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木の芽どきのご自愛tips

昔から春はどうも肩肘を張ってしまう。

灰色で重苦しい冬を乗り越え三寒四温に転がされているうちに、爛漫とした春が唐突に訪れる。燦々とした陽光が空気をあたため、人々の装いは彩りを取り戻し、草木は待ってましたと言わんばかりに萌え出る。
変な話だが、私はそのあまりに唐突な陽気さに付いていけなくて気後れしてしまう。もう少しグラデーションが欲しい。

陽気なお天気に浮かれていると、花粉、黄砂、朝夕の気温差、環境や人間関係の変化なんかで気づいた時には自律神経は乱れ、体は音をあげている。

そうならないように、春は気合を入れるのだが、気張るばかりで疲れてしまっては元も子もないので、今年なんとなしに意識しているご自愛tipsをシェアします。なにせ今年はいい感じに仕上がってますゆえ。

⚫︎「よもぎ蒸し」で温活
行ってきましたよ、よもぎ蒸し。穴の開いた黄土壺に座って経皮吸収率の高いデリケードゾーンからよもぎや薬草を煎じた蒸気を浴びる民間温熱療法。あの楊貴妃もやっていたとかなんとか。

サウナや岩盤浴とは違って粘膜からダイレクトに温めて薬草の成分を吸収するので、文字通り体の芯部が温まってその熱は2時間ほど持続する。蒸気は60〜70°で熱さを"我慢する、耐える"という感覚もなく30〜40分があっという間に過ぎる。

温めて血流を良くすると疲労物質などの老廃物を排出して、代わりに"幸せホルモン"のエンドルフィンが分泌される。という科学的な説明は脇に置いて、所感としては、身体(膣)が温まると心にスペースが生まれるとわかった。内側にできたスペースには、優しい柔らかい感情が満ちてゆく〜♩冷えは百害あって一利なし。「なんだか気分が浮かないな〜」「寝ても寝ても疲れが取れないな〜」という人はまずは体を温めて血流を良くしてほしい。

⚫︎欲張らない、「無」の時間を予定しておく
空白の休日を定期的に作ってその日の天気、気分、体調に合わせて過ごす。(気乗りしない予定ははっきり「ノー」と伝えることも大切)
筋肉痛が残っているなら、無理して運動しない。
隙間時間に音楽を聴いたり、本を読んだり、携帯を開いたりして、自分をentertainし続けないこと。たまにはデジタルな情報はシャットアウトして、静けさに耳を傾ける。
瞑想で全身の力みを解いて、体の重みは地面に預け、脳みそを空っぽにする。

要するにこれも気持ちにゆとりを持つ、ということですね。春は知らず知らずのうちに沢山の変化に晒されているので、意識的に空白をつくるように。

⚫︎直感や好奇心に従って「好き」を取り入れる
今の私でいうと、
-気分がアガるカラフルな洋服を身に纏う
-お気に入りの観葉植物を探す
-宇宙や歴史を勉強する
-友人や家族と過ごす
-寝る前にパロサントを焚いて、即席ヨガスタジオを演出する

興味の赴くままに自分に素直に従っていれば、思わぬ出会いがあって、更に世界が広がることってありますよね?例えば、テイストが好きな宿に泊まってみたら、宿の本棚に自分の興味に近いけどまだ知らなかった分野の本を見つける。好きなアーティストの歌詞から新しい学問や哲学に触れられる。など

「好き」はあればあるだけ人生が楽しくなるし、自分が喜ぶ仕掛けは沢山用意しておくと日々助かる。


と、そんなこんなでアンバランスでぐらつきやすい春は特に自分の内側に耳を傾けて、無理をせず素直に生きることが大切な気がします。自分なりにご機嫌よく、春を楽しめたらいいですね。

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