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P.T.A.15th&10th Anniversary “Perfumeとあなた”ホールトゥワー2023広島公演2日目私記

はじめに

※以下、小見出し【2023年】まではこの私記をより楽しむための補足情報です。
※説明は常体、感想など筆者個人の主観が入る部分は敬体で表記します。

※2023年11月19日までは、ネタバレ避けのため大見出し【今回のトゥワー】以降を有料エリアに設定しています。11月19日からは全編無料エリアにする予定です。


Perfumeとは?

広島アクターズスクール出身の3人組ユニット。2000年から現体制。メンバーは西脇綾香(1989年2月15日生)、大本彩乃(1988年9月20日生)、樫野有香(1988年12月23日生)。
2005年9月21日、『リニアモーターガール』でメジャーデビュー。プロデューサーは中田ヤスタカ(CAPSULE)、振り付け師はELEVENPLAYを手掛けるMIKIKO。
2008年にファンクラブP.T.A(Perfumeとあなた)が発足。2月14日が発足記念日となっている。

前回のP.T.Aトゥワー

2018年、P.T.A発足10周年&WPTA発足5周年を記念したホールトゥワーを実施。ファンクラブ命名日の2月14日と翌15日に幕張で3公演、5月に北は北海道、南は福岡まで全国9か所を回り、互いの顔が見えるほど近い距離でファンと交流した。
チケットは激戦を極め、会員歴を問わず落選の嵐。
当時会員歴1年未満の筆者も全落でしたが、大学の友人P.T.Aと徒党を組んで、なんとか広島公演初日にありつけました。
会場は広島文化学園HBGホール。2000人規模のコンサートホールで、Perfumeが2018年までに広島で行ったライブではグリーンアリーナに次いで大きな会場だ。2017年に『9ジラジNIGHT』で9nineと2度目の共演を果たした場所であり、後に2021年のReframeツアーもこの会場で行っている。

セットリスト:

Take me Take me (extented-mix)
Dream Fighter(2009)
If you wanna(2018)
シークレットシークレット (Reframe-mix)
TOKYO GIRL(2018)
The best thing(2009)
ワンルーム・ディスコ(2009)
edge(2009)
無限未来(2018)
love the world(2009)
ーーーencoreーーー
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル(2006)
puppy love(2008)

日刊セットリスト(リリース年加筆)

口火を切るのはシックとセクシーに全振りされた曲。信じられないが、初披露時Perfumeは若干20歳だった。2曲目からはP.T.A発足当時に発売したアルバム『⊿』と最新アルバム『FP』の応酬。Perfumeの10年間の成長と曲の味わい深さを一度に感じられる、10周年を祝うにふさわしいセットリストになっている。アンコールでは『GAME』以前の曲でファンとの愛を確かめ合う。夢のようなライブだ。
(この私記は広島②参戦後に書いていますが、書くにあたって改めて調べました。記憶になかったので。)

この5年間

2018年

8月にアルバム『FP』をリリース。今聴いてもキランキランコロンコロンした愛おしい曲たちが収録されています。
筆者の不動の最推し曲『Let me know』を載せておきますね。

FPをモチーフにしたコラボカフェが都内で開催され、私のフッ軽とTwitterでの人脈作りが始まりました。

FPを引っ提げた全国ツアーも実施。
筆者はかしゆかの誕生日と翌日の福岡公演に参戦しました。かわいさと多幸感溢れる空間でした。
メンバーが30歳という節目を迎えることもあってか、MCの端々に「引き際」「迷い」を彷彿とさせるような言葉が並んでいたのを覚えています。

の「『天空』という曲は私がとても大切に思っている曲で。この曲を中田さんからいただいたときに、Perfumeを続けていいんだ、と背中を押されたような気持ちになりました。」

Perfume 7th Tour 2018 "FUTURE POP" MC(筆者の記憶)より

年末には追加公演としてカウントダウンライブを実施(筆者は大学院入試を控えていたことを理由に遠征を断念しました)。
この年も紅白歌合戦には出場。中継の出番を終え、年が明ける瞬間まではライブの一部が配信された。
筆者もその模様をスマートフォンの小さな画面で見ていました。赤い衣装の3人が肩を組み、「青春!!!」と画面から溢れんばかりの輝きと笑顔を見せていたのが印象的に残っています。
このときから筆者は、年齢という数字では測れない美しさに憧れ、30代という世界に憧れ、ポジティブ生きることを目指すようになりました。

筆者は2022年10月までこの場面のスクショ画をTwitterのヘッダーにしていました。

2019年

あ~ちゃんも30歳の節目を迎えた。

筆者のInstagramより。

9月、メジャーデビュー以降にリリースした200以上の楽曲から厳選した50曲+デジタルシングル『ナナナナナイロ』+当時未発表だった新曲『Challenger』を収録した3枚組アルバム『P3("3"は係数、読みはピーキューブド)』を発売。
完全初回限定盤を購入した筆者のもとに立方体が届きました。

このタイミングで、それまで行っていなかった楽曲のサブスクも大解禁した。
Perfume自身が遊びの一環で投稿していたTikTokが仕事に繋がった例もあり、楽曲使用の水準をアップデートした形だ。

10月、LINECUBE渋谷(元渋谷公会堂)のこけら落とし公演として『Reframe 2019』を実施。数日間連続上演。ネタバレ一切禁止。
筆者は最終日の27日に参戦しました。

観客に与えられた権利は曲間の拍手のみ。歓声を上げることや手拍子は禁止されていた。MCは1秒もなくパフォーマンスが進んだ。
筆者は持ち得る視覚と聴覚を舞台に捧げ、人知を超えた美しさ、デジタルと融合する緻密な身体表現にひれ伏すしかなかったのです。

1曲目の『DISPLAY』
メンバー3人が吹き込んだ声がループし、その音に合わせて互いを見ずに一糸乱れぬダンスを披露する。

最後の曲はなんとChallenger。
当時まだMVの発表すらなく、音源を聴き込むのみでした。サブスクでも聴けたのでね。
初めての新曲パフォーマンスに、観客は声を押し殺すのがやっと。そこで目に飛び込んだ驚くべき光景は…
あ~ちゃんからのPPPH(パン、パパン、ハイ!)煽り。
水を得た魚のように手を叩いたものです。もちろん、ハイ!は心の中で。

11月、映画『屍人荘の殺人』とタイアップした『再生』をデジタルリリース。怒涛の供給。ちなみにPerfumeClosetも発売されている。
再生は、劇中のある登場人物のセリフが歌詞に引用され、映画タイトルから着想を得たと思われる死者視点の世界観を描いた一曲です。
このMVが凝っており、過去のMVをパッチワークして再生の歌詞を歌っているかのような口の動きを作り出している。

なお、このMVを見たとき筆者は走馬灯を見ているような気持ちになり、Perfumeも終わりを意識しているのかな…と一抹の不安を覚えていました。

2020年

Perfumeメジャーデビュー15周年、結成20周年となる、メンバー3人にとって大切な1年が幕を開けた。
2月、P3を冠したドームツアーを敢行。
そのプロモーションは非常に大々的なもので、全国の聖地20ヶ所以上にA2ポスターを掲示したり、リリース当時の衣装を着てPVを再現したTVCMを流したりと、これまで以上に多くの人の目に触れ、多くのファンを動かした。

ツアーは盛況で、平日公演にも多くのファンが駆けつけた。
筆者は2日大阪、16日名古屋、25日東京の公演に参戦しました。
Reframe公演を通して培ったストイックなパフォーマンスに、『TOKYO GIRL』の振り付けをメンバーが直接教授するダンスコーナー、ファン投票の上位曲で構成されたメドレーもあり、会員非会員問わず満足度の高い公演だった(と筆者は思います)。名古屋公演初日はあ~ちゃんの誕生日と重なり、集まったファンが直接お祝いした。
名古屋2日目にも少しだけそのくだりがあって、筆者もおめでとうを言うことができました。

2月25日、Perfumeは10年ぶりに東京ドームに降り立った。10年前はこちら。

当日も再び5万人の観客を興奮の渦に巻き込み、その巨大な空間を隙間なく幸せで満たした。
筆者もその1人でした。 

そして2日目の2月26日。大団円の千秋楽となるはずだった公演は、幻のものとなった。

Perfumeは悔し涙を流し、静かに、とても静かにステイホーム期間を過ごした。
筆者はただ次の機会を待ちました。

きっと、予定されていた様々なステージや、ファンに知らせたかったたくさんコンテンツが、日の目を見ないまま立ち消えたことでしょう。

でも彼らは静かに、でも着実に動いていた。
「私達に何かできることはある?」、「いつも私達を近くに感じていてね」と。
裏を返せば、「私達を忘れないでね」と。

その中で企画してくれたのが、ファンがそれぞれの場所で、それぞれのタイミングで参加できるイベント。

PCubed待望の円盤化。
そこに封入された台紙を埋めていくスタンプラリー。
さらに、Reframe2019を全国の映画館で上映。

フィジカルシングル『Time Warp』をリリース。その衣装の形と配色から、出演が叶わなかった大舞台を想起したファンも少なくない。

特設プラットフォームで開催した配信型ファンクラブフェス『P.O.P.Fes』。
メジャーデビュー記念日である9月21日当日はオープニングトーク、浴衣姿で縁日、Rhyzomaticsチームとタッグを組んだバーチャルライブ『Perfume Imaginary Museum "Time Warp"』を生配信。その他、ソロ企画の動画や3人のパジャマパーティ動画も長期間視聴でき、盛りだくさんのコンテンツが用意されていた。
正直、締め切りに弱い筆者は全てを見きれませんでした。
P.O.P.Fesではログインしたファン1人ひとりが光となり、最終的に仮想空間上のPerfumeを構成するという演出になっていた。かしゆかがその光を「粒」と呼んだことで、粒を名乗るファンが増加したのはこの日の出来事。

「どんな状況もプラスに変える」
いつだってPerfumeは、Next Stageを用意し続けてくれました。

2021年

Netflixでも一部Perfumeの映像が見られるようになった。
筆者はここからNetflixを契約し、今では映画やアニメも見るヘビーユーザーです。

フィジカルシングル『ポリゴンウェイヴ』リリース。
先行配信され、円盤のリリース日にはメンバー3人がインスタライブを開いて開封の儀を行った。

Reframe Tour 2021を実施。満席の会場内で声を出すことが禁じられた状況を逆手に取り、完全な得意分野で勝負することができた。
筆者は広島公演と金沢公演に、欅坂46時代から櫻坂46ファンの恋人を連れ回して参戦しました。普段は現地集合型でファン仲間との交流を楽しむ筆者ですが、大切な人と同じものを見て感動できる喜びも知ったツアーになりました。

2022年

フィジカルアルバム『PLASMA』は収録曲のほとんどがタイアップ作品であり、Perfumeの盤石さを存分に知らしめている。
表題曲は『Spinning World』。ミドルテンポの心揺らぐミュージックに、どこか異国の地の操り人形をイメージした世界観がマッチして最高に格好いい楽曲です。
あ~ちゃんはハイポニーから2:3本のハイおさげに。かしゆかは顔横の幅数cm分を大胆に切り落として姫カットに(あ~ちゃん命名の「巫女カット」)。のっちは回転の多い振り付けに合わせて、日本人形のように広がる切りっぱなしボブに、それぞれ変身を遂げた。他のアーティストと異なり、Perfumeは髪型を1つのアイデンティティとしていた。その自ら作り守ってきた固定観念を崩していく姿勢に、今後の進化への期待感が高まった。

plasmaを冠した全国ツアー『Perfume 9th Tour 2022 "PLASMA"』も実施。9か所全18公演を1つの延期や中止もなくやり遂げた。
ステージを360°取り囲む客席、アルバム収録曲に旧き良き名曲を織り交ぜたセットリスト、分厚いP.T.Aのコーナー、人の手でセット転換する様を敢えて見せる粋な演出…。PLASMAの魅力は見た人の数だけ存在する。
Perfumeメンバーから直接ネタバレや拡散を呼びかけられ、ファンの間では波紋が広がった。
筆者としては、百聞は一見にしかずとしか言いようがないとだけ申しておきます。どんなに事細かに内容を伝えられても、見た人の感動を味わうことはできないのだから。

セットリスト:

plasma(2022)
flow(2022)
ポリゴンウェイヴ(Original Mix)(2021)
再生(2019)
ーーーMCーーー
Drive'n the Rain(2022)
ハテナビト(2022)
ナチュラルに恋して(2011)
Time Warp(v1.1)(2022)
∞ループ(2022)
Spinning World(2022)
アンドロイド&(2022)
マワルカガミ(2022)
ワンルーム・ディスコ(2009)
/ エレクトロ・ワールド(2006)
ーーーP.T.Aのコーナーーーー
Party Maker(2013)
puppy love(2008)
STAR TRAIN(2015)
ーーーMCーーー
さよならプラスティックワールド(2022)
plasma(2022)

LiveFans

PLASMA期間はまだ、全国的にいわゆる有声応援が制限されていた。仙台公演初日はチケットの売れ行きが思わしくなかったのだが、それを逆手に取り、踊り放題・叫び放題の客席が用意された。
この革命的な日を目の当たりにしようと、平日の山奥に駆けつけた猛者もいる。
約2年半ぶりに会場内に響き渡るファンの声。それを一身に浴びてステージに降り立ったあ~ちゃんは、登場の瞬間から涙でぐちゃぐちゃだった。
また、Perfumeメンバー個人のInstagramを開設したのもこのツアー中だ。投稿には3人の個性が如実に現れているので、まだ見たことがない方はぜひご覧ください。筆者の参戦公演とチーム分けは以下の通りです。

有❷き/名①まぶ❷MEM/阪①なんでやねん❷わの/広①さ/福①Spe❷生/仙①く❷ホヤ/埼①始❷MEM

筆者のXプロフィール

紅白歌合戦は2008年から14年連続出場ですっかり大御所に。女性アーティストとしては、10年以上メンバーが変わらずに出場し続けた例はないという。

2023年

ここまでのところFFさんがもうほとんど言い得ておられました。

2023年の活躍を箇条書きで。輪をかけて畳みかける現場の嵐。
5月 REQUESTAGE(大阪)
6月 Primavera Sound (Barcelona/ Madrid)・Code of Perfume (London)
7月 INSPIRE TOKYO(東京)
8月 SONICMANIA(東京)・SUMMER SONIC(大阪)・SWEET LOVE SHOWER(山梨)
9月〜11月 Perfume COSTUME MUSEUM(兵庫)
10月 イナズマロックフェス(滋賀)
11月 ドリームフェスティバル×Perfume FES!!(幕張)
12月 カウントダウンライブZOZ5(みなとみらい)

筆者はPerfumeを追いかけてリクステ、バルセロナ、COPディレイビューイング、サマソニ、ルクア大阪、イナズマに駆けつけ、衣装展には10月16日現在で5回足を運びました。
なお、毎年1〜2回のペースでPerfumeClosetも発売されている。貧乏暇なしとはこのことだ。正確には暇なし貧乏?

今回のP.T.Aトゥワー

広島入り

筆者が今回徒党を組んだのは、2018年のFPコラボカフェで知り合ったかわいいかわいい友人(現非会員)でした。
本州しばりで無理なく6日程を候補に入れたところ、第6希望の広島2日目が当選。どうやら広島に強火オタクが集められていると、XのTLもざわついた。全落祭りではないものの、1つもチケットを取れなかったファンもちらほら。

筆者もいい大人になりましたが、相次ぐ出費でHPは常に0に近いため、今回は最終兵器の夜行バスに頼らせてもらいました。前日の仕事終わりに自宅で寝支度を済ませ、BAKUNE姿で荷物を引きずって深夜の繁華街へ。
高速バスが発着する広島バスセンターは午前7時から居座れるラウンジを併設し、そごう広島、リーガロイヤル広島とも連結した利便性抜群のターミナルだ。
筆者にはFuturePopシリーズの商品を確保する命があったので、とりあえずメイクしてBAKUNE姿のままそごう開店凸を決行しました。無事にお遣いを終え、コラボフードのデニッシュとコーヒーも購入。それらをキャリーケースに詰め、ライブ参戦服に着替えて再びそごうへ。歴戦のFFさん方に挨拶し、代行してもらっていたクリップを大変ありがたく買い取らせていただき、また会場でと別れた。

FPコラボカフェで知り合った友人と合流し、配る用の広島土産を買い揃え、宿にチェックイン。お土産をキャリーケースに詰め、遅めの昼食としてお好み焼きをお腹に入れた。
とにかく気候がよく、空が高く、観光日和だった。

入場

会場には午後6時頃に到着。日は落ちており、肌寒い空気。
広場は思った以上にコンパクトで、少し辺りを見渡せばあれはFFさん、こちらもFFさん。
「お久しぶりです!元気でした?」「こないだ楽しかったね!」「初めまして、私こういう者です」。挨拶が飛び交う。

いくつかのサークルが膨らみ、単独参戦や大切な人と参戦したファンも石垣に腰掛けてその様子を眺める。みんな思い思いのPerfumeTシャツやPerfumeClosetを着ていて、コスプレをしている方は意外にもごく稀だった。
筆者はいちばんひそかなTシャツに、友人と色違いで揃えたプリーツスカートという組み合わせで望みました。

それぞれのあり方でライブへの気持ちを高め、それぞれのタイミングで入場。「近い!」「席どこでした?」。
一喜一憂も束の間、客席に入るとその見晴らしの良さに驚く。筆者たちは1階の前から21列目、のっちサイドきわきわの辺りにいました。

開演まで15分というところ。見える限りの席はほとんど埋まり、見覚えのある顔をそこここに観測。友人とは専らサバ番について話をして過ごした。他の界隈に足を突っ込んでいても、何かがあればみんなで集まり、実家のように迎え入れてくれるのがPerfumeなのだ。

同時多発的にメンバーを呼ぶ雄叫びが上がる。突然手拍子が聞こえる。そうか、5分前だ。すごく音が響く会場なのだと分かる。友人と話の続きをしながら、さり気なく手拍子に加わる。
影アナが流れ、拍手が会場全体を包む。誰からともなく立ち上がり、その時を待っている。

暗転。

開演!!!

BGMや効果音もなく、Perfumeの影が静寂の中に現れた。

セットリスト:

Moon(2023)
Dream Fighter(2009)
エレクトロ・ワールド(2006)
セラミックガール(2008)
ーーーMCーーー 
 ゆ「会員非会員初めての人」
 の(何かすごくまとまったこと言ってた)
  「あ〜〜楽しいね!!今4曲やったんですけど、最初にMoonやったの皆さん覚えてます?w」「まずは今日皆さん来てくれてありがとうございますのっちです〜!」
 あ「家の近くのお好み焼き屋がいっちゃんうまいw」
誰も知らんメドレー
 スーパージェットシューズ
 おまじない☆ペロリ(2002)
 彼氏募集中(2002)
ーーーmovieーーー
ーーーMCーーー
 質問「旅先で爆買いしたもの」
 質問「地元広島でまずすること」
 私物プレゼント(ゆ「タンクトップはやばいじゃろwwwwww」「友だちがいなくてできなかった持ち運べるカタン」)
ーーーP.T.Aのコーナーーーー
  あ「学生シュフ会社員!弁護士医者社長職人!」
 survival dance
 ultra soul
 music hour
透明人間(2011)
ジェニーはご機嫌ななめ
perfume(2006)
Sweet Refrain(2016)
love cloud(2023)
Fake it(2012)
SEVENTH HEAVEN(2008)
ーーーencoreーーー
 ゆ(腹筋)「振り返るといつもファンのみなさんに支えられてきた」
 の「Perfumeをどれぐらい長く好きでいるか、Perfumeとの関係性はそれぞれ違っていても、Perfumeを好きだという気持ちは、この場にいるみんな一緒」「幸せにしてくれてありがとう」
 あ「最高の時間だった」「いつか最後の時がくるかもしれないけど、それまでついてきてね?」
 The best thing(2009)
 wonder2(2006)

筆者のおぼろげな記憶
(ご指摘あれば加筆修正します)

筆者は双眼鏡を持参していました。どんなに遠い席でも、近い席でも、できるだけ近くで見たいと思ったのです。3人の表情ははっきりと、ラインストーンまでぼんやりとは見えました。

『Moon』の衣装は、ふわふわとしたチュール素材のワンピースだった。双眼鏡で覗くと、既視感のある衣装だった。Reframe2019の2着目だ(と思っていましたが正しくは2018の1着目でした)。いや、厳密にはボーン部分がバンドのように巻きつけられている。ということは下に何か別の衣装を着ているのか…?数々の歌番組やフェスで披露してすくすくと育った新曲を、筆者は振りコピで迎えました。
『Dream Fighter』。PPPHからの「さーきまでっ!(筆者は天を指さすだけにしました)」の一体感。サビを口ずさんでいると、自然と目に涙が浮かび、何も言えなくなってしまったのでした。
立て続けに、『エレクトロ・ワールド』まで同じ衣装で踊る。冒頭、のっちが一瞬カクッとしながらも、その大きな目で会場を見つめていた。その表情は喜怒哀楽の「喜」そのものに見えました。

早着替え。これは…JPNの衣装…?色味は完全にそれだが、カットからはポリゴンウェイヴやTOKYO GIRLや、色々な要素が浮かび上がる。筆者は使われている布やビジューの種類を必死で数えました。かしゆかは7種類の布にラインビジュー。暑がりすぎるため布面積を極限まで減らされていると後にトークで知ったが、それにしても豊富な素材使いだ。あ~ちゃんは9種類の布にラインビジュー。同じ色に見える布も、よく見ると材質が違う。ポニーテールを束ねている布はこの衣装のものではなさそうだ。いや〜しかし筋肉がすごい。ムキムキだ。のっちは10種類の布にラインビジュー。露出が少ないかと思いきや、肩にスリットが入っている。衣装さんの気合が込められた1着だ。

『セラミックガール』。えっ…初めて生で見た…!!!
半分以上双眼鏡越しに見ました。かわいい。ggggirl…みたいな部分、本当は「フウゥゥ〜!!!」と言いたいけど誰も言わないので堪えて、めちゃくちゃ飛び跳ねました。
中学に上がった頃、ミーハーでモラハラ気質な父から渡された『GAME』でPerfumeに出会った筆者には、毎日それしか聴くものがないかのようにアルバムを聴き込んだ時期がありました。セラガの歌詞は、おしゃれをよく知らないローティーンの筆者にもピシピシと刺さるきらめきを持っていたのを覚えています。

覚悟はしていた、むしろ楽しみにしていた、本当に知らない曲を含むメドレー。
イントロが来ても何の曲か分からない『スーパージェットシューズ』。振り付けかわい!!!コールあるの!?知らんけどメンバーの名前だから余裕!!!
画素数の粗い動画で見たことがあったおまペロ!かしゆかの抜け感あるダンスが逆に新鮮。後のMCで「ほんとに見たいん?恥ずかしいんじゃけど?」と言っていて尊さ大爆発でした。
『彼氏募集中』!!!えっ今の好みの恋人像を歌ってる!?てことは生歌じゃん!!!大興奮!!!友人に何度も「ダイビングライセンス持ちだって!ダイビングライセンス!」と伝えてしまいました(うんうん頷いてくれる優しい子…)。

そのままマイクスタンドを自分たちで運び、3人は袖へ。
幕間にはスペシャルムービーが流れた。BGMはTime Warp。3人の屈託のないオフショット、大舞台で見せてきた勇姿、見てきた景色の一部。そのどれもが大切な1ページで、全てが宝物。かつてショウウインドウに入っていた夢も、ショウウインドウに入ったままの夢も、1つとして色褪せることがないからこそ、Perfumeは輝き続けているんだな…。
次に登場した3人は、ギンギンギラギラに黒いパーツをあしらった衣装に身を包んでいた。polygon waveの『マワルカガミ』を彷彿とさせるが、モチーフはミラーボールではないのかもしれない(後日また衣装展でJPNの衣装を見て「これだったんだ…!」と思いました。JPNからのJPN。エモすぎる…。)。先程までの三者三様の配色とは異なり、使われている布等は揃えられている。あ~ちゃんの髪飾りは、この衣装の黒地から作られているようだ。
あ~ちゃんの曲振り。「次は、ファン投票で上位に入った曲から2曲披露します。ライブでは披露してこなかった曲を1つ。もう1つは1位の曲です。みんなこれが見たかったんじゃね。」

『透明人間』…!!!アルバム収録曲にも関わらず、そのアルバムを冠したツアーですら披露されなかったと聞いていた。半分どころか2サビを除くほとんどを双眼鏡で見ました。
2023年にようやく昇華を遂げた透明人間は、決して色も形もない存在ではなく、光の粒を纏い、人の形に象られていた。言われなくても分かった。きっと僕はここにいるから、と。

満を持して『ジェニーはご機嫌ななめ』!!!
仙台革命の日までに「声を出せるならやるんじゃないか?」と噂が立ち、筆者も動画やツイートを見て予習していたことがありました。
耳に手を当ててコール待ちをするメンバーのかわいいことかわいいこと。この方々、本当に30代ですか?ずっとそのままでいて欲しいとオタクのエゴが出てしまいそう。

『perfume』!筆者はこの曲とkiss and musicに投票していた。今だからこそライブで見たい楽曲!
きっと前回のトゥワーでも見様見真似で123456ぐるぐるyouyouyouyouしてたんだろうけど、物心ついてから初めてやったのは今日という気持ちでした。メンバーそれぞれが客席を指さして、ファンと目を合わせている姿がとても印象的でした。指されたファンは磁力ではない何か不思議な力でPerfumeと引き合う体験をしているんだなぁ…と遠目に眺める筆者の前髪に、メンバーのギンギラが反射したありがたい光がコツンコツンと当たりました。
コールのタイミングでスクリーンにメンバー名がローマ字表記され、誰でもメンバーを大声で呼べる仕様になっていたのも良いなと思いました。幸せを深めた1曲です。

『Sweet Refrain』。
衣装展でこの曲の衣装も展示され、すぐ傍の画面にMVがループで流れている。ドラマのエンディング曲で、キャスト陣が踊るタイプのエンドロールだったためか振り付け自体はかなり易しい。MVにちゃちさが現れないのは、作り込まれた演出とPerfumeの表現力があってこそだ。
筆者も数日前にその画面に貼りついて見ていたので記憶には新しかったんですね。でもパフォーマンスは初めて見たんですね。双眼鏡を目に貼りつけたかったです。

待望の『love cloud』〜!!!バルセロナ帰り、トランジット先のアブダビ空港でファンカム動画を軒並みブックマークし、擦り切れるほど見ました。
初めて生で見るときは一緒に踊ると決めていました。既にノリ方は固まってきている感じはしたけど、なりふり構わず振りコピしました。むしろ今しかできないかもだし!
今トゥワーでもれなく披露されるとしても、love cloudはまだまだ生まれたての赤ちゃん。期待のジャイアントベイビーをこれからも育てていきたいと思っています。

あ~ちゃん至上最も文字数の少ない「跳べ!」という導入ですかさず始まった『Fake it』。話が早い。
実際には頭上でしかないのに、無数のレーザーの光が客席に降り注ぐように見えました。それはまるで、実際には成層圏で消えてしまう流星群の光のように。その星を掴めそうなくらい、跳ぶ、跳ぶ。

その光が天高く集めて束ねられ、代わりに降り注いだのは小鳥が鍵盤を歩いたかのような儚いピアノの旋律。『SEVENTH HEAVEN』だ。筆者は「ヒッ!」と拳を握りしめていました。
歌詞の通り幸せすぎて死んでしまうかもしれない、いやもう死んでしまったのかな?だって目の前で天使が舞っている…

舞い終えた天使たちは、再会の約束だけを残して、あまりにも味気なく立ち去ってしまった。

会場中の声が「アンコール!」と1つの塊になったとき、Perfumeは再び会いに来てくれた。
カスタムと言っては過言な、かわいらしく変貌を遂げたいちばんひそかなTシャツたち。ゆかちゃんそれは…タンクトップ…えっ腹筋やば…?あ~ちゃんかわいすぎるその形!PerfumeClosetでもいいから売ってください!「encore getherd T (¥9,000)」とか!!のっちはほぼ原型か…と思ったら後ろ長っ!?

『The best thing』。Perfume自身の持ち歌がまだ50曲も無かった頃からアンコールの代名詞をほしいままにしてきたが、今となってはファンの間だけで共有できる箱入り曲だ。
例によって前回トゥワーでは物心がついていなかった筆者は、グーチョキパーチョキチョキチョキチョキチョキを曲の途中で完璧に習得しました。

最後はやっぱり、『wonder2』。
あ~ちゃんから懇願するように「歌って?」とマイクを向けられ、喉はもう掠れそうだったけどお腹に力を入れて歌い続けた。幸せそうに、へにゃりと笑うあ~ちゃん。こんな幸せな日って、ある?

終演後

影アナに耳を傾けながら手荷物をまとめ、影アナに拍手を送りながら退場するのがPerfumeファンというもの。規制退場などはなかったが、熱気を帯びた人々の列は淀みなく流れていた。
会場前の小さな広場で多くの人が一度は立ち止まるのに、ごみごみとした感じや息苦しさはありませんでした。交通機関も複数の選択肢があるからか、待っていれば乗れるし、車内にはゆとりがありました。筆者は、示し合わせていたFFさん+飛び入りFFさんとプチオフ会を持ちました。
各々が感じたこと、気づいたことを交換し、各々のPerfume遍歴を交換し、話題は尽きない。初めて会う者同士でもすぐに打ち解けていた。
お店のラストオーダーとなりお開きに。それぞれ宿の方向へ。ありがたいことに、広島駅からは日付をまたいで終バスが出る。運賃は割増だが、ここ数日で急に冷たくなった夜風に当たりながら歩くのは心細い。同じバスになったお仲間と、居酒屋よりほんの少し個人的な話もしながら、降りるときには「またどこかで」と手を振り合う。
友人と2人、コンビニで手頃なパンを買い、夜の美術館のように静まり返ったロビーを歩き、耳がキーンと鳴るほど高層階の部屋へ。睡魔に襲われながらもシャワーを浴び、髪はきちんと乾かし、ここ数ヶ月で最も立派に寝支度をして、BAKUNE姿で眠りについたのは午前2時頃だった。

翌日

Perfumeには、とにかく美容効果がある。普段ではあり得ない化粧のり・肌の透明感・髪の艶が現れる。
そして余韻、思い出。心の中に1日くらいはあ~ちゃんを飼うことができる。
筆者は友人もろとも三度寝してチェックアウトぎりぎりに起きた。フロントでは定刻を過ぎたことを咎められるどころか「私も1日目行ってたんです」と言われ、話に花が咲いた。
外はこの日もちょうどよい気候だった。うえののあなごめしを食べ、POPUPショップを回り、のんびりと広島駅で自分たち用のお土産を買った。
またPerfumeの全国ツアーがあれば広場を候補に入れよう。いや、Perfumeの現場がなくともまた広島に来よう。ワールドツアーがあって、韓国とか台湾の公演があれば一緒に行こうねなんて話をして別れ、時速200kmの速さでそれぞれの家に向かった。

Perfumeを好きで、追いかけてきて良かったなと、Perfumeに会うたびに思い、そしてまた会いたくなる。
本当に楽しいオタク人生です。

See you at the Next stage…


ファンクラブトゥワー完走お疲れ様でした!!!!!

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