身の英会話力の向上を実感できると思います。
そして、「ちょっとした日常会話ができるようになるための学習」を進める 上では、 前回ご紹介した、「効率良くインプットし、沢山のアウトプットをすること」が最重要!
インプットばかり頑張っても、何の意味もありません。

繰り返します。

「まだ、自分は英語が話せるレベルに至ってないから」と言って、アウトプットを先延 ばしにしていると学習効果は全然出ません。
僕たちが提供している、「趣味を通じて英語を学ぶ、TriPal(トリパル)」には、様々なスタッフがいます。トリリンガルもいれば、英語は学校で習ってきただけというスタッフもいます。
そこで、僕たちの会社では、「“Hello”や“Thank you”が言える英語力があるなら、英語を話せる人」と定義しています。
だから、「まだ話せないから、アウトプットはムリ」というのは、通用しません。
外国人に、「日本語を話せますか?」と質問すると、たいていの人が「コンニチワ」や「アリ ガトウ」など、知っている単語を返してくれます。この姿勢は、語学を習得する上で、とても大切です。
「まだこれだけしか話せない」ではなく、「もうこれだけ話せる」。そう思うのがおこがましいようなら、せめて「これだけは話せる」と捉えて、 ぜひ積極的にコミュニケーションをとってみてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?