遺書

遺書ってきくと自殺を連想してしまうかもしれないけどそういうことではなくて、17才のとき、友達が急死した日から、わたしは遺書を携えてる 気に留まったら、わたしは遺書を更新する そこには主に、感謝や愛や、祈りたちがある 明日が来るか不安になれば、夜はひたすらに長い 瞼を閉じて、瞼に再びちからをいれるとき、生きていられたらいい 明日はアトリエにて、へやの家具を好きな色に塗りかえる アトリエと言ってもただの小屋だけど、けっこう気に入ってる お気に入りの曲を、庭の草や近所のねこ、近所の独身男性や空の雲にまで届くよう、大きな音でながす いい感じに生きている 幸せに答えはないのだろうけど、アハハハハとか、えへへてへへとか、この生活に似合う擬音をならしてみるならば、しとあとわとせを並べてしまう 庭のしそが立派に育ったから、しらすご飯にのせて食べる のら猫にはにぼしを おじいちゃんには入れ歯を 世界には音楽を コーヒーゼリーにはアイスクリームを!というマインドで、明日はパステルカラーで庭の松の木まで塗るぞ しあわせは窓ガラス色

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