さよなら、初夏の香り──彼女との最後の夜

（この記事タイトルは、ChatGPT-3.5 に作成してもらいました）

部署内にいる私のお気に入りの彼女が……ついに、人事異動により本社へと異動となる。栄転だ。ということで、そんな彼女を含めたメンバーとお別れの飲み会が開催される。幸か不幸か、彼女が座った席は私の正面……過去、部内のしょうもない研修でも、決まって彼女とは、なぜかいつも同じグループで、いつもこんな感じで距離的に近かった。

ということで、彼女ともっと仲良くなれるチャンスはいっぱいあったのだろうが……世代の差もあれば、私の遠慮がちな性格も手伝って、結局、彼女には、思ったよりお近づきになれなかった――というのが正直な感想だ。

そんな会合も、あっという間に終わる。会費は、私の上長と、私を含めたリーダークラスで払ったので、彼女を含めた若手は一切支払いがなかったのだが、その際、誰からも、
「ありがとうございますっ！」
といったようなお礼がなかったのが気になった。今の若者は、この辺の感覚が疎いのだろうか？　それとも、我々の支払いというのは、彼らの意志に反した行動だったのか？

　

さて、駅までの道中、彼女と並んで話しながら向かう。初夏の風に乗って、ほんわかと……彼女から心地よくも甘酸っぱいような香りが漂ってくる。これは、何の匂いだろう……？　シャンプーの匂いでも化粧の匂いでもなさそうだ……。衣服の洗剤や柔軟剤の香りでもなさそうなのだが……。

――そういえば、以前、私同様に、この辺の女性の香りに敏感な友人がいて、そんな友人が言うには、
「オレは、その匂いの原因を突き止めたことがある。それは、日焼け止めの匂いだ！　これが、女性特有のあの心地よい甘い香りの原因だ！」
と言っていたが、なるほど。確かに、以前、日焼け止めを使ったときに、そう言われれば、何とも懐かしく心地よい香りがしたので、やはりそうなのかもしれない。

まあ、いずれにしても、その他ハンドクリームなり、女性はいろんなものを身にまとっているだろうから、その辺が複雑に絡み合った香りなのかもしれない……。

そして、ついにお別れの時が来る。

結局、ちょっとした仕事の話しかできなかったのだが、これで彼女との関係も終わると思うと、本当に残念だ。ただ、幸い、彼女の転出先の部署は、今の私の部署と遠からず近からずといった関係なので、今後も年に数回くらいは、彼女と接触を取れるかもしれない……。

彼女には、今後も元気であってほしい……私は、それだけで十分だ。